【初心者向け】フィギュアの製作と塗装法(タミヤ 1/35 アメリカ歩兵偵察セット)~③組み立て編その2~

前回は新キット(アメリカ歩兵偵察セット)のフィギュアを組み立てました。今回は旧キットのフィギュアを組み立てます。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】フィギュアの製作と塗装法(タミヤ 1/35 アメリカ歩兵偵察セット)~②組み立て編その1~

=🐣フィギュアの組み立て=

🐦今回使用しているたキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ アメリカ歩兵 攻撃セット

タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.379 アメリカ歩兵 偵察セット

2.旧キット(アメリカ歩兵攻撃セット)

旧キットはBARを持っている兵士を選択して製作する事にします。

まずは写真1の胴体部分のパーティングラインを消していきます。

写真1

3Dスキャンを使用した新キットよりもシワが深いので、シワ部分のパーティングラインを消すために針ヤスリは必需品になります。棒ヤスリでもいいですが、細い箇所に入る針ヤスリがあると作業が楽になります。

使用するパーツのパーティングライン処理が終了したら腕を写真2のように接着します。

写真2

腕を接着したら写真3のように銃を持たせます。古いキットはしっかり銃を握っている状態ではないので、先に腕を接着してからでも銃をセットする事ができます。接着剤が乾いてしまうと腕の微調整ができないので、接着剤が乾く前に銃を持たせるようにして下さい。

写真3

銃を持たせたら、装備品や頭を写真4のように接着します。ヘルメットは顔の塗装後に接着します。

写真4

これで組み立ては終了です。写真5、6のように新旧キットを並べると旧キットの方がガッチリした雰囲気になっています。サスペンダーやベルトなどは、新キットだと薄くなっていますが旧キットだとハッキリ表現されています。

写真5
写真6

3Dスキャンだと実物と同じようなシワが表現できてリアルなのですが、ポケットやサスペンダーなどが少し薄めのモールドになる場合があります。

旧キットだと、原型を造る際にポケットやサスペンダーなどの部分は、解りやすいように強調して製作されています。そのため実際よりハッキリとしたモールドになっています。

実際と同じようなシワを表現している新キットと、モールドを解りやすいように強調して表現している旧キットでは、好みが分かれると思うので自分の好きな方を選んで製作するのが良いと思います。

=🐣ディテールアップ=

金型の関係でどうしても側面のモールドがゆるくなってしまいます。ゆるいモールドだと塗装の時に境目が解らずに、苦労する事があるので少し塗りやすいようにディテールアップします。

写真7のように上からみると、サスペンダーと肩章の部分の境目が解り難くなっています。3Dスキャンを使用して実物通りのシワを再現しているため、本当はこれが正確なのですが境目がしっかりしている方が塗装しやすいのですこしだけ肩章を強調します。

写真7

練ったエポキシパテを写真8のように少量肩章の部分に乗せます。肩章は小さいので極少量で大丈夫です。パテが結構余る事になりますが、余ったパテはパーツ間の隙間を埋めるのに使用します。

写真8

肩に乗せたパテの形を写真9のように爪楊枝の先端で整えます。爪楊枝の先端を水で濡らすと、パテが付き難くなるので作業がしやすくなります。サスペンダーは肩章の上にある場合が多いので、サスペンダーの下に肩章がくるような感じにします。

写真9

このままだと表面がやや荒れているので、写真10のようにラッカー系の溶剤を付けた筆で撫でて表面を滑らかにします。ラッカー系溶剤を使用すると表面が軽く溶けて滑らかになりますが、表面が柔らかくなるので乾燥時間がやや遅くなるので注意して下さい。ヤスリを使用しなくてもいいぐらいに滑らかになるので、ヤスリがけが面倒な人にはお勧めです。

写真10

深い隙間がある部分があったら余ったパテで埋めていきます。隙間にパテを詰めて、上からラッカー系溶剤で撫でていく継ぎ目も目立たなくなってきれいに隙間を埋められます。ラッカーパテを使用してもいいのですが、隙間が深いと乾燥後にヒケが出来る可能性があるので注意して下さい。

小さい範囲でデコボコしている箇所ならエポキシパテの方がきれいに仕上がる場合もあるので、隙間埋めが上手くいかなくて困っている人は是非試してみて下さい。

作業前が写真11、作業後が写真12になります。簡単な作業ですが、これを行うと肩の部分のモールドが解りやすくなるので塗装が楽になります。

写真11
写真12

上手く出来たかどうか確認したい場合は、写真13、14のようにラッカーパテを溶剤で溶かした溶きパテを塗ると製作した部分の状態が良く解ります。モールドが埋まってしまう場合があるので、溶きパテは薄めにした方がいいです。表面が荒れていたり、継ぎ目が目立つようならヤスリなどで修正して下さい。

旧キットにも同じ作業をして肩章を強調させています。

写真13
写真14

作業自体は本当に簡単なので、パテでフィギュアの改造をした事がない人にもお勧めです。慣れてくるとポケットなどの少し難しい部分のディテールアップや、指を改造する事で銃をしっかり握った状態にする事も出来るようになるので是非挑戦してみて下さい。

🐦こういった簡単な改造をする場合は軍装の資料があると便利です。下記に載せておくので参考にして下さい。

アメリカ歩兵の軍装について詳しく知りたい方は米軍軍装ガイドをお勧めします。第二次大戦各国軍装はイラストですが、第二次世界大戦中の各国の軍装が解るのでいろいろな国のフィギュアを製作したい方にはこちらがお勧めです。

第2次大戦米軍軍装ガイド (ミリタリー・ユニフォーム) 

図解 第二次大戦各国軍装

今回はここで終了です。次回から塗装になります。

🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。

【初心者向け】フィギュアの塗装法(タミヤ 1/35 アメリカ歩兵偵察セット)

~①準備編~

~②組み立て編その1~

~④顔の塗装編その1~

~⑤顔の塗装編その2~

~⑥顔の塗装編その3~

~⑦顔の塗装編その4~

~⑧服の塗装編~

~⑨装備品の塗装編~

~⑩明暗の塗装編~

~⑪小銃の加工編~

~⑫仕上げ編~

~⑬汚し塗装編その1~

~⑭汚し塗装編その2~

~⑮まとめ編~

コメントを残す