前回は細部塗装について説明をしました。今回はスミ入れになります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】単色塗装車両の楽しみ方(タミヤ 1/35 JSU-152)~⑤細部塗装編~
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.303 ソビエト陸軍 重自走砲 JSU-152
=🐣表面処理について=
コーティング塗装が終了したので、ここからスミ入れやエナメル塗料を使用した表面処理に入ります。
表面処理のコツは二つあります。一つは規則性に囚われない事です。
今回は単色車両が単調になりやすいので、下地塗装や表面処理で色の変化を付けて深みを出すというのが目的です。ここで言う色の変化というのは、日光による退色や汚れの蓄積などによって発生する経年劣化的な色の変化になります。
塗装した鉄板を3ヶ月外に放置したら、表面がどのような状態になるのかを正確に予測するのは難しいです。このように想像すらできない状態を、規則的な色使いや塗装法で再現するというのは無理難題な話です。あくまでもイレギュラー的な状態を表現するので、これが正解という表現方法はないです。あまり規則性に囚われず自由な方法で気楽に作業してみて下さい。
もう一つのコツは付着と拭き取りを重ねる事です。
経年劣化を一度の塗装で再現するのは、それなりのセンスとかなりの塗装技術が必要になのでちょっと難しいです。それならば実物と同じように、外的要因を加えては拭き取るという作業を何度も繰り返せば自然と深みのある表現になると考えられます。
ちょっと手間はかかりますが、拭き取りで徐々に表面に変化を付けるので特別なテクニックは必要ないし、表面処理を重ねる事で自然と深みのある色変化になっていきます。
あまり難しく考えないで、自由な塗り方で付着と拭き取りを繰り返しながら表面処理で色の変化を表現してみて下さい。
=🐣パステル粉の付着=
スミ入れの前に、土色のパステル粉やピグメントを車両全体に付着させます。
ここで付着させたパステル粉は表面処理で流れてしまうので、付着具合は気にしないで車両全体にまぶすように付着させます。泥汚れに色の変化を付けたい場合は、テクスチャー部分のみ少し多めに付着させて下さい。
パステル粉の付着が終了した状態が写真1、2になります。
写真1
スミ入時にパステル粉が流れてしまいますが、表面に残ったり隅に溜まったパステル粉が良い感じで深みを出してくれます。パステル粉も一度付着させただけだと粉っぽくなりなりますが、付着と拭き取りを繰り返すと自然に深みのある感じになります。
写真2
パステル粉は付着のコントロールが難しいですが、付着と拭き取りを繰り返せば自然な感じに落ち着きます。表現が気に入った部分だけを残すようにしながら作業を繰り返していけば、徐々に自分好みの汚れ表現に近づいていきます。気に入った感じになるまで、気長に作業を繰り返してみて下さい。
=🐣スミ入れ=
タミヤスミ入れ用塗料のダークブラウンを使用してスミ入れを行います。
🐦️今回使用したスミ入れ用塗料を下記に載せておきます。参考にして下さい。
スミ入れ塗料 (ダークブラウン)
凹部分にスミ入れ用塗料を流し込んで、エナメル溶剤を付けた筆で流し込んだ塗料を軽く拭き取ります。表面がツヤ消しの場合、塗料が乾くと拭き取り難くなるので、乾燥する前に素早く拭き取るようにして下さい。つや消しの場合は面ごとの作業をお勧めします。
スミ入れを終えた状態が写真3~8になります。
写真3
拭き取りの際に、汚れの流れと同じ方向に筆を動かせば、拭き残しが汚れの流れのように見えます。車両全体に付着させたパステル粉も一緒に流すので、スミ入れ用塗料を塗っていない箇所にも、溶剤を浸した筆で拭き取り作業を行います。
写真4
スミ入れをすると立体感が増しますが、全体が一段階暗くなります。暗くなるのが嫌な場合は、基本塗装の色を少し明るめにしたり、下地塗装の白塗装を強めにするようにして下さい。
写真5
写真6
泥汚れ部分にもスミ入れを加えます。凸部分にスミ入れ用塗料を流し込むと泥汚れにも一気に立体感が出るようになります。
泥汚れと車両の境目にスミ入れ用塗料やパステル粉が溜まるので、境目部分も自然な感じになります。泥汚れ周辺は拭き取り加減を調節しながら作業をして下さい。
写真7
写真8
付着させたパステル粉にエナメル溶剤が染み込むと、パステル粉が滲んだ感じになります。それはそれで良い感じになるのですが、気になってしまう場合はエナメル溶剤で流すようにして下さい。
今回はここで終了です。次回はエナメル塗料を使った表面処理になります。