プラモ雑記

趣味の模型製作のブログを始めてみました。

制作手順や方法を、書いていきたいと思います。

みなさんの模型製作の参考になればいいなと思っています。

これまでの記事を載せますので、良かったら参考にして下さい。

 

「Amazonのアソシエイトとして、プラモ雑記は適格販売により収入を得ています。」

記事紹介 PART1

IDF ナグマホン ドッグハウスⅡ

 ① ~組み立て編~ 

 ② ~組み立て編~

 ③ ~組み立て編~

 ④ ~塗装編~

 ⑤ ~塗装編(基本塗装)~

 ⑥ ~塗装編(汚し塗装 ・スミ入れ、ウォシング)~

 ⑦ ~塗装編(汚し塗装・雨垂れ)~

 ⑧ ~塗装編(汚し塗装・砂汚れ)~

 ⑨ ~塗装編(オイル汚れ)~

 ⑩ ~完成~

初心者向け艦船模型製作方法 【アオシマ 陽炎】

 ① ~道具準備編~

 ② ~作業準備編~

 ③ ~組み立て 塗装編(船体上部)~ 

 ④ ~組み立て 塗装編(船体前部)~

 ⑤ ~組み立て 塗装編(船体中部)~

 ⑥ ~組み立て 塗装編(船体後部)~ 

 ⑦ ~仕上げ塗装編~

 ⑧ ~汚し塗装編・完成~

 ⑨ ~おまけ編~

『簡単』初心者向け情景プラモデル製作方法 【高知城】

①~準備編~

②~地面製作編~

③~地面塗装編~

④~情景編~

⑤~情景編(樹木の植え込み)~

⑥~塗装編~

⑦~スミ入れ編~

⑧~組み立て編~

⑨~組み立て編~

⑩~仕上げ編~

エアブラシは購入するべきか?

①~必要性を詳しく解説(初心者向け)~

②~選び方を解説 コンプレッサー編(初心者向け)~

③~選び方を解説 ハンドピース編(初心者向け)~

揃えておきたい!100円均一で買えるプラモデル製作のための道具。

揃えておきたい!100円均一で買えるプラモデル製作のための道具。

初心者でも簡単にできる泥汚れの方法【タミヤ 38t戦車】

①~準備編~

②~組み立て編~

③~塗装編~

④~泥汚れ製作編~

⑤~泥汚れの付着編~

⑥~泥汚れの塗装編~

⑦~泥はね塗装編~

⑧~仕上げ塗装編~

『初心者向け』プラモデル製作時のお勧め塗料

『初心者向け』プラモデル製作時のお勧め塗料①

『初心者向け』プラモデル製作時のお勧め塗料②

『初心者向け』プラモデル製作時のお勧め塗料③~おまけ編~

【初心者向け】ハセガワ1/72 F18スーパーホーネット製作『1日1時間の作業で製作する』

①~準備編~

②~1日目 コクピット編~

③~2日目 機首製作編~

④~3日目 機首と機体製作編~

⑤~4日目 機体製作編~

⑥~5日目 機体製作編~

⑦~6日目 機体製作(主翼の接着)編~

⑧~7日目 機体製作(キャノピーの接着)編~

⑨~8日目 機体製作(機体下部)編~

⑩~9日目 機体製作(機体下部と武装)編~

⑪~10日目 塗装編~

⑫~11日目 塗装(機体下部)編~

⑬~12日目 塗装(機体上部)編~

⑭~13日目 塗装(コーティング)編~

⑮~14日目 細部塗装編~

⑯~15、16日目 デカール貼り編~

⑰~17日目 コーティング塗装編~

⑱~18日目 スミ入れ編~

⑲~19日目 仕上げ編~

⑳~まとめ編~

 

🐔記事紹介の続きはこちらになります。

記事紹介 PART2

記事紹介 PART3

記事紹介 PART4

記事紹介 PART5

記事紹介 PART6

記事紹介 PART7

記事紹介 PART8

記事紹介 PART9

記事紹介 PART10

記事紹介 PART11

記事紹介 PART12

記事紹介 PART13

記事紹介 PART14

ミニアートの肉屋でジオラマを作る(ミニアート 1/35 肉屋)~⑪肉の塗装編~

前回は屋台の塗装について説明をしました。今回は肉の塗装になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

ミニアートの肉屋でジオラマを作る(ミニアート 1/35 肉屋)~⑩屋台の塗装と設置編~

=🐣食物の塗装について=

肉屋のキットで頭を悩ませる一番のポイントは肉の塗装だと思います。写真1のような半身の肉塊はなんとなくのイメージはあるけど、実際の色や細部がどのようになっているかをハッキリ理解している人は少ないと思います。

写真1

ネットなどで検索すれば画像を見る事ができますが、イメージはあるけど細かい箇所の色や状態が解らない物は、実際の写真を参考にするよりも絵や頭の中にあるイメージを中心にして製作した方が上手く見える場合があります。

ちょっと極端な話になりますが、絵で肉を表現するとします。実際の肉を参考にして丁寧に描いた絵よりも、一般的な漫画に出てくるような円柱に骨を付けた肉(🍖)の方が一目で肉と伝わります。

このように、実物を見て丁寧に模写するよりも、万人のイメージに合わせて表現した方がそれっぽく見える場合もあります。今回は箱絵や自分のイメージを参考にして肉の塗装をしてみます。

写真2

こういった食物系の製作や塗装をする時に大事なポイントを3つあげておきます。小物の製作や塗装に困っている方は参考にして下さい。

1.形状

一般的にそれと認知されている形状にすれば、それだけ解りやすくなります。今回はキットをそのまま使用するのであまり関係ないですが、パテなどで自作する場合は、どこがどうなっていれば製作したい物に見えるのか考えてから製作してみて下さい。

2.色と模様

混色は考えずに大雑把で良いので、一般的にどの色を使えば製作したい物に見えるかを考えます。今回の製作に当てはめると、肉部分は赤、骨や脂身は白という事になります。お

次に必要な模様があるかを考えます。肉自体に特徴的な模様はないですが、豚バラや霜降り肉でみられるような白い脂身が肉独特の模様になります。これで、赤い肉部分に白い脂身のスジがあれば肉に見えるようになると考えられます。

3.ツヤの状態

これは結構重要でツヤを変えるだけでそれらしく見える場合もあります。

例えば、トマトやナス、キュウリなど皮ごと食べれる食物は、みずみずしい感じがするので表面にツヤがあるイメージがあります。逆にジャガイモやニンジン、バナナなど皮を剥いて食べる食物は、表面がつや消しのイメージがあります。

このように、本物とは実際にツヤが違っていても、一般的なツヤのイメージに合わせるだけでより製作したい物に見えていきます。逆にツヤの選択を間違えると、おもちゃっぽく見えてしまうので注意が必要です。

=🐣肉の塗装=

肉の赤身部分は赤を使用した方が一番肉っぽく見えると思うので、写真3のようにタミヤアクリル塗料X7レッドで塗装をします。

写真3

外側は皮下脂肪に包まれていそうなので、写真4のように白に極少量の赤を混ぜた物で塗装しています。

写真4

次に骨部分を塗装します。タミヤエナメル塗料XF2フラットホワイトで、写真5のように背骨と肋骨を塗ります。

写真5

このままだと肉部分が単調になるので、エナメル塗料のフラットホワイトで写真6のように脂身を描いていきます。

写真6

エナメル溶剤を付けた筆でフラットホワイトを塗った部分を、写真7のようにぼかしながら骨や脂身の形を整えていきます。下地がアクリルだとエナメル溶剤に影響しないため、下地が溶ける心配がないので安心して作業ができます。

写真7

一回の作業で骨や脂身を表現するのは難しいので、写真8のように肉部分に軽く脂身を残す感じにします。ここで一度表面にタミヤアクリル塗料X22クリアーを筆塗りしてコーティングします。

🐥コーティングをしないと次の重ね塗りを整える時に、先に塗ったホワイトも拭き取られてしまうので注意して下さい。

写真8

コーティングが乾いたら、再びエナメル塗料のフラットホワイトで写真9のように骨と脂身を重ね塗りします。

写真9

エナメル溶剤で写真10のように形や脂身を整えていきます。

写真10

写真11のように再び骨と脂身を溶剤で整えたら、もう一度表面にクリアーを塗ります。これを肉っぽくなるまで繰り返していきます。

写真11

肉の塗装が終了した状態が写真12になります。ツヤが過ぎるとおもちゃっぽくなるので、最後はタミヤアクリル塗料X35セミグロスクリアーの筆塗りで半ツヤ状態にしています。

写真12

肉の塗装が終了した状態が写真13になります。

鶏肉は白に極少量の赤を加えた薄いピンクで基本塗装をしています。その後基本色に極少量の茶色を加えて凹部分を塗り、フラットホワイトで凸部にドライブラシをしています。最後にセミグロスクリアーを塗り半ツヤ状態にしています。

写真13

🐦️下記に今回使用しているキットを載せておきます。参考にして下さい。

肉はクリアーコーティングだとテカリが強くなってしまうので、半ツヤ程度のツヤにするのがお勧めです。自分のイメージに合わせてツヤを調節してみて下さい。

表現が難しい脂身などは、拭き取りとコーティングを繰り返しながら塗装を進めて行くと肉っぽくなります。一度の塗装で上手く表現できないものは、重ね塗りと拭き取りを繰り返す事で深みが出て微妙な表現が可能になります。作業自体も簡単なので、ちょっと塗装に困った時は参考にしてみて下さい。

ソーセージなどの加工品も写真14のように塗装します。ソーセージは白、赤、茶色を組み合わせた基本色にして、基本色に茶色を加えた影色と白を加えた明るい部分の色を使用して明暗を付けていきます。

写真14

細かいパーツなのでちょっと面倒ですが、明暗を付けると一気にソーセージっぽく見えるようになります。ツヤは無い方がハムやソーセージに見えると思ったので、コーティングせずにつや消しのエナメル塗料で塗装だけしています。細かいパーツなので、明暗を付けるだけで十分リアルな感じになります。

食品の塗装は一見難しそうですが、エナメル塗料とアクリル塗料を使い分けて少しずつ重ね塗りと拭き取りを繰り返していると、自然にいい感じのグラデーションや模様になっていきます。繰り返しの作業になるため少し手間はかかりますが、作業自体の難易度は低いので初心者にもお勧めの塗装法です。

自分が持つイメージ通りに塗れば、実物のような正確な塗装は難しいですが、比較的人に伝わりやすい仕上がりになります。食品サンプルのように実物大なら、実物と同じような塗装が必要になりますが、スケールが縮尺されている場合は、それに合わせてデフォルメされた塗装の方が伝わりやすいケースもあります。

実物と同じように塗装するのも大事ですが、それっぽく見えるようにデフォルメして塗装するのも一つの手段です。これは汚し塗装などにも当てはまる事なので、塗装に困った時はちょっと参考にしてみて下さい。

今回はここで終了です。次回は車両やフィギュアの設置になります。