【初心者向け】初めての簡単ジオラマ製作方法(アルンヘム 1944)~④フィギュア製作編その2~

前回はフィギュア製作の説明をしました。今回もフィギュア製作の続きになります。

🐔前回の記事を載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】初めての簡単ジオラマ製作方法(アルンヘム 1944)~③フィギュア製作編その1~   

=🐣フィギュア製作=

1. フィギュアの製作(4人目)

車輌に影にいる衛生兵と、負傷兵二人を製作します。写真1のキットの座っている負傷兵を少し改造します。右側の立ち上がっている負傷兵の右腕を使用して右腕と右足が負傷した状態にします。負傷兵の肩に手を当てている衛生兵はそのまま使用します。

写真1

車輌に背をもたれている状態にするので、車輌と合わせながら製作していきます。車輌とフィギュアを組み合わせる場合には先に車輌を製作しておかないと、フィギュアのポーズが決めづらいので必ず先に製作しておきます。左手の位置が後ろ過ぎなので、腕のつけ根部分を少し切り取り、全体的に前で手を着くようにしています。写真2が仮組みしたところで、写真3は後ろから見たところです。

写真2
写真4

次にキットのままだと首が真っ直ぐなので、疲れたように首を傾けます。写真5のように首を曲げて接着するのですが、そのまま接着すると完成した時に首が長くなるので、接着面の部分少し削って首の長さを調節します。後は、薄いプラ板を首から包帯に張り付けて腕をつっているようにします。

写真5

首と腕の隙間をエポキシパテで埋めていきます。最後にラッカー用溶剤で軽く撫でて表面を滑らかにします。写真6、7のようになります。薄い黄色の部分がパテを使用した箇所です。

写真6
写真7

2.フィギュアの製作(5人目)

もう一人の負傷兵は写真8のキットの立ち上がっている兵士を改造します。そのまま仰向けに寝た状態にします。

写真8

写真9のように両膝を曲げて自然に地面に接するようにします。右手首部分のみ他のキットのパーツを使用して、腕は自然な形になるように角度を変えて接着します。

フィギュアのポーズを変更する場合は、真ちゅう線を芯にしてパテを盛り付けていくという作業が一般的です。しかし真ちゅう線を曲げて関節を作り、そこにパテを盛り付けるのは面倒です。今回はなるべく簡単にポーズ変更を行います。関節の一部をニッパーで切断して、接着する事でポーズ変更をします。

足や手の長さが短くならないように注意します。長さが変わらないように、関節全体を切断するのではなく曲げるために邪魔な部分のみを切断します。シワを新しく作るので関節部分のシワのモールドは軽くニッパーなどで削っておきます。

写真9

キットの頭部だとヘルメットをかぶっているので横たわるシーンには不向きです。そのため今回は別売りの負傷兵のヘッドセットを使用しました。別売りのヘッドセットの表情はプラスチックのキットより格段に違うので、頭部を変えただけで大きな効果がでます。ただし、密集して会話しているシーンなどを製作する場合は、明らかな違いがでるので全ての人物の頭部を変更する事になってしまいます。それなりに高価なので、よく考えて使用します。使用する際は首の長さと角度に注意して、接着面を加工して下さい。

🐥別売りヘッドセットは、メーカーによって大きさが違います。使用するキットの大きさに合った物を使用して下さい。比較的ホーネットのものは小さめなので、大きめのフィギュアに使用する時は注意して下さい。

🐦ヘッドセットを下記に載せておきます。どのようなものか参考にしてみて下さい。

ホーネットモデル HH46 1/35 WW2 刈り上げたヘアースタイル ヘッドセット

アルパインミニチュア 1/35 第二次世界大戦 ドイツ軍 装甲部隊 ヘッドセット2 5個入り レジンキット H022

最後に隙間をパテで埋めて、膝の裏側部分に爪楊枝などでシワを作ります。最後にラッカー溶剤で表面を滑らかにして終了です。写真10のように頭の下に枕代わりの雑のうなど置くと、比較的頭部の位置決めがしやすくなります。

写真10

3.フィギュアの製作(6人目)

衛生兵はキットのそのままで製作します。負傷兵の肩に手を当てているので、先に完成した負傷兵としっかりと組み合うように左手の位置決めをします。隙間をパテで埋めて終了です。これで車輌の影にいる負傷兵二人と衛生兵が完成しました。

写真11

今回はここで終了です。次回もフィギュア製作の続きになります。