【初心者向け】クレオス水性塗料 スーパーファインシルバーで銀塗装をしてみる(エアフィックス 1/72 B-17G)~⑦デカール貼りと修正塗装編~

前回は機体の塗り分け塗装を行いました。今回はデカール貼りと修正塗装になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】クレオス水性塗料 スーパーファインシルバーで銀塗装をしてみる(エアフィックス 1/72 B-17G)~⑥塗り分け塗装編その2~

🐦️下記に今回使用しているキットと塗料を載せておきます。参考にして下さい。

エアフィックス 1/72 アメリカ ボーイング B-17G フライングフォートレス

スーパーファインシルバー HSM01 10ml【GSIクレオス AQUEOUS 水性ホビーカラー プラモデル 塗料】

=🐣デカール貼り=

機体が大きいのでデカール貼りの前に、写真1のようにマスキングテープで持ち手を作っておきます。大型の機体の場合は持ち手が不安定な箇所だと、負荷がかかり過ぎて破損する可能性があるので、なるべく安定した箇所を持ち手にする事をお勧めします。

写真1

光沢部分にデカールを貼るので、比較的スムーズに貼ることができます。一度クリアーでコーティングしていますが、塗膜に影響がないように弱めのデカール軟化剤を使用しています。

🐦️今回使用したデカール軟化剤を下記に載せておきます。参考にして下さい。

マークフィット (40ml)

この後にスミ入れをするのでシワに注意して、説明書通りにデカールを貼ります。

デカールが貼りが終了した状態が写真2になります。

写真2

=🐣修正塗装=

デカール貼りが終了したら修正塗装になります。写真3の丸で囲んだ部分には、マスキングに隙間があったらしく赤の塗装がはみ出してしまいました。

写真3

ここに水性ホビーカラーのスーパーファインシルバーを重ね塗りして修正していきます。筆塗りで問題ないですが、少し薄めにして使用した方が筆塗りしやすいです。塗料の溶剤が揮発するとラメ粒子が固まりになって塗りにくくなるので、塗る箇所が多い場合はこまめに溶剤を足して調節するようにして下さい。

メタリック塗装は広範囲でなければ筆塗りでもムラが目立ちにくいですが、何度も筆を動かすとラメ粒子が片寄ってしまいムラが発生しやすいです。一度塗って修正部分が消えなかった場合は、しばらく時間をおいて軽く乾燥させてから、重ね塗りをした方がきれいに仕上がります。修正が終了した状態が写真4になります。

写真4

エンジンカウルのオリーブドラブ部分にも修正塗装をします。エンジンカウル後部は曲線でマスキングをしなかったので、写真5のように後端がぼやけてしまいました。。

写真5

この部分ははっきりとした曲線になるので、写真6のようにスーパーファインシルバーの筆塗りで縁を塗って修正します。マスキングテープで曲線状にマスキングするよりは簡単で、さらに均一の大きさに塗装しやすいので、同じ形状で複数マスキングをする必要がある時は筆塗りで仕上げた方が楽に作業ができます。マスキングが苦手な人は、筆塗りの修正を前提にしてマスキングする方法もあるので参考にしてみて下さい。

写真6

機首のアンテナ部分も写真7のように、スーパーファインシルバーの筆塗りで修正塗装をします。

写真7

=🐣コーティング塗装=

修正塗装が終了したらデカールのツヤを整えるために、クレオス水性ホビーカラーのクリアーでコーティング塗装をします。一度クリアーでコーティングしているので、デカールを貼った部分だけでも大丈夫です。

クリアーコーティングが終了した状態が写真8です。

写真8

ここで終了してもよいのですが。塗り分け部分をツヤ消しにしたいので塗り分けた部分だけにタミヤアクリル塗料のXF86フラットクリヤーを吹き付けてツヤ消しにします。

マスキングが必要だと思うかもしれませんが、この後にスミ入れと汚し塗装をするので、フラットクリヤーが多少はみ出しても問題ないです。エアブラシで狙った場所に吹き付けができる程度に扱えるなら、マスキングなしでも作業ができると思います。吹き付けすぎないようにサッと吹き掛けるようにして下さい。

フラットクリアーを吹き付けた状態が写真9~11になります。

写真9
写真10

胴体部分と主翼部分の国籍マークも軽くフラットクリアーを吹き付けて軽くツヤ消しにしています。ツヤのコントロールは好みなので、自分好みのツヤになるようにしてみて下さい。

写真11

クリアーパーツ部分のマスキングを剥がして、プロペラ、機首の風防、旋回銃座などを取り付けて、銃身などの塗装をしたら組み立てと塗装は終了です。スミ入れ、汚し塗装をしない場合はこれで完成になります。

光の当たり具合にもよりますが、均一に光が当たるとラメ粒子は目立たなくなりますが、一部だけに強い光が当たってしまうと、ややラメ感が強く出てしまうのような気がするので、飾る場所には少し注意して下さい。

クリアーでコーティングしたため若干金属的な光の反射が低下してしまいましたが、それでも金属的な光沢は十分にあります。エナメルやラッカー系ほどの金属感はないかもしれませんが、手軽に入手できる水性塗料の中では一番の金属感だと思うので、水性塗料を中心に塗装をしている人は是非使用してみて下さい。

写真12
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写真18

🐦️モデルアートの今月号にメタリック塗料の特集が載っています。塗装法だけでなく、メタリック塗料のしくみについての解説も載っているのでメタリック塗料に興味のある方にはお勧めです。下記に載せておくので参考にして下さい。

モデルアート 2023年 08 月号

さらに詳しくメタリック塗装について知りたい方には、下記に載せた別冊をお勧めします。ラッカー系塗料の作例が多いですが、水性塗料についての説明もあります。クリアーでのトップコートについて説明もあるので、カーモデルでメタリック塗装をしてみたい方は是非読んでみて下さい。

メタリック塗装 攻略のメソッド 2022年 04 月号 [雑誌]: モデルアート 増刊 

今回はここで終了です。次回はスミ入れになります。

🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】クレオス水性塗料 スーパーファインシルバーで銀塗装をしてみる(エアフィックス 1/72 B-17G)

~①準備編~

~②機体内部の製作編~

~③下地塗装編~

~④基本塗装編~

~⑤塗り分け塗装編その1~

~⑥塗り分け塗装編その2~

~⑧スミ入れ編~

~⑨汚し塗装編~

~⑩まとめ編~