【初心者向け】コンテストに出しみよう!(市街地ジオラマ製作方法)~①準備編~

 自分に合った製作の方法や手順が確立してくると、製作や塗装の手順で悩む事が少なくなり、いろいろなところに目が向くようになっていきます。

 ディテールアップなどに目が向く人もいれば、腕試しにと行きつけの模型店が主催するコンテストなどに出してみたいと考えてる人もいると思います。コンテストとなると、どうしても出品する作品に注目してしまいますが、慣れていない人にとっては運搬作業がかなりの難関になります。

 実際にコンテストなどに応募しようとしたけど、運搬の手段で悩んでしまい参加を見送った人もいると思うので、今回は運搬作業を考慮した製作方法を説明していきたいと思います。コンテストや展示会などに参加してみたいけど、運搬の事を考えるとちょっと尻込みしてしまうという人は参考にしてみて下さい。

=🐣コンテストについて=

 今回は架空のコンテストにジオラマを出品するという設定で製作を進めていきますが、架空とはいえ好き勝手に製作するわけにはいかないので、一応そのコンテストに関する細かい設定を決めておきます。

 基本的な設定は行きつけの模型店で主催するコンテストで、使用するキットやメーカーは自由、単品、ジオラマどちらでもOKですが、台座は必須という設定にしておきます。

 会場の模型店は電車やバスなどの公共交通機関を利用して30分から1時間程度の距離にあるとしておきます。これも結構重要な要因で、自家用車を利用して運搬できたり徒歩圏内に模型店があるなら、運搬時の天候さえ気を付ければ問題ないので、レギュレーションのサイズぎりぎりの作品を持っていけるのですが、電車やバスでの移動となるとそれなりの大きさにまとめる事が必要になります。

 大きさに関しては、縦20✕横30✕高さ30までという設定にしておきます。今回は運搬を考えての製作なので、大きさのレギュレーションはあまり気にならないですが、レギュレーション一杯の大きさで製作する際は高さに注意するようにして下さい。縦横の大きさは1~2㎝オーバーしても、店主さんの器量でどうにかなる場合もありますが、高さだけはどうにもならない事があります。

 応募した作品は基本的に結果発表まで店のショーケースなどに飾られます。ショーケースには棚板があり、この棚板の間隔を高さ制限に設定している場合もあります。そういった場合は、高さが1㎝でもオーバーしてしまうとショーケース自体に入らないという危険性があります。そうなると、残念ながらお持ち帰りになるという事もあるので、高さはキッチリ厳守するようにして下さい。

 使用するキットやメーカーなどが限定されるコンテストもあるので、実際に応募する際はしっかりレギュレーションを確認するようにして下さい。

=🐣運搬する箱決め=

 まずは運搬に使用する箱を決めます。本来なら完成した作品に合わせて箱を用意するのですが、慣れていないと運搬に適した箱を探すのも一苦労です。事前に運搬用の箱を決めておけば、製作中に運搬を考えて心配になる事もなく、製作に集中する事ができます。

 今回はダイソーで購入した写真1のツールボックスを使用します。選んだポイントは紙袋やエコバックなどの手提げ袋に入る大きさでそれなりの高さがある点です。条件に合うなら段ボールや空き箱でも問題ないです。手提げ袋で持ち運べるようになれば、片手が空くので電車やバスの乗車などが安全に行えます。

 箱自体がレギュレーション未満の大きさなので、これに入れば大きさの問題はクリアできます。

写真1

 取っ手が付いているので、このまま運搬できるのではと思う人もいるでしょうが、プラスチック製の箱は意外と留め具やヒンジ部分が脆く、重いものを入れてしまうとちょっとした衝撃でヒンジや留め具が外れてしまう場合があります。運搬中にヒンジなどが外れてしまうと、想像するだけで背筋が寒くなる大惨事になるので、あくまでも作品を収納する箱として使用するようにして下さい。

 アンテナを取り付けたり車両の上にフィギュアを立たせると、思った以上に高さが増します。製作する予定の車両が低車高でも多少高さに余裕のある箱を用意する事をお勧めします。

 市販のディスプレイケースを使用すれば運搬用の箱を選ぶ必要はないですが、単品作品に適したサイズなので、ジオラマに使用する場合は高さや奥行きがやや不足してしまいます。単品でも戦車の砲身や航空機の機首や翼が枠からはみ出しやすいので、比較的小柄な車両でも形状によってはそれなりの大きさの物を用意する必要があるので注意して下さい。

 カバーを嵌められなければ、ディスプレイケースを使用する意味が無くなってしまうので、市販のディスプレイケースを使用する際はアンテナや砲身などを含めたサイズをしっかり確認して選択するようにして下さい。

🐦️下記に市販のディスプレイケースを載せおくので、参考にして下さい。製作する作品の大きさにかなり制限がかかりますが、カバーも付いているので運搬作業で悩む事は少ないです。サイズが合うようなら使用してみて下さい。

=🐣台座決め=

 箱が決まったら台座を決めていきます。今回はダイソーで購入した大きさの異なる木製トレイを2種類用意してみました。

 まずは大きめの木製トレイを箱に入れてみます。写真2のようにピッタリ入ったのですが、前後左右の隙間がギリギリなので注意が必要です。

 これが段ボールや空き箱なら両角に切り込みを入れて、側面をパカッと手前に開くようにすれば、作品をスライドさせて簡単に取り出せるようになりますが、プラスチック製の箱は角に切り込みをいれられないので、上から取り出す必要があります。この状態なら何とか手を入れて取り出せますが、枠ぎりぎりに車両などを配置した場合、取り出し時に破損させてしまう確率が高くなります。

写真2

 次にもう一回り小さめのトレイを写真3のように入れてみました。

 これなら隙間に余裕ができて比較的楽に手が入るため取り出しは簡単になります。隙間がやや広くなったので運搬中に揺れてしまうのが気になりますが、そこは隙間にスチレンボードなどを詰めて揺れないようにするので問題ないです。また、前後左右に多少余裕があるので、仮に車両やストラクチャーなどが少し枠からはみ出しても問題無さそうです。

 今回はこの大きさの台座を使用して市街地のジオラマを製作する事にします。

写真3

 運搬は上手くいったけど取り出し時に破損してしまったという事もあるので、スムーズな出し入れができる事も考慮して台座の大きさを決めて下さい。

 先に台座の大きさを決めてしまうと作品の自由度は低くなりますが、逆に大きさの縛りを設けたので使用する車両や配置が決めやすくなるという事もあります。製作する車両やジオラマのイメージを決めるのに悩んでしまう人は、ちょっとした縛りを加えてみると意外と決めやすくなるので是非試してみて下さい。

 今回はここで終了です。次回は製作する車両や配置などを決めていきます。