前回はでⅠ号戦車の製作は終了しました、今回はⅡ号戦車の組立てと塗装になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】エナメル塗料で行う油絵具もどき塗装(タミヤ 1/35 Ⅰ号戦車 Ⅱ号戦車)~④油絵具もどき塗装編(Ⅰ号戦車)~
=🐣Ⅱ号戦車の組立て=
今回はタミヤから発売されている写真1のドイツⅡ号戦車C型(ポーランド戦線)を使用します。
写真1
前回製作したⅠ号戦車よりもやや古いキットになりますが、キャタピラは部分連結式で、排気管の放熱板はエッチングパーツで再現されています。
組立てに関しては特に問題ないですが、装備品のクランプが再現されていないので、余ったエッチングパーツのクランプだけ使用して、写真2のようにクランプを再現しています。
Ⅱ号戦車単体で飾る場合は問題ないですが、装備品のクランブがモールドされているⅠ号戦車と一緒にジオラマなどを製作する場合、そのままだとちぐはぐになってしまいます。気になる人はⅡ号戦車のクランプを再現するか、思いきってⅠ号戦車のクランプ部分を切断するなどして、見た目を統一させて下さい。
砲塔後部の下面に合わせ目が発生するので、気になる人は合わせ目の処理を行って下さい。
写真2
ドラゴンのポーランド戦線用のフィギュアセットが手元にあったので、今回はそのフィギュアセットを組み合わせて写真3のような感じのジオラマとして製作していきます。
写真3
🐦️2025年現在ポーランド戦線のⅡ号戦車はカタログ落ちしています。フランス戦線のⅡ号戦車は通常に流通しているのでそちらを下記に載せておきます。興味のある方は参考にして下さい。
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.292 ドイツ陸軍 II号戦車 A~C型 フランス戦線
=🐣下地塗装=
まずはタミヤアクリル塗料XF1フラットブラックで写真4のように塗装をします。塗り残しがないように全体に吹き付けます。砲塔内部はⅠ号戦車と異なりハッチが小さく筆が入りにくいので、事前に塗装してマスキングをしています。
写真4
黒塗装が終了したらXF1フラットホワイトを吹き付けて、明暗を付けていきます。光が当たる部分や強調させたい箇所には、強めに白を吹き付けます。今回は油絵具もどき塗装が目立つように、平面部分には強めに白を吹き付けています。
白塗装を終えた状態が写真5、6になります。
写真5
写真6
白塗装が終了したら塗装剥がれの表現を加えます。ちぎった台所用スポンジにXF1フラットブラックを付着させて、スポンジで叩くような感じで塗っていきます。塗装が剥がれやすいエッジ部分を中心に、塗装剥がれ表現を加えていきます。
塗装剥がれ表現を加えた状態が写真7、8になります。
写真7
軽く表面の白色を針などで削れば傷の表現も可能です。強く削り過ぎて下地のプラスチックがむき出しになっても、周囲との色合いが異なれば基本塗装の際に色の変化が出るので傷のように見えます。
失敗しても基本塗料を多めに吹き付ければ消す事ができるので、あまり失敗を気にしないで塗装剥がれ表現を加えてみて下さい。
写真8
=🐣基本塗装=
タミヤアクリル塗料XF63ジャーマングレイで基本塗装をします。下地塗装で加えた明暗や塗装剥がれを消さないように、通常よりも少し薄めにした塗料を使用しています。
基本塗装を終えた状態が写真9、10になります。
写真9
写真10
=🐣細部塗装とデカール貼り=
細部塗装とデカール貼りをします。砲塔部分はハッチなどの凹凸にかかるデカールがあるので、軟化剤を使用してデカール貼りを行います。
🐦️今月号(2025、12月号)のモデルアートはデカール貼りについての記事が特集になっています。軟化剤の使用方法やバラバラになったデカールの修復方法やツールも紹介されています。水転写デカールがどうも苦手という人はぜひ読んでみて下さい。下記に載せておくので参考にして下さい。
月刊モデルアート2025年12月号
細部塗装とデカール貼りが終了したら、タミヤアクリル塗料XF86フラットクリアーを全体に吹き付けてコーティング塗装をします。
コーティング塗装まで終了した状態が写真11、12になります。
写真11
コーティング塗装はツヤの整えとデカールや塗膜を保護する作用があります。今回はエナメル塗料で表面処理をするため、通常よりも塗膜にかかる負担が大きくなります。エナメル塗料で表面処理をする場合は、安心して作業が出来るようにコーティング塗装をしておく事をお勧めします。
写真12
=🐣スミ入れ=
タミヤスミ入れ用塗料ダークブラウンでスミ入れを行います。油絵具もどき塗装は、単色塗装の表面に変化を付けるために行うので、スミ入れをした際に表面に十分な色の変化が出れば無理に行う必要はないです。まずはスミ入れを行ってみて、表面の状態を見てから作業を進めてみて下さい。
スミ入れを終えた状態が写真13~15になります。
写真13
スミ入れ用塗料は、汚れの流れと同じ方向に筆を動かして拭き取りをすれば、拭き残しが汚れのように見えるので自然な感じになります。
写真14
写真15
🐔今回はエナメル塗料の表面処理がメインなので、塗装作業は駆け足で説明しましたが、通常の製作記事ではもう少し詳しく説明をしています。塗装作業を詳しく知りたい方は他の製作記事を参考にしてみて下さい。下記にいくつか製作記事を載せておくので、興味のある方は読んでみて下さい。
【初心者向け】簡単!タミヤテクスチャーペイントを使った泥汚れの製作方法(タミヤ 1/35 M10駆逐戦車)~①準備編~
【初心者向け】対戦車砲と榴弾砲の違いを比べながら製作!(タミヤ 1/35 ナースホルン フンメル)~①準備編~
【初心者向け】1/35戦車模型の細部塗装と仕上げ塗装の方法(タコム 1/35 タイガーⅠ中期型)~①準備編~
今回はここで終了になります。次回はエナメル塗料を使用した油絵具もどき塗装になります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。
【初心者向け】エナメル塗料で行う油絵具もどき塗装(タミヤ 1/35 Ⅰ号戦車 Ⅱ号戦車)
~①準備編~
~②組立と塗装編(Ⅰ号戦車)その1~
~③組立と塗装編(Ⅰ号戦車)その2~
~④油絵具もどき塗装編(Ⅰ号戦車)~