1/35のヘリコプター模型製作方法(キティホークモデル 1/35 AH-6J/MH-6J リトルバード)~⑦機体の塗装編~

前回は機体の組み立てについて説明をしました。今回は機体の塗装になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

1/35のヘリコプター模型製作方法(キティホークモデル 1/35 AH-6J/MH-6J リトルバード)~⑥機体の製作編その2~

🐦️下記に今回使用しているキットとフィギュア無しの通常版キットを載せておきます。参考にして下さい。

=🐣マスキング作業=

組み立てが終了した状態が写真1になります。ここからマスキング作業をしていきます。キャノピー部分は傷付き防止のため先にマスキングをしたので、コクピットと機体ハッチを中心にマスキングをします。

写真1

コクピットハッチと機体中央のハッチは付属していますが、今回は使用しないので不要パーツになります。しかし、ハッチパーツは開口部にぴったりと収まるので、マスキング用の道具として使用します。

先にハッチと接する部分をタミヤアクリル塗料X18セミグロスブラックで塗装しおくと、ハッチが重なる部分の塗り残しが無くなります。

塗料が乾いたらハッチを取り付けます。しっかり接着すると取り外しが難しくなるので、木工用ボンドの点付けでハッチを接着しています。4~5箇所程度に木工用ボンドを点付けすれば固定可能です。外す時は境目にナイフの刃を入れて軽く引っ張れば簡単に外す事ができます。

マスキングが終了した状態が写真2、3になります。木工用ボンドがはみ出してしまった部分は、乾燥後にナイフなどで切り込みを入れればペリッときれいに剥がすことができます。

写真2

機体中央のハッチは下部が少し開いているので、開口部にティッシュを詰めて上からマスキングテープを貼って、ティッシュを固定します。

写真3

エンジン排気口もマスキングをしましたが、エンジンハッチを開状態にしないなら基本塗装後に再塗装する事も可能です。マスキングが面倒な人は再塗装をして下さい。

=🐣基本塗装とデカール貼り=

マスキングが終了したら基本塗装をします。いつもなら、下地塗装で色の変化を付けるのですが、今回は塗装後に色の変化を付ける事にします。

タミヤアクリル塗料X18セミグロスブラックを吹き付けます。黒一色だとかなり単調になりそうだったので、ローターの羽根部分だけXF1フラットブラックを吹き付けて、少しだけツヤの変化を出してみました。

基本塗装が終了したらデカールをはります。数は少ないですが、曲面に貼るデカールもあるので軟化剤の使用をお勧めします。

デカール貼りが終了した状態が写真4~6になります。

写真4
写真5
写真6

デカール貼りが終了したら、タミヤアクリル塗料X35セミグロスクリアーで表面をコーティングして、塗膜の保護とツヤの整えをします。

コーティング塗装が終了したら、マスキングテープやマスキングで使用したハッチパーツを取り除きます。木工用ボンドが接着部分に残っている場合は、ピンセットなどで取り除きます。ボンドを剥がした際に塗料が剥がれてしまったら、セミグロスブラックの筆塗りで修正します。

クリアパーツを塗装すれば基本塗装は終了です。基本塗装が終了した状態が写真7、8になります。

写真7
写真8

=🐣仕上げ塗装=

全面黒塗装なのでスミ入れの効果はほとんど無いと思うので、エナメル塗料を使用して表面の黒塗装に変化を付けます。

タミヤエナメル塗料の白、黄色、青、赤を写真9のように点で塗っていきます。ツヤ有り、ツヤ消し、どちらを使用しても問題ないですが、拭き取り後のツヤが微妙に変わってくるので、好みのツヤに合わせて塗料を選んで下さい。

写真9

点塗りが終了したらエナメル溶剤で拭き取っていきます。機体がつや消し状態だと拭き取りにやや苦労しますが、半ツヤや光沢状態なら比較的簡単に拭き取る事ができます。

きれいに拭き取ったつもりでも、若干拭き残しが表面に残るので少し深みのある感じになります。こういった方法で単色塗装に深みを出すのは、油絵の具を使って行うのが一般的ですが、エナメル塗料でも可能です。さらに使用する溶剤にフラットベースを加えればツヤのコントロールも可能になります。

拭き取りが終了した状態が写真10、11になります。写真7、8と比べてみると、ちょっとだけ黒に深みが出たような感じがします。

写真10

点塗りに白を加えたので、ちょっと埃っぽい仕上がりになりました。埃っぽい仕上がりが苦手な人は、青、赤、黄色だけで十分だと思います。

機体のツヤや使用する塗料のツヤによって拭き取り具合が異なっていて、基本的にツヤがある方が拭き取りやすくなっています。いろいろなツヤの塗料で試しながら理想の仕上がり具合を探してみて下さい。

写真11

塗料を拭き取る方向がバラバラだと不自然な感じになってしまうので、拭き取りの際は一定方向に筆を動かして拭き取るようにして下さい。汚れの流れと同じ方向で拭き取ると、拭き残しがより自然な感じになります。

最期に茶色や黒のパステル粉で、排気管に煤汚れを付けて塗装は終了です。

写真12

黒塗装はスミ入れの効果が低いので、表面が単調になりやすくなってしまいます。下地塗装で先に色の変化をつけておく方法もあるので、いろいろと試行錯誤しながら自分に合った塗装方法を探してみて下さい。

今回はここで終了です。次回はフィギュア製作になります。

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