【初心者向け】タミヤチッピング液をアクリル塗料の下地で使用してみる(ミニアート 1/35 パン屋)~⑤フィギュアの製作編その1~

チッピング作業は前回で終了しましたが、パン屋は引き続き製作していきます。今回はフィギュアの製作になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】タミヤチッピング液をアクリル塗料の下地で使用してみる(ミニアート 1/35 パン屋)~④塗装剥がし編~

🐦️今回使用するキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

ミニアート(Miniart) 1/35 パン屋セット フィギュア2体入

=🐣フィギュアの製作=

フィギュアの場合、パーツ同士の隙間が深い事が多くラッカーパテだとヒケが発生しやすいので、隙間埋めはエポキシパテを使用する事にします。

隙間に細かくちぎったパテを隙間に押し込んで埋めていきます。パテ埋めした表面は爪楊枝などを使用して、周囲のシワに合わせるように凹凸を付けます。隙間が埋まったら、最後にラッカー溶剤を染み込ませた筆で軽く表面を撫でて滑らかにします。

隙間埋めが終了した状態が写真1、2になります。

写真1

腰の部分にはエプロンの紐があるのですが、丁度パーツ同士の境目になってしまい、紐のモールドが消えてしまっている部分があります。腰の隙間を埋めるついでに、消えてしまった腰紐部分をパテで再現します。

写真2

隙間埋めが終了したら、しっかりとパテを乾燥させます。ラッカー溶剤で表面を滑らかにすると、乾燥時間が普段よりも長くなるので注意して下さい。

🐦️今回使用したエポキシパテを下記に載せておきます。参考にして下さい。

タミヤ メイクアップ材シリーズ No.51 エポキシ造形パテ(速硬化タイプ) 25g 

=🐣顔の塗装=

仕上げ作業でエナメル塗料を使用するので、エナメル塗料に影響しないアクリル塗料で肌の塗装をします。

まずは写真3のように白目を塗ります。完全なホワイトだと白目が強調されるので、少しグレー系の色を混ぜてトーンを落としています。皮膚を塗る時に形を整えるので、はみ出しても問題ないです。

写真3

白目を塗り終えたら瞳部分を塗ります。今回は青目にしますが、これも完全な青だと強調され過ぎるので少し白を混ぜてトーンを落としています。

細かい箇所なので、つま楊枝の先端をナイフで削って鋭くした物を使用しています。先端に塗料を付けて、スタンプのように瞳の部分に押し付けていきます。少量した塗料が付かないので、何度も押し付けて瞳の形にしていきます。最後に瞳の中心に軽く白を乗せると落ち着いた感じになります。

瞳の塗装が終了した状態が写真4になります。

写真4

肌色で皮膚の部分を写真5のように塗装します。これから明暗を付けていくので、その事を考えながら肌の色を決めて下さい。明るくし過ぎるとハイライトが目立たなくなるし、暗すぎると影の部分が目立たなくなります。

写真5

肌色に白など明るい色を少量加えて少し明るい肌色を作ります。少し明るい肌色を写真6のように、光が当たる箇所に塗っていきます。

写真6

次に肌色に暗い色を加えて影の色を作ります。黒だと影がハッキリしすぎるので、赤や茶色系の色を加えて影の色を作ります。目の回りを影色で塗装するので、この時に目の形を整えるようにします。

影の塗装が終了した状態が写真7になります。影の境目がハッキリしていますが、最後の仕上げて調節するのであまり気にしないで作業を進めていきます。

写真7

影の色に再び赤や茶色を加えて最も暗い影の色を作ります。最も暗い影の色を、目蓋の部分や皮膚と服の境目など、影を強調させたい部分だけに塗装していきます。

最も暗い影の色を塗装した状態が写真8になります。

写真8

影の部分が太くなってしまった箇所に肌色を塗って影の太さや長さを調節していきます。最後に鼻筋やおでこ、頬の一番光が当たる箇所に、白を多めに加えた最も明るい肌色を塗装します。

最も明るい肌色の塗装が終了した状態が写真9になります。

写真9

光を当てて撮影しているため明暗が解り難いと思うので、光を当てずに撮影したものが写真10になります。

写真10

塗装が終了したら仕上げ作業になります。タミヤスミ入れ用塗料のピンクブラウンを皮膚部分に塗ります。スミ入れとして使用するのではないので、凹部に流し込むのではなく普通に皮膚の部分に塗って下さい。

1度では色がハッキリ着かないので、3、4回重ね塗りをして下さい。目安は影の部分やハイライト部分の境目が目立たなくなる程度です。

🐦️今回使用したスミ入れ用塗料を下記に載せておきます。参考にして下さい。

スミ入れ塗料 (ピンクブラウン)

スミ入れ用塗料を塗り終わった状態が写真11になります。

写真11

最後にエナメル溶剤を染み込ませた筆で、表面を撫でてスミ入れ用塗料を拭き取ります。明るくしたい部分はスミ入れ用塗料を多めに拭き取り、少し明るくしたい部分は軽く拭き取ります。

この仕上げ作業をすると、影の部分や明るい部分の境目が自然な感じになり、皮膚全体が赤見がかったような感じになります。仕上げ作業が終了した状態が写真12になります。

写真12

光を当てないで撮影した状態が写真13になります。写真10よりも影の境目が自然になって、全体に赤見が増したような感じになっています。

写真13

スミ入れ用塗料は部分的でも使用できるので、頬だけ赤くしたい場合は頬だけに塗ってエナメル溶剤で調節する事も可能です。少し皮膚を赤くしたいけど、上手くいかないで悩んでいる人はちょっと参考にしてみて下さい。

🐦️フィギュアの皮膚に使用できそうなスミ入れ用塗料を載せておきます。参考にして下さい。

スミ入れ塗料 (オレンジブラウン)

タミヤ スミ入れ塗料 【ディープブラウンtm210 】【エナメル溶剤X-20】 塗装仕上げに専用エナメル塗料2本セット

今回はここで終了です。次回はフィギュア塗装の続きになります。

🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。

【初心者向け】タミヤチッピング液をアクリル塗料の下地で使用してみる(ミニアート 1/35 パン屋)

~①準備編~

~②下地塗装編~

~③基本塗装編~

~④塗装剥がし編~

~⑥フィギュアの製作編その2~

~⑦パンの塗装編~

~⑧仕上げ作業編~

~⑨まとめ編~

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