【初心者向け】洋上ジオラマ製作法 マレー沖海戦(タミヤ1/700プリンス・オブ・ウェールズ)~⑦波の製作編~

前回は海面の塗装と小物の製作を行いました。今回は波の製作になります。

🐔前回の記事を載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】洋上ジオラマ製作法 マレー沖海戦(タミヤ1/700プリンス・オブ・ウェールズ)~⑥小物製作編~          
写真1

写真1は海面プレートの塗装が終了したものです。この状態で飾り台としても使用できます。船体を接着しなければ日替わりや週替わりでいろいろに艦船を乗せる事ができるので、余ったプレートを使用して海面を製作して台座を製作するのもいいと思います。

=🐣波の製作=

艦船が航行しているカラー写真があると、波の色、航行中はどのような波ができるのか等を知ることができるので、波の製作の前に資料を用意する事をお勧めします。できることならば、外洋を航行中のものがいいです。湾内だと速度を低くしているので、巡航速度で発生する波と異なる場合があります。ネットでもいいですし、艦船雑誌など参考になるものを用意しておくと作業がしやすいです。

🐦参考になりそうな艦船雑誌を下記に載せておきます。可能ならば実際に書店に行き、欲しい写真が載っている物を購入する事をお勧めします。

世界の大型水上戦闘艦 2021年 04 月号 [雑誌]: 世界の艦船 増刊

世界の艦船 増刊 第173集『海上自衛隊2020-2021』 世界の艦船増刊

1.波の材料

船首に発生する波、魚雷の水柱をタミヤのエポキシパテ速硬化タイプで製作します。これは箱の中に入っている2種類の板状パテを切断し、それを混ぜて使用します。混ぜ合わせると硬化が始まり、だいたい20分ぐらいから徐々に固まっていきます。20分ではあっという間と思う方もいると思いますが、結構時間の余裕はあります。一気に大量にパテをつくるのではなく、少量ずつ(1cm幅ぐらい)混ぜていくと焦らず作業ができます。

写真2

🐦今回使用したパテを、下記に載せておくので参考にして下さい。

エポキシ造形 パテ (速硬化タイプ) 25g タミヤ メイクアップ材 tm051///プラモデルの補修や改造などに使えるパテです。

2.水柱の芯の製作

まずは水柱に芯を製作します。今回はスチレンボードで製作しましたが、発泡スチロールでも問題ありません。後にパテを回りにつけるので、想像している大きさよりもやや小さめに製作します。

写真3

写真2のように丁度良い形と大きさに切って使用します。水柱の高さなのですが、真珠湾攻撃時の写真や、シブヤン沖の武蔵の写真などをみると魚雷命中時の水柱が艦橋よりも高い位置に上がっています。そのため、ケース上面ギリギリの高さにします。

3.波の製作

船首に発生する波をエポキシパテで製作します。混ぜ合わせたパテはべたついて指に結構はりつくので、水で小まめに指やパテの表面を濡らしながら作業をするといいです。

写真4のような形で船首の波を製作します。艦船の大きさによって波の大きさも変わるので、注意して下さい。資料等を参考にする事をお勧めします。写真の右側が船首方向になります。

写真4

次に写真5のように船首部分の大きさに合わせて、マスキングテープを切断して船首を載せる位置に貼り付けます。

写真5

製作した波を写真6のようにマスキングテープに合わせて左右に取り付けます。船首の頂点部分には波がたたないので、頂点からほんの少し後ろにずらしておきます。

写真6

船体を乗せて波の形や、位置を整えます。この時に指でやるとパテがくっついて剥がれてしまう場合があるので、水をたっぷりつけた爪楊枝やヘラで作業する事をお勧めします。艦首先端部分は立てて、後方に向かってだんだん横に垂れていく感じにします。写真7、8を参考にしてください。波に船体を載せるときは、パテが船体にひっつかないように、船首部分に水をしっかりつけて作業します。

🐥パテと船体がくっついてしまった時は、無理に剥がすとせっかく製作した波が崩れてしまうので、パテが硬化するまで待ちます。硬化後はパテと船体がくっついた状態になりますが、ある程度の力を入れると外れます。外した際に塗料が剥がれる場合がありますが、波に隠れる部分なので気にしなくて大丈夫です。

写真7
写真8

硬化するまではパテの重さで先端の波が横に垂れてきます。パテの硬化か始まるまで、小まめに波の形を整えるようにします。

🐥パテの表面に指紋がついたり、きれいな面になっていなくでも、この後で水泡や塗装をするので、表面のキズや荒れは気にせず作業をします。

4.水柱の製作

水柱の真にパテを盛り付けていきます。船体に接する箇所は最後にします。

写真9

だいたい水柱に盛り付けたところで、水柱をつける位置をに写真10、11のように仮付けをします。水柱下部のパテを海面に押し付けて、海面の形をつけて後に接着しやすいようにします。水柱は外して塗装するので、パテと海面が着かないように水を付けながら作業します。

写真10
写真11

仮付けが終了したら、一旦水柱を取り外し船体と接する部分にパテを盛り付けます。そして船体と接する部分に水をたっぷり付けて写真12のように船体に押し付けます。

写真12

押し付ける事によって船体のモールドがパテにつきます。それが水柱を接着する際のガイドになるのでしっかりと押し付けるようにします。最後に水柱を外して硬化を待ちます。

写真12

今回はここで終了です。次回は水泡の表現の予定です。

🐔今回の記事一覧を載せておきます。目次代わりに使用して下さい。

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