以前、パンサー戦車とフェルディナントのフルインテリアキットを製作したのですが、どちらも内部をしっかり見えるようには製作できませんでした。
🐔以前の製作記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】フルインテリアキットを説明書の順番通りに製作する(1/35 タコム パンサーA型)①~準備編~
【初心者向け】フルインテリアキットの製作と見せ方(アミュージングホビー 1/35 フェルディナント)~①準備編~
今回はボーダーモデルから発売されているⅢ号突撃砲のフルインテリアキットを使用して、内部をしっかり見せる事を重点にして製作をしていきます。
🐦️今回使用するキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
ボーダーモデル 1/35 ドイツ軍 III号突撃砲G型 後期生産型 w/フルインテリア プラモデル
=🐣キットについて=
昨年は、いろいろな海外メーカーからⅢ号突撃砲の新型キットが発売されました。ボーダーモデルはその中でも早い時期から、Ⅲ号突撃砲フルインテリアキットの発売を発表していたのですが、発売が遅れてしまい今年になって発売されたキットです。
内部再現の他に、金属砲身、真鍮製の砲弾、部分接着式の連結キャタピラ、専用フィギュア、エッチングパーツなどが封入されているかなりお得なキットです。砲塔に被せる布や、ドラム缶などアクセサリーパーツも多く含まれていて、箱を開けてパーツを確認するだけでワクワクしてしまうキットです。
ちょっと説明書の不備が多いのが難点ですが、不備の箇所は解る範囲で補足説明をしていきます。
=🐣展示方法=
Ⅲ号突撃砲を展示物としてどうやったら内部をしっかり見せる事ができるか、博物館の館長になったつもりで考えてみました。
内部を見せるキットを製作するのは、カットモデルが一番ですが内部がきれいに見えるようにキットを切断するのは、かなり面倒な作業です。切断する場所もセンスが必要になるので、慣れていない人にはちょっと難しいです。
今回はフィギュア、アクセサリーパーツもしっかり使用していきたいので、突撃砲でしかできない展示方法を考えてみました。外装パーツと内部パーツを、それぞれ別にして横に並べて展示をしてみます。イメージ的には恐竜の骨格モデルと、復元モデルを並べて展示する感じになります。
突撃砲は砲塔が回転しないので、主砲が車体床面に固定されています。そのため、内部パーツのみで組み立てても、主砲を固定する事ができます。回転砲塔の戦車だと砲塔と主砲が一体化されているので、内部パーツと外装パーツを分けて製作する事が難しくなります。
今回の展示方法だと、外装を取り付けた時に内部パーツと干渉してズレが生じる事もなく、塗装も組み立てながら行う必要はないので、初心者にもお勧めの製作方法です。パズル的な要素もあるので、パズル好きな人にもお勧めです。
=🐣製作に必要な道具=
1.組み立て用の道具
ニッパー、接着材、デザインナイフ、ピンセットなど基本的な道具は必須になります。エッチングパーツがあるので、瞬間接着材も用意しておきます。
今回は長さを測る事があるので、デバイダーを用意しておくと便利です。デバイダーは円を書くコンパスと同じ形状をしたもので、先端が両方とも針になっているものです。針を合わせる事で長さを測定し、そのままトレースしたい場所に針で印をつける事ができるので、定規よりも簡単に長さの測定と印付けが可能です。
🐦️下記にデバイダーを載せておくので、参考にして下さい。
2.塗装用道具
エアブラシを使用して塗装します。基本塗装はタミヤアクリル塗料、細部やスミ入れはタミヤエナメル塗料を使用します。
3.その他
内部、外装が別々になるので展示台が必要になります。今回はダイソーで売っていた木製のトレイを裏返しで使用します。
内部パーツがハッキリと見えるようになるため、取り付け場所などが不明なパーツがあっても誤魔化す事ができなくなります。そのため、インテリアの資料が必要になるのですが、なかなか内部まで詳しく記載されている資料が見つかりません。このような時は、実物を参考にするのではなく、他社のフルインテリアキットの製作写真を資料として使用します。
🐦️下記に載せた本には、ミニアート、ライフフィールド社のフルインテリアキットの製作記事が載っています。それ以外にも、簡単なⅢ号突撃砲の外部ディテールの説明も書いてあるので、Ⅲ号突撃砲の資料を持っていない方にはお勧めの一冊です。
タンクモデリングガイド (9) 2022年 05 月号 [雑誌]: 艦船模型スペシャル 別冊
今回はここで終了です。次回から製作になります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。