航空機の銀塗装はラッカー系塗料が主流となっていて、水性塗料では難しいと考えている人も多いと思います。今回は1/144のキットを使用して、水性塗料で銀塗装をやってみようと思います。
ラッカー系の輝きと同じにするのは難しいと思いますが、塗膜の薄さを利用してパネル部分での塗り分けは可能だと思います。さらにデカール軟化剤の使用や、スミ入れも可能か検証しながら製作を進めていきます。水性塗料で銀塗装をしてみたいと思っている方は、是非参考にしてみて下さい。
=🐣今回使用するキット=
今回は写真1のモノクロームから発売されている1/144F86セイバーを使用します。
このキットは2機のF86がセットされているので、今回は2種類の水性塗料を使用して比較していきます。ずいぶん前に発売したキットなので、現在はやや入手困難かもしれません。銀塗装がメインの機体はいっぱいあるので、自分が製作したい機体を探してみるのもいいと思います。
🐦下記に銀塗装の機体を製作できるキットをいくつか載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ 1/72 ウォーバードコレクション No.89 日本陸軍 川崎 三式戦闘機 飛燕 1型丁 プラモデル 60789
タミヤ 1/72 ウォーバードコレクション No.49 アメリカ陸軍 ノースアメリカン P-51D マスタング プラモデル 60749
タミヤ 1/72 ウォーバードコレクション No.70 アメリカ空軍 リパブリック P-47D サンダーボルト バブルトップ プラモデル 60770
=🐣塗料について=
水性のメタリック塗料は海外メーカーも含めてそれなりに発売されていますが、今回は入手しやすい写真2のクレオスとタミヤの塗料を使用してみたいと思います。
2機セットなので、クレオスの水性ホビーカラーのシルバーと、タミヤアクリル塗料のクロームシルバーを使用して比較していきたいと思います。メタリック塗料はデリケートなので、溶剤は各メーカー専用のものを用意しておきます。
クレオスからは水性のエマルジョン系塗料のアクリジョンカラーも発売されていますが、今回はアクリジョンではなく普通の水性ホビーカラーのシルバーを使用します。
🐥水性ホビーカラーは2019年にリニューアルされて塗料の質が改善されています。旧版とは仕上がり具合が異なるので、旧版を使用する場合は注意して下さい。
=🐣必要な道具=
1.組み立て用道具
基本的な模型製作に使用する道具は必要です。ニッパー、接着剤、デザインナイフ、ピンセットは用意しておいた方がいいです。キャノピーは木工用ボンドを使用して接着するので用意しておきます。
2.塗装用の道具
エアブラシを使用して塗装します。シルバーの塗装は上記で説明した塗料を使用します。下地塗装、コーティング塗装はタミヤアクリル塗料で、スミ入れはエナメル塗料で行います。
3.デカール貼り
デカール軟化剤を使用します。タミヤマークフィットのノーマルタイプとハードタイプを用意しておきます。デカール用のピンセットがあると便利です。
=🐣塗装の方法=
以前製作したコルセアや彩雲と同じように、パネルごとに下地塗装の変化をつける事によって、基本色を吹き付けるだけでパネル別に変化が付くように塗装していきます。
🐔下記に彩雲とコルセアの塗装記事を載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】日本海軍機の塗装法(ハセガワ 1/48 彩雲)~④下地塗装編~
【初心者向け】日本海軍機の塗装法(ハセガワ 1/48 彩雲)~⑤基本塗装編~
【初心者向け】簡単!プロペラ機の製作と塗装法(タミヤ1/48F4U-1Dコルセア)~⑤下地塗装編~
【初心者向け】簡単!プロペラ機の製作と塗装法(タミヤ1/48F4U-1Dコルセア)~⑥下地塗装編その2~
【初心者向け】簡単!プロペラ機の製作と塗装法(タミヤ1/48F4U-1Dコルセア)~⑦基本塗装編~
今回はここで終了です。次回から製作になります。
🐦メタリック塗装について詳しく説明してある本を下記に載せておきます。ラッカー系がメインですが、水性塗料についても解りやすく説明してあるので、メタリック塗装に興味のある人は読んでみて下さい。
メタリック塗装 攻略のメソッド 2022年 04 月号 [雑誌]: モデルアート 増刊 雑誌 – 2022/3/24
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。