【初心者向け】エッチングパーツ同封艦船キットの製作(アイラブキット 1/700 ノースカロナイナ)~④甲板上の製作編~

前回は木製甲板の接着をしました。今回は甲板上のエッチングパーツの製作になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】エッチングパーツ同封艦船キットの製作(アイラブキット 1/700 ノースカロナイナ)~③木製甲板の接着編~

=🐣エッチングパーツについて=

キットには銀色のアルミ製、金色の真鍮製エッチングパーツが両方付属しています。最近は真鍮製の方が多いですが、初心者にはアルミ製の方がお勧めです。

真鍮製は柔らかく曲げやすいので、加工しやすいですがちょっとした力で変形してしまいます。とくにエッチングパーツの見せ場である、クレーンやカタパルトなどトラス構造の箱組みは、慎重に製作をしないと歪みが出てしまいます。

アルミ製はやや硬めなので切断には苦労しますが、比較的簡単に箱組みパーツを、歪むことなく立方体に組み立てる事ができます。硬めなので円形に丸めるのが不向きですが、緩やかなクセを付けやすいので、艦首や船尾などの緩やかな曲線部分の手すりの製作にも向いています。切断時にナイフの刃が欠けやすいので、替刃は多めに用意しておいた方がいいです。

=🐣弾薬箱の製作=

キット付属の木製甲板を貼り付ける場合は、弾薬箱のモールドを削り取るため、エッチングパーツの弾薬箱を製作する必要があります。難しい作業ではないですが数がとても多いので一気に製作せずに、塗料や接着剤の乾燥待ちの時間に少しずつ製作しておく事をお勧めします。

簡単な弾薬箱の製作方法を説明しておきます。弾薬箱は写真1のように展開図になっています。これをプライヤーやピンセットなどで箱組にします。

🐦️下記に細かいエッチングパーツ加工用の道具を載せておきます。参考にして下さい。

ハセガワ トライツール エッチングプライヤー プラモデル用工具 TT26

タミヤ クラフトツールシリーズ No.117 ピンセットベンダー(エッチングパーツ用) プラモデル用工具 74117

写真1

箱組が終了したら針や先端を細くした爪楊枝などで、写真2のように木工用ボンドを詰め込みます。蓋パーツを上から接着するので、しっかりとボンドを詰め込みます。

🐥両面テープを貼り付けた木材や定規などを下に置くと、作業が楽になります。

写真2

ボンドを詰め込んだら、写真3のように蓋パーツを上に乗せます。木工用ボンドは接着に時間が掛かりますが、蓋部分がズレても簡単に直せるのでこういったパーツにはお勧めです。脇からはみ出したボンドは、乾く前なら簡単に拭き取る事ができます。

写真3

=🐣甲板構造物の製作=

甲板上のエッチングパーツの中で、アンカーチェーンの製作が一番の難関だと思うので、簡単に説明しておきます。

アンカーチェーン関係のエッチングパーツを取り付けてから、写真4の丸で囲んだ部分にチェーンを通す1㎜の穴を開けます。

写真4

キット付属のチェーンを適当な長さに切断して、取り付けていきます。まずは写真5の赤矢印部分にチェーン先端を瞬間接着剤で取り付けます。次に青矢印の穴にチェーンを通して瞬間接着剤で固定します。

穴を開けるのは面倒と思うかもしれませんが、穴にチェーンを通す事で、長さを計って切断しなくてもアンカーチェーンを丁度よい長さで製作する事が可能になります。

写真5

後は写真6のように甲板上のエッチングパーツを取り付けていきます。手すりは下地塗装が終了してから取り付けを行います。

写真6

=🐣対空機銃について=

このキットは太平洋戦争末期のノースカロライナを再現しているので、対空機銃がエッチングパーツでセットされています。

この対空機銃はエッチングパーツ5つで構成されていて、やや難易度高めです。防盾などのパーツは予備がありますが、機銃本体のパーツは予備がないので失敗しないように注意して下さい。通常のプラパーツもあるので難しいようなら、プラパーツの機銃を使用をお勧めします。

折角なのでエッチングを使いたいけど難易度が高いと思った人は、防盾のエッチングパーツだけでも使用してみて下さい。プラパーツは防盾がないので、エッチングの防盾を付けるだけでずいぶん効果があります。このようにエッチングの難易度に合わせて一部だけ使用するのも、上手く製作する方法の一つです。

🐥これも数が多いので、一気に製作せずに乾燥待ちや、接着待ちなどの合間にコツコツ製作していく事をお勧めします。

今回はここで終了です。次回は船体の塗装になります。

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