前回は車両の汚し塗装をしました。今回は地面の仕上げ塗装になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】タミヤ 1/35 M4A3E8 シャーマン イージーエイト(朝鮮戦争)製作法~⑳車両の汚し塗装編その5~
=🐣地面の仕上げ塗装=
基本塗装が終了した状態が写真1になります。これから車両の汚し塗装と同じ方法で地面の仕上げ塗装をします。
土色のピグメントを写真2のように地面や岩に付着させます。筆を叩くような感じで動かしていくと、きれいにピグメントを付着させる事ができます。強く叩くと小石などが取れてしまうので、力加減には注意して下さい。
同じ色だと地面が単調になってしまうので、多少色合いを変えて何度か付着させていきます。
立体感を出すために岩の表面や下部、石の下などにタミヤスミ入れ用塗料を流し込みます。地面だと拭き取る事は難しいので、エナメル溶剤で薄めたものを使用します。1度で色を着けようとしないで、2、3回で色を着けるような感じで薄めて下さい。
スミ入れ用塗料を流し込んだ状態が写真3になります。
ピグメントの付着とスミ入れを何度か繰り返していくと、地面が自然な感じになります。ピグメントに溶剤が染み込むと若干色合いが暗くなるので、こまめに乾燥させて色合いを確認しながら作業をして下さい。ピグメントの付着とスミ入れを数回繰り返した状態が写真4になります。
写真4は強く光を当てて撮影したため、スミ入れ用塗料を流し込んだ箇所や、ピグメントを付着させた部分がハッキリしていますが、光を当てないで撮影すると写真5のような感じで明暗が出て立体感のある仕上がりになります。
=🐣水溜まりの表現=
車両のオイル汚れに使用した塗料を下地として、水溜まりにしたい箇所に塗っていきます。湿った感じにしたい地面も同じように塗装して下さい。
塗装が終了した状態が写真6、7になります。
フィールドカーを配置する部分の泥濘を製作します。沼部分の表面にもう一度KATOのさざ波を盛り付けていきます。乾燥すると厚みが小さくなるので、少し厚めに盛り付けて下さい。
さざ波を盛り付けて乾燥させた状態が写真8、9になります。厚みが足りない場合は、乾燥後に再び盛り付け作業を行います。一度では大きな厚さにはならないので、深めにする場合は何度も重ねて盛り付けて下さい。
🐦️今回使用している水の素材を下記に載せておくので、参考にして下さい。
KATO ウォーターシステムシリーズ さざ波 24-348 鉄道模型用品
🐔2㎜以上の深さにしたい場合は透明レジンの使用をお勧めします。下記に透明レジンを使用した製作記事を載せておきます。興味のある方は読んでみて下さい。
【初心者向け】水のある情景の城模型製作方法(童友社 1/350 松本城)~①準備編~
轍の水溜まりを製作する前に車両を接着します。写真10のように木工用ボンドを塗って上からキャタピラを乗せます。時間が経つと浮いてしまう場合があるので、10分程車両の上から軽く押さえつけます。
車両の接着が終了した状態が写真11、12になります。
車体の配置が終了したら、写真13、14のように水溜まりにしたい箇所にKATOのさざ波を流し込みます。
3~4時間すると写真15のように白濁しますが、完全乾燥すると透明になるので気にしないでそのまま放置して下さい。
乾燥すると厚みが減ってしまいます。さらに厚みを出したい場合は乾燥後に重ねて盛り付けて下さい。
=🐣仕上げ作業=
塗装した付属のフィギュアを写真16のように取り付けます。同じ方向を見ているフィギュアを複数配置する場合は、目線がバラバラにならないように気を付けて下さい。
🐔フィギュアの製作と塗装に関しては、下記に載せた記事を参考にしてみて下さい。
【初心者向け】フィギュアの塗装法(タミヤ 1/35 アメリカ歩兵偵察セット)~①準備編~
事前に開けておいたアンテナ用の穴に、0、3㎜の真鍮線を写真17のように瞬間接着剤で接着します。接着後にメタルプライマーを塗ってから塗装をします。
写真18のように台座の塗装をします。石膏部分はタミヤアクリル塗料のX18セミグロスブラック、木製の台座部分はXF78木甲板色を塗装しています。木製部分には、この後ウレタンニスを重ね塗りして光沢を付けます。
🐔下記に台座の塗装について詳しく説明した記事を載せておきます。こちらも参考にしてみて下さい。
台座にニスを塗ったら完成になります。
砲塔は接着していないので、写真23、24のように正面を向いた状態にする事も可能です。
🐦️今回使用したキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.359 アメリカ戦車 M4A3E8 シャーマン イージーエイト 朝鮮戦争
今回はここで終了です。次回は簡単なまとめになります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。