【初心者向け】ガンプラ(ザクⅠ)を戦車模型と同じ塗装法で塗ってみる(バンダイ 1/144)~②組み立て編 その1~

前回は製作工程や使用道具についての説明をしました。今回は組み立ての説明になります。

🐔前回の記事を載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】ガンプラ(ザクⅠ)を戦車模型と同じ塗装法で塗ってみる(バンダイ 1/144)~①準備編~         

=🐣組み立ての前に=

1.スミ入れ時のひび割れ

経験のある方もいるかもしれませんが、エナメル塗料でガンプラにスミ入れするとひび割れが発生する場合があります。

これはプラスチックの成分が悪いのではなく、接着剤不要という性質が関係しています。エナメル塗料はプラスチックをもろくする性質があります。塗装程度では問題ないですが、スミ入れのように、溶剤で薄めたエナメル塗料を流し込み、エナメル溶剤で何度も拭き取るといった作業をするとプラスチックがもろくなります。

接着剤が必要なキットはとくに心配しなくていいのですが、ガンプラのように接着剤不要のキットは注意が必要です。接着剤不要キットは、パーツ同士を合わせた時に凹凸がしっかり噛み合って簡単に外れなくなります。そのためパーツが合わさる箇所には結構な圧力がかかっています。そこにスミ入れのエナメル塗料が流れ込むと、もろくなったプラスチックが圧力にまけて亀裂になってしまうのです。

🐥接着剤不要のキットなら、スケールモデルでも同じような事が起こる場合があるので注意して下さい。

2.防止策

圧力がかからないようにすれば、ひび割れは回避できます。写真1の胴体部分のパーツで説明します。通常は左のパーツにある凸部を右のパーツの凹部分にはめ込みます。

写真1

右パーツの凸部分を写真2のように、凸部が短く斜めになるようにニッパーなどで切断します。すると左右のパーツが噛み合うけど、簡単に外れるという状態になります。

写真2

パーツを外す時に力がいるようなら、もう少し凸部分を切断します。簡単に外れるようだと、ほぼ圧力はかかっていない状態になっています。

あとは普通にプラスチック用の接着剤で接着していきます。合わせ目の処理をするので、しっかり接着剤を塗って接着します。

写真3、4のようにプラスチック同士を接着する箇所は、凸部分を短く斜めになるように切断します。

写真3
写真4

=🐣胴体の組み立て=

写真1~4のようにして接着剤を使用して組み立てます。肩部分と脇の下部分に合わせ目ができるので、写真5、6のようにラッカーパテを合わせ目部分に盛っていきます。

写真5
写真6

パテの乾燥のため一晩おいてから、ヤスリがけをした方がいいです。

🐦今回使用したラッカーパテを下記に載せておきます。参考にして下さい。

タミヤ(TAMIYA) タミヤパテ(ベーシックタイプ) 87053-000

=🐣頭部の組み立て=

説明書通りに組み立てます。後頭部と両脇の部分に合わせ目ができるので、写真7のようにパテを盛り付けます。

写真7

ここで、ちょっとだけ手を加えます。モノアイ部分がシールで表現するようになっていますが、塗装で仕上げるようにします。モノアイのモールドがないので、ランナーを薄く輪切りにしたものをモノアイとして、写真8のように接着します。シルバーで塗装してある部分がランナーで自作したモノアイです。

写真8

モノアイの塗装が難しくなるので、頭頂部のパーツは接着しません。この部分ははめ込み式ではなく、ポリキャップでの固定なので接着せずに、写真9のように取り外し可能にしておきます。

🐥この部分はパネルラインになるので、合わせ目を消す必要はありません。

写真9

同じようにパテの乾燥のため一晩おいておきます。

今回はここで終了にします。次回は組み立ての続きになります。