前回は製作についての説明をしました。今回は下地塗装について説明をします。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】筆塗りで行う日本陸軍戦車の迷彩塗装(ファインモールド 1/35 九七式中戦車「チハ」)~①準備編~
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
ファインモールド 1/35 ミリタリーシリーズ 帝国陸軍 九七式中戦車 チハ 57mm砲装備・新車台
=🐣軟質性キャタピラの接着=
今回は塗装がメインなので組み立て作業は省略しますが、軟質性キャタピラの接着について簡単に説明します。
以前はファインモールド製の戦車キットには接着可能な軟質性キャタピラが付属していましたが、資材不足などの理由から部分連結式のプラスチック製のキャタピラに変更されました。そのため、近年購入したキットには当てはまらないですが、変更以前にキットを購入した方やベルト式キャタピラの接着で悩んでいる方のために簡単に説明しておきます。
軟質性キャタピラは焼き止めタイプやプラスチック用の接着剤で接着できるタイプがあります。焼き止めはちょっと面倒ですが接着タイプは接着剤を付けて取り付けるだけなので、作業自体は簡単です。
接着作業で問題なのはクセの矯正です。ベルト式キャタピラは伸びた状態で箱に封入されている事が多いです。そのため、真っ直ぐに伸びるクセが付いていて、上手く円形に接着できない事が多いです。
接着面がコップの縁に当たるようにして、写真1のようにコップに突っ込めばクセに影響なく簡単に接着できます。ベルト式キャタピラの真っ直ぐに戻ろうとする復元力がコップの内側にかかるので、その復元力を利用してキャタピラを密着させる事ができます。また、このまま放置しておけばキャタピラを巻いた形状に近いクセが付くので一石二鳥です。

放置状態が長ければ長い程クセが付きやすいので、製作の一番最初にこの作業を行ってみて下さい。コップの大きさを変えればクセの具合も調節できます。輪ゴムなどを使用するよりも手軽で簡単なので、ベルト式キャタピラの接着で悩んでいる人はちょっと試してみて下さい。焼き止め式キャタピラにクセを付けるのにも利用できるので、事前にキャタピラにクセを付けたい人も一度試してみて下さい。
=🐣塗装の前に=
下地塗装をする前に、メタルプライマーをエッチングパーツに塗ります。メタルプライマーは粘性が高いので、今回のような細かいメッシュパーツに塗ると目が詰まってしまう事が多いです。目の粗いメッシュパーツなら針で埋まった部分に穴を開ければ良いのですが、細かいメッシュはちょっと難しいです。
今回は、細かいメッシュ部分はそのままにして縁の厚い部分だけメタルプライマーを塗る事にしました。近年の塗料は改善を繰り返しているので、昔よりは定着力や塗膜が強くなっています。よく触れる箇所でないなら、直接塗ってもそれなりに定着してくれるのでそれほど問題ではないです。また、排気管カバーは上からパステル粉で焼けた表現を加えていくため、多少塗料が剥がれてもそれほど影響はないです。今回はメッシュの目が詰まらない事を優先させて作業を進めていきます。
=🐣下地塗装(黒)=
タミヤアクリル塗料XF1フラットブラックで全体を塗装します。黒を全体に吹き付けておけば、塗り残しがあっても影のように見えるので目立たなくなります。
足回りの奥まった箇所などを中心に黒を吹き付けます。黒塗装を終えた状態が写真2、3になります。


=🐣下地塗装(白)=
タミヤアクリル塗料XF2フラットホワイトをエアブラシで吹き付けます。普段ならここで軽く明暗を付けるのですが、迷彩柄を筆塗りする場合は必要ないです。筆塗りだとエアブラシを使用したよりどうしても塗膜が厚くなってしまいます。そのため明暗を残すように基本色を吹き付けた場合、迷彩柄との釣り合いが取れなくなってしまいます。
筆塗り部分と釣り合いが取れるよう厚めに基本色を吹き付ける必要があるので、迷彩柄を筆塗りする場合は下地塗装で色の変化を付ける必要はないです。色の変化を付ける必要はないですが、影になる足回りや、塗り残しが発生しそうな奥まった箇所には黒を残すようにして下さい。
白塗装を終えた状態が写真4、5になります。


筆塗りで迷彩柄を塗装する場合、白の下地塗装効果は少ないです。ただ、塗り残しなどを目立たないようにするために黒の下地塗装をした場合は、白塗装をしないと色の発色効果が大きく変わってしまいます。そのため明るい感じの車両にしたい場合は、白塗装をおすすめします。
足回りや奥まった部分のみに黒を吹き付けて、そこから基本塗装を始めても十分だと思います。黒、白の下地塗装が面倒な場合は、部分的な黒塗装だけ行ってみて下さい。
=🐣塗装剥がれ表現=
いつものように下地塗装の段階で写真6、7のように塗装剥がれを加えたのですが、筆塗りと併用する場合は行わない方が良いです。


実は基本塗装を終えるまでは、迷彩柄を筆で縁取りだけして中心部分をエアブラシで塗装するつもりでしたが、急遽気が変わって迷彩柄を全て筆塗りする事にしました。そのため、最終的に基本色と迷彩柄の色合いがチグハグになってしまいました。
迷彩柄を筆塗りする場合は、それなりに基本色を厚く塗らないと釣り合いが取れないです。下地塗装で行った塗装剥がれが残るように薄めにした塗料を使用してしまうと、仕上がりがチグハグした状態になってしまうので注意して下さい。
今回はちょっと基本塗装を薄めに塗ってしまったために、改善の余地がある作例になってしまいました。今回の記事はそのつもりで読み進めてみて下さい。
今回はここで終了になります。次回は迷彩柄の塗装になります。
