【初心者向け】水のある情景の城模型製作方法(童友社 1/350 松本城)~⑪建物の製作編その2~

前回は建物の製作方法について説明しました。今回は建物の製作方法の続きになります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。

【初心者向け】水のある情景の城模型製作方法(童友社 1/350 松本城)~⑩建物の製作編その1~

=🐣屋根の製作=

城模型では屋根の裏に押し出しピン跡があり、ピン跡が接着する部分に干渉してしまい上手く接着できないケースが多いので注意して下さい。必ず仮組みをして干渉する部分があるなら、その部分を削ってピッタリ合うようにしてください。

今回使用した松本城の屋根パーツにも押し出しピン跡がありますが、写真1の丸で囲んだ部分のように接着面と違う箇所にあるので特に問題なく製作できます。

写真1

接着面に押し出しピン跡がある場合は干渉しないように削るのですが、ナイフやヤスリでは上手く削れない箇所があります。こういった時は模型用の平ノミがとても役に立ちます。城模型を組み立てる時は1本用意しておく事をお勧めします。

🐦下記に模型用の平ノミを載せておきます。参考にして下さい。

ハセガワ(Hasegawa) モデリングチゼル 平 細 (TT4)

=🐣破風の加工=

破風とは屋根についている三角形の張り出し部分の事です。城模型では必ず含まれているパーツですが、上手くはまらなくて隙間ができてしまう事が多いです。

破風パーツは、金型から外しやすいように微妙に側面が斜めになっている事が多いです。モールドがある側から奥に向かって微妙に拡がっていくので、普通に接着すると屋根とモールドのある部分に隙間が出来てしまいます。

解決方法は簡単です。写真2の破風パーツの赤い線を付けた部分をナイフで削ってしまいます。

写真2

赤い線を付けた部分が盛り上がっている部分なので、ナイフで削り屋根との隙間がなくなるようにします。ある程度の接着部分を確保すれば平らにする必要もないので、写真3のようにえぐるように削ってしまっても表からは見えないので問題ないです。

写真3

屋根パーツと何度もすり合わせをして隙間が少なくなるようにして下さい。屋根パーツを削って破風パーツに合わせるよりも、破風パーツを削って屋根パーツに合わせる方が作業しやすいです。

🐥破風パーツ以外も側面部分が斜めになっています。パーツの合いがいまいちな場合は、接着面が斜めになっていないか確認してみて下さい。

=🐣ワンポイント=

月見櫓の手すり部分が一体化されたパーツになっているので、ちょっとだけ改造します。方法は岐阜城製作時に行った、天守閣最上階の加工と同じように行います。伸ばしランナーで全ての手すりを製作するのは面倒なので、今回は以前製作した艦船模型の手すりのエッチングパーツを一部に使用してみます。

🐦岐阜城の天守閣工作記事を下記に載せておきます。詳しく手すりの製作方法を書いているのでこちらも参考にして下さい。

【城好き向け】難攻不落!史上最強の山城を作る!(岐阜城 童友社 1/350)~⑤建物の組み立て(仮組み)編~          

まずは写真4のように月見櫓の手すり部を切断します。

写真4

張り出し部分の四隅に、伸ばしランナーを適度な長さに切った支柱を、写真5のように接着します。

写真5

余っていた艦船模型用の手すりのエッチングパーツを写真6のように貼り付けます。今回は1/700のものを使用しましたが、特に違和感はなかったです。スケールが小さくなればなるほど正確な縮尺からズレてしまうので、見た目に違和感がなければ使用しても問題ないと思います。

写真6

最後に写真7のように、四隅の支柱をちょうど良い長さに切断して完成になります。

写真7

パーツに一体化されている手すりを、このようにディテールアップすると一気に完成度が上がります。比較的簡単なので。時間に余裕があるならば是非やってみて下さい。

このような感じで、屋根、破風、白い壁部分、黒い壁部分、城門部分に分けて組み立てをします。

今回はここで終了です。次回は塗装になります。

🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。

【初心者向け】水のある情景の城模型製作方法(童友社 1/350 松本城)

~①準備編~

~②基礎工作編~

~③石垣と地面の塗装編~

~④芝の製作編~

~⑤水堀の製作編その1~

~⑥水堀の製作編その2~

~⑦水堀の製作編その3~

~⑧水堀の製作編その4~

~⑨水堀の製作編その5~

~⑩建物の製作編その1~

~⑫建物の塗装編~

~⑬建物の組み立て編~

~⑭樹木の植え込み編~

~⑮仕上げ作業編~

~⑯まとめ編~

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