【初心者向け】戦闘機の銀塗装は水性塗料で可能なのか検証してみる(モノクローム 1/144 F86Fセイバー)~④シルバー塗装編~

前回は下地塗装を行いました。今回はシルバーの塗装をします。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】戦闘機の銀塗装は水性塗料で可能なのか検証してみる(モノクローム 1/144 F86Fセイバー)~③下地塗装編~

=🐣メタリック塗装時の注意点=

エアブラシで塗装するので、銀色の粒子が飛び散ります。ツヤ消し塗装面などに付着すると結構目立つので、製作中のキットや完成品が作業場付近にあるならば塗装している間だけでも、箱に入れるなどして避難させて下さい。

=🐣シルバー塗装の前に=

タミヤとクレオスの塗料を使用して比較するのですが、同じ機体のため目印が必要になります。今回組み立て中に片方のピトー管が折れてしまいました。このまま製作すれば丁度良い目印になるので、ピトー管がある方がタミヤアクリル、ない方がクレオス水性ホビーカラーとして作業を行っていきます。

写真1の丸で囲んだ部分がピトー管です。

写真1

=🐣水性ホビーカラー=

まずはクレオスの水性ホビーカラーのシルバーを塗装します。ラメ状の粒子が塗料中に入っているので、必ずよく撹拌してから使します。

エアブラシで塗装するので、専用の薄め液を使用して薄めます。濃すぎると塗料が詰まってしまう可能性があるので、塗料と薄め液を1:1で混合させて塗料を製作します。ラメ状の粒子が下に沈殿しないように、よく撹拌してからエアブラシのカップに注ぎます。

調合したシルバーをエアブラシで吹き付けた状態が写真2、3になります。下地塗装が消えないように注意して下さい。

🐥銀粒子が沈殿しやすいので、小まめにカップ内の塗料を撹拌する事をお勧めします。塗料が入った状態でエアブラシのうがいをすると、撹拌された状態になるので小まめにうがいをして下さい。

写真2
写真3

下地塗装が濃く残ってしまった場合は、重ねて吹き付けて調節します。光の加減や方向で下地塗装の色調が変わってくるので、注意しながら塗装して下さい。小まめに見る角度を変えて、塗装をすると上手くいきます。

近づけて見るとややラメ感が気になる箇所もありますが、金属的な質感はよく出ています。ラメ粒子も20㎝程離れて見るとほとんど気になりません。シルバーのみで塗装しましたが、下地塗装でパネルの塗り分けをしたので、パネル別に色の変化がでていい感じに仕上がりました。

下地塗装がホワイトの部分よりも、色を着けた部分の方が金属の質感がより出てるような気がします。鏡面仕上げのようにするのは難しいですが、充分に金属の質感がでるので通常の塗装は充分可能だと思います。

=🐣タミヤアクリルカラー=

タミヤアクリカラーのクロームシルバーでもう一機を塗装します。

水性ホビーカラーと同じように、下地塗装に注意しながら塗装していきます。塗装が終了した状態が写真4になります。

写真4

ラメ状の粒子が強く出るので、金属の質感というよりはキラキラした感じになってしまいます。下地塗装で変化を付けずにクロームシルバーのみで塗装をすると、おもちゃ感が強く出てしまう気がします。汚しやスミ入れをすれば多少は雰囲気が変わると思います。

こちらを使用する場合は、下地塗装のホワイト部分を少なめにして、黒、茶色をメインにすれば、もう少し金属の質感が出ると思います。近づいて見るとラメ状の粒子が目立ちますが、こちらもある程度離れると目立たなくなります。

比較するために2機並べてみました。写真5の左がタミヤアクリル、右がクレオス水性ホビーカラーになります。

写真5

光の当たり方が違うと印象も変わるので、同じ条件で左右を入れ替えたのが写真6になります。左がクレオス水性ホビーカラー、右がタミヤアクリル塗料になります。上下でも比較してみて下さい。

写真6

今回はここで終了です。次回は1回目のクリアーコーティングをします。

🐦メタリック塗装について詳しく説明してある本を下記に載せておきます。ラッカー系がメインですが、水性塗料についても解りやすく説明してあるので、メタリック塗装に興味のある人は読んでみて下さい。

メタリック塗装 攻略のメソッド 2022年 04 月号 [雑誌]: モデルアート 増刊 雑誌 – 2022/3/24

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