前回は2層目のレジンを流し込みました。今回は波の製作をします。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】水のある情景の城模型製作方法(童友社 1/350 松本城)~⑧水堀の製作編その4~
=🐣縁の加工=
完全硬化したらマスキングテープを剥がします。表面張力のため縁の部分がせり上がった状態で硬化しています。デザインナイフで写真1、2の赤い丸で囲んだ部分を削って平らにします。
やや硬いですが少し力を入れると削る事は可能です。上から波をつける事にしたので多少切り口が荒れていても大丈夫です。
=🐣波の製作=
硬化後に水面をみると、写真3、4のようにミラーシートの継ぎ目がしっかり見えてしまいました。
思っていた以上に継ぎ目が目立つし、さらに水面に石垣がきれいに反射しなかったので、水面に天守閣が写るという情景は諦めて、軽い波を作ってキラキラした感じの水面を製作する事にしました。
ただし、堀なので川や海を違って波と言っても水の流れによるものではありません。風によって水面が波打つような感じにしないと不自然なのでその辺を意識して製作していきます。
波は写真5のKATOから発売されているさざ波を使用して製作していきます。
🐦下記に今回使用したものを載せておきます。参考にして下さい。
KATO ウォーターシステムシリーズ さざ波 24-348 鉄道模型用品
さざ波は流動性が高いので少しコツが必要です。まずは水面全体にさざ波を垂らします。流動性は高いので簡単に薄く延ばす事ができます。薄く延ばしたら写真6のようにヘラで波をつけていきます。
🐥ヘラがない場合は、アイスの棒でも代用できます。アイスの棒を使用する場合は、よく洗ってしっかり乾燥させて下さい。
風によって出来た波なので、水の流れを意識するのではなく一定方向に細かい線をヘラで付けていく感じで作業をします。流動性が高いのでヘラで線を付けてもすぐに元に戻ってしまいますが、気にせず何度も線を付けていきます。10~20分程作業を続けていくと、だんだん波の形が残るようになっていきます。
写真7、8のように石垣の付近や橋の下などの細かい箇所も忘れないように波の形を作っていきます。
写真9のように波の形がしっかり残るようになったら、乾燥するまで放置します。丸一日放置しておけばしっかり乾燥するので、それまでは触らないように注意して下さい。
実際、このくらいの波がたつ場合は、結構な強風状態ですがミラーシートの継ぎ目を目立たないようにする目的もあるので少し強めに波をつけています。
🐥スケール感は無視して雰囲気重視で製作した方が一目で波だと解るので、少しオーバーな表現方法でも良いと思います。
乾燥したら写真10~12のようになります。
水面に天守閣がきれいに反射して写る事は無くなりましたが、写真13のように光を当てると透明感があり、それなりに水面が輝いているように見えます。
長くなりましたが、水堀の製作はこれで終了です。
透明レジンを使えるようになると、鉄道模型、建築模型、スケールモデルなどのジオラマの幅が拡がります。
透明レジンは乾燥に時間がかかるしベタベタして扱い難いですが、作業自体は決して難しいものではありません。最初にレジンを流した時は上手く出来るか不安になると思いますが、余計な事をしないで焦らずゆっくり硬化するのを待てれば上手く完成するので是非挑戦してみて下さい。
最後に2層にする意味があるかと思う人もいるので、余ったレジンで製作したものを載せておくので参考にしてください。
写真14は1層目だけの状態です。
2層目を流して硬化したものが写真15、16になります。若干ですが透明感が増しているような気がします。
今回はここで終了です。次回は建物の製作になります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。