前回は船体中央の工作を説明しました。今回は船体中央の工作の続きになります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】日本海軍艦船用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 速吸)~③船体中央の工作編その1~
=🐣船体中央下層部分の組み立ての続き=
前回からの続きになります。
3.機銃の製作
船体中央部の左右に3連装機銃が装備されています。機銃の台座部分は取り付け位置のガイドがないので、写真1のように飛行甲板を乗せて位置決めをして下さい。この作業をしないと台座部分と飛行甲板の支柱がぶつかってしまうので注意して下さい。
機銃台座の位置が決まったら飛行甲板を外して、写真2のように機銃部分を接着します。
機銃は別売りのファインモールド社から発売されている3連装機銃セットを使用しました。太平洋戦争末期の機銃には防盾が付いているので、防盾付きのタイプを使用しています。
キットのパーツが古いタイプだと、完成後にエッチングパーツとの差が出てしまい不自然になってしまう場合があります。機銃などが旧パーツだった場合は別売りのパーツを使用する事をお勧めします。
別売りの機銃が左、ウォーターラインシリーズ共通武装パーツの機銃が右になります。参考にして下さい。
🐦下記に今回使用した別売りの機銃パーツを載せておきます。参考にして下さい。
ファインモールド 1/700 ナノ・ドレッドシリーズ 九六式25mm三連装機銃 防盾付 プラモデル用パーツ
エッチングパーツが上手く製作出来たか確認のために、一度写真4のように軽く塗装してみます。
4.クレーンの製作
日本海軍艦船のエッチングパーツには、写真5のようなクレーン部分がかなりの確率でパーツ化されています。左がキットのパーツ、右がエッチングパーツになります。
エッチングパーツの方が精密ですが、元が真鍮製の薄い板なので平面になっています。二つ折りにしてあるので多少の厚みがありますが円柱状ではありません。ここは好みに合わせて選択してもいいと思います。
エッチングパーツを使用した場合に問題になるのが、取り付け用のガイド穴です。キットのパーツを取り付ける時には問題ないですが、エッチングパーツを取り付けると、写真6のようにややスカスカした感じになってしまいます。
ゼリー状瞬間接着剤を多めに付けると、穴の中で固まって簡単なパテ替わりになります。接着剤の乾燥後に塗装すると、思ったよりはスカスカ具合が目立たなくなります。
それでも穴が気になる場合はパテで埋めて下さい。一度気になった部分は完成してからもずっと気になってしまうので、そういった場合はパテで埋めておいた方がいいです。
この穴を伸ばしランナーやパテで先に処理すればと考える人もいるとおもいますが、先に完全に穴を埋めてしまうとエッチングパーツの接着面が少なくなり強度的に不安になるのでガイド穴を利用して接着する事をお勧めします。
ここで注意する事が一点あります。クレーン部分のエッチングパーツをガイド穴にしっかり押し込んでしまうと、クレーン自体の長さが短くなってしまう場合があります。丁度良い長さになるように、調節しながら接着するようにして下さい。
これで船体中央下層部の組み立ては終了です。
今回はここで終了です。次回は飛行甲板の組み立てになります。
🐦今回製作しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
青島文化教材社 1/700 ウォーターラインシリーズ No.559 給油艦 速吸 プラモデル
青島文化教材社 1/700 ウォーターラインシリーズ ディテールアップパーツ 日本海軍 給油艦 速吸専用エッチングセット プラモデル用パーツ