前回はシャーマン戦車の組み立てについて説明しました。今回は付属のフィールドカーの組み立てをします。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】タミヤ 1/35 M4A3E8 シャーマン イージーエイト(朝鮮戦争)製作法~④車体の組み立て編~
=🐣フィールドカーの配置について=
付属のソ連製フィールドカーを、どのように配置するか先に考えておきます。フィールドカー専用のフィギュアは付属していないため用途は限られてしまいますが、箱絵と同じように廃棄された状態として製作する事にします。
そのため、フィールドカーは廃棄した状態だと一目で解るように加工していきます。
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.359 アメリカ戦車 M4A3E8 シャーマン イージーエイト 朝鮮戦争
=🐣前輪の加工=
ハンドルを切った状態の方が、より廃棄された感じが出るので、前輪を曲げた状態に加工します。サスペンションパーツの先端を斜めに切断して、写真2のようにハンドルを切った状態で取り付けられるようにします。
車体パーツを取り付けた状態が写真3、4になります。
ハンドルを切った状態にすると印象が変化します。廃棄車両以外でも効果はあるので、見た目をちょっと変化させてみたい時は、ハンドルを切った状態で製作してみて下さい。
=🐣フロントガラスの加工=
フロントガラスが割れていると、一気に廃棄車両感が増します。今回は銃弾によって割れた感じにしてみます。
フロントガラス部分は、写真1のようにフレームと一体化したクリアーパーツになっています。
まずは0、8㎜のドリルで写真6のように穴を開けます。
ケガキ針を使用して、写真7のように穴から放射状に線を引いていきます。直線ではなくカクカクした感じになるように、さらに途中で線を分岐させるなどして、単調にならないようにします。
最後に写真8のように、横の線を加えてフロントガラスが割れた感じにします。
イメージとしては開けた穴を中心にして、クモの巣を描くような感じで線を付けていきます。失敗したらニッパーなどで穴を拡げて、フロントガラスが飛び散った状態にすればいいので、失敗を気にしないでやってみて下さい。
=🐣フェンダーの加工=
フェンダーを曲げる事でさらに廃棄車両感を出していきます。フェンダー部分のパーツはやや厚めなので、上手く曲げるのは大変です。裏面を薄く削って曲げるのは、リューターがないとかなり面倒な作業になるので、今回はリューターやエッチングを使用しないで、フェンダーを曲げる事に挑戦してみます。
曲げるまえの状態が写真9になります。
まずは、フライヤーやペンチを使用して写真10、11のように曲げたい方向に曲げていきます。パーツが裂けても問題ないので、自分が曲げたい分だけ曲げていきます。
裂けたり折れて穴が空いた部分に、写真12、13のようにエポキシパテを盛り付けます。平らに盛り付けるのではなく、不自然な凹凸になるようにします。不自然な凹凸の方が偶然発生したへこみや歪みっぽくなるので、あまり気にしないでパテを盛り付けます。
🐦️今回使用しているパテを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.51 エポキシ造形パテ(速硬化タイプ) 25g
最後にラッカー溶剤を付けた筆で、パテ盛りした部分を撫でて表面を滑らかにします。表面を滑らかにした状態が写真14、15になります。
パテとパーツの色が異なるので、違和感がありますが塗装をすると気にならなくなります。気に入らなければパテ部分を削り取って凹凸を付け直す事も可能です。
破損した部分をパテで繋ぐので、裂けたり折れたりを気にせず思いきって曲げる事が可能です。エッチングのような薄さはないですが、ちょっとした部分を思いきり曲げたい時には有効です。
これで車両の組み立ては終了です。通常ならここから塗装作業になるのですが、今回はジオラマで仕上げるので次回はベースの製作作業になります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。