前回はベースの製作をしました。今回はベース製作の続きになります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】タミヤ 1/35 M4A3E8 シャーマン イージーエイト(朝鮮戦争)製作法~⑥ベースの製作編その1~
=🐣区分け作業=
地面は区分けして順番に製作した方が、集中して製作できるので一気に製作するよりも丁寧な仕上がりになります。細かく区分けすれば、区画ごとの作業は短時間で済むので、長い製作時間が取れない人でもジオラマを作る事が可能になります。ジオラマ製作に慣れないうちは区分けして製作する事をお勧めします。
まずは写真1のように戦車を決定した位置に置き、キャタピラと地面の接地面に印を付けます。下地が発泡スチロールのため、ボールペンなど先の尖った物で、簡単に印を付ける事が可能です。
車体後部にキャタピラの跡を付けるので、キャタピラの接地面から台座の端まで印を付けます。
道路の印が付け終わった状態が写真3になります。キャタピラの接地面と轍部分が解るように印を付けます。
次に道路下の部分を簡単に区分けします。フィールドカーを配置する部分が解るように印を付けます。フィールドカーの片側の車輪を半分埋めてしまうので、この辺りは泥濘状態にします。
全ての区分けが終了した状態が写真5になります。車両やフィギュアを配置する箇所や、轍など地面に特殊な加工をする箇所をしっかり区分けするようにして下さい。
区分け作業が終了したら、台座の木製部分にマスキングテープを貼ります。
=🐣石膏の塗布=
発泡スチロールやスチレンボードを重ねて地形を製作したので、写真6、7のように側面に大きな段差が発生してしまいました。今回は石膏を使用して側面の段差を目立たなくさせます。
今回は写真8の水で溶いて使用する石膏タイプの壁補修剤を使用します。壁補修剤は、ホームセンターで購入する事ができるので、比較的簡単に入手する事が可能です。壁補修剤にはパテタイプの物もあるので、購入の際には注意して下さい。粉を水で溶いて使用するタイプの物を用意して下さい。
🐥屋内用はツルっとした感じ、屋外用がザラザラした感じに表面が仕上がるので、用途に合ったものを準備して下さい。
🐦️下記に石膏製の壁補修剤を載せておきます。参考にして下さい。セメント製の物も同じようにジオラマに使用できるのでこちらも載せておきます。自分に合った使用感の良いものを探してみて下さい。
LOCTITE(ロックタイト) カベ補修材 室内用 500g
写真9のように、使い捨てプラスチック容器に補修剤の粉を入れます。粉を入れ過ぎると、均一に撹拌するのが難しくなるので注意して下さい。
地面に食い付きやすくなるように、木工用ボンドを写真10のように加えてから、水を混ぜてペースト状になるように撹拌します。撹拌用のヘラがない場合は、割り箸で代用できます。
最初は水の分量がつかめないと思いますが、サラサラし過ぎなら粉、ドロドロなら水を加えて自分が作業しやすい粘度に調節して下さい。
石膏の調節が終了したら、写真11、12のように石膏を側面に塗っていきます。後でもう一度仕上げの重ね塗りをするので、とりあえず側面を石膏で覆うような感じで塗っていきます。
車両の配置場所とキャタピラ跡以外の場所に石膏を塗ります。このようにあらかじめ軽く段差を付けておくと、車両の接地面やキャタピラの跡、水溜まりなどの小さな窪みが製作しやすくなります。
周囲を1~2㎜程度底上げするだけで、窪みの製作が格段に楽になります。地面の製作で悩んでいる人は参考にしてみて下さい。石膏を塗り終わった状態が写真13になります。
1日置いて石膏が乾いたら写真14のように、一度マスキングテープを剥がします。マスキングテープと一緒に石膏の一部も剥がれて、形が崩れてしまう場合があるので、先に一度テープを剥がして様子をみます。
石膏を重ね塗りする前に、マスキングテープをもう一度写真15のように貼ります。
マスキングテープを貼ったら、壁補修剤をもう一度上から塗ります。今度はヘラや割り箸を使用して、表面を滑らかにしながら塗っていきます。塗り終わった状態が写真16、17になります。
石膏が乾いたら再び、写真18、19のようにマスキングテープを剥がします。塗装後にテープ剥がすと石膏が欠けた箇所が白く目立ってしまうので、塗装前に剥がしておく事をお勧めします。
石膏はかさ増しや表面処理として使用できます。水に溶かすなど少し作業が面倒ですが、石膏自体は扱いやすいので初心者でも簡単に使用できます。かさ増しや表面処理の方法で迷っている人は参考にしてみて下さい。
これでベースの製作は終了です。次回は地面の製作になります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。