前回は皮膚の塗装を説明しました。今回は服の塗装になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】簡単!1/35フィギュア迷彩塗装のコツと方法(タミヤ 1/35 ドイツ歩兵)~⑥皮膚の塗装編その2~
🐦️今回使用しているフィギュアセットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.196 ドイツ 歩兵 アタックチームセット
=🐣服の塗装について=
服の塗装はタミヤエナメル塗料を使用します。
服塗装のコツは、明暗をしっかり付ける事と、ツヤを完全に消す事です。この二つをしっかり意識して塗装すると、結構いい感じで仕上がるので、フィギュアの塗装で悩んでいる人はちょっと参考にしてみて下さい。
ツヤ消し塗装を使用しますが、撹拌不足などのため完全なつや消しにならない場合があります。そのためフラットベースを加えて完全なつや消しにします。
フラットベースは液状なので、混ぜると塗料自体が薄くなって塗り難くなります。そこで、フラットベースの蓋を少し緩めて数日放置してペースト状にしたものを使用します。室内だと匂い等の問題があるので、ベランダなどに放置します。夏場や冬場で時間は異なりますが、時間が経つと溶媒が揮発して写真1のようなペースト状になります。
🐥蓋を完全に開けて放置した方が早くペースト状になるのですが、屋外だと埃や砂などが入ってしまうので注意して下さい。
さらに揮発させると粉状になります。粉の方が微調整できるのですが、ペースト状の方が使いやすいので慣れていない人にはペースト状をお勧めします。
ペースト状のフラットベースと混ぜる事によって、塗料を薄めずに完全なツヤ消し状態にする事が可能になります。フラットベースを入れ過ぎると、乾燥後に粉が吹いたようになるので注意して下さい。
まずは迷彩ジャケットの下に着ている服を塗装します。写真2のようにXF65フィールドグレイにペースト状のフラットベースを加えて筆でよく混ぜます。
製作した塗料を写真3のように塗ります。乾燥後の状態を見て、塗料やフラットベースを加えてツヤの調節をします。
基本色にXF1フラットブラックを加えて、暗い部分の塗装を作ります。ブラックを加えた事によってフラットベースが薄まる場合があるので、ブラックを加えた後のツヤにも注意して下さい。
写真4のように、迷彩ジャケットの境目など影になる部分を塗装します。
次に明るい部分の塗料を製作します。基本色にXF55デッキタンを加えて明るめの塗料を製作します。製作した塗料で、凸部分をドライブラシで塗装する事で立体感をだします。
ドライブラシとは乾いた筆に少量の塗料を付着させて、叩くような感じで塗装をすることです。凸部分に塗料が乗りやすいので、立体感を出したい時に便利な塗装法です。
🐥塗料のツヤが消えていないと、ドライブラシ後に全体がテカってしまう場合があるので、ドライブラシをする塗料のツヤはしっかり消すようにして下さい。
ドライブラシが終了した状態が写真5になります。
塗装が終了したら、写真6のように一度離れた所から見て下さい。塗装時はどうしても近距離で見ているので、明暗が解りやすくなっています。しかし、離れて見ると近距離で見ていた時よりも、明暗が付いていない場合があります。
制作中は良い感じだったけど、飾ってみたら明暗が思っていたよりもハッキリしないという事はよくあるので、制作中はこまめに離れて見て、明暗や色合いを確認して下さい。
今回はここで終了です。次回から迷彩塗装になります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。