前回は組み立てについて説明しました。今回は合わせ目の処理について説明します。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】簡単!1/35フィギュア迷彩塗装のコツと方法(タミヤ 1/35 ドイツ歩兵)~②組み立て編~
=🐣モールドのチェック=
パテで合わせ目の加工をする前に、モールドの甘い部分をチェックします。前部分は右腰ポケットのモールドが解り難いので、ポケットをパテ盛りしてハッキリさせます。ベルト下部分にある上着の合わせ目がハッキリしないので、ここも軽く修正します。
後部は腰の合わせ目部分にある上着とズボンの境目がいまいち解り難いので、パテを軽く盛って修正します。
このようにモールドがちょっと弱くて、塗装し難いような箇所をチェックしておきます。
パテでモールドを強調させるのは難しいと思うかもしれませんが、モールドをハッキリさせた方が塗装しやすく、完成後の見映えも良くなります。決して難しい作業ではないので、いつかはパテでポーズの変更などをしてみたいと思っている人は、練習として挑戦してみて下さい。
🐥装備品を取り付ける箇所はモールドが甘くても問題ないので、どのように装備品を取り付け位置も考えながら作業をするようにして下さい。
=🐣合わせ目の処理とパテ盛り=
通常合わせ目処理はラッカーパテを使用するのですが、フィギュアの場合服のシワ部分などに重なった時のために、シワの付けやすいエポキシパテで行います。
🐦️今回使用しているパテを下記に載せておきます。参考にして下さい。
合わせ目が目立つ箇所と、モールドが甘い箇所に写真3のようにパテ盛りをします。
水に塗らした爪楊枝を使用して、写真4のように上着の裾やポケット部分の形を整えます。不自然な暑さにならないように注意して、パテの量を調節しながら作業をします。
🐥ポケットは適度に膨らましておくと中が詰まった状態にみえます。さらに、ポケットの膨らみを丸や四角にする事で、ポケットに入っている物の形状も再現する事が可能です。
右肘の合わせ目部分にもパテを軽く盛り付けます。肘の内側にシワを付けるのですが、爪楊枝では太すぎるので削って細くした物や、まち針などの細い棒を使用してシワを付けます。
背面の上着とズボンの境目にパテを盛って。写真5のように形を整えます。裾にある線状のモールドはデザインナイフの刃先で付けていきます。
最後にラッカー溶剤を付けた筆でパテ盛りをした部分を、撫でて表面を滑らかにしていきます。パテとプラスチックの境目を撫でる事で境目を目立たなくする事もできるので、パテ盛りした部分全体を筆で撫でていきます。
終了した状態が写真6、7になります。黄色い部分がパテ盛りした箇所になります。
上手くいかなかったら、硬化前ならナイフで簡単に削り取れるので、何度でもやり直しが可能です。乾燥後でも少し力が必要ですがナイフで削れるので失敗を気にしないで作業をして下さい。
モールドの修正というよりも、モールドの段差を大きくして塗装をしやすくする感じで作業をして下さい。エポキシパテの扱いに慣れていない人でも簡単にできるので、練習感覚で作業をしてみて下さい。
今回はここで終了です。次回は装備品の接着になります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。