前回は組み立てに関する説明をしました。今回から塗装作業ににります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】簡単!1/35フィギュア迷彩塗装のコツと方法(タミヤ 1/35 ドイツ歩兵)~④装備品の製作編~
皮膚部分はアクリル塗料、服などの布部分はエナメル塗料を使用します。このように塗料を分けておくと、服装の塗装時に皮膚部分に塗料が付いてしまっても溶剤で拭き取る事が可能です。さらに、スミ入れ用塗料で簡単に皮膚の赤みが出せるので、エナメル塗料に影響されないアクリル塗料を使用して皮膚の塗装をしています。
🐦️今回使用しているフィギュアセットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.196 ドイツ 歩兵 アタックチームセット
=🐣目の塗装=
皮膚の塗装をしてから目を入れる方法もありますが、失敗してもやり直せるので先に目の塗装をします。慣れていない人は先に目を塗装して、皮膚の塗装をしながら目の形を整えていった方が楽だと思うので、塗装で迷っている方は参考にしてみて下さい。
最初に白目部分を塗装します。フラットホワイトだと白目がハッキリしすぎるのでXF55デッキタンを使用しています。目の位置をしっかり確認するため、白目だけでなく目の回りにも塗装します。形成色に似ているのでちょっと解り難いですが、写真1では目の回り全体にデッキタンを塗装しています。
デッキタンを目の回りまで塗装する事によって、目の位置が解りやすくなります。目の位置が確認できたら、瞳の塗装になります。
FX8フラットブルーを使用するのですが、そのままだとブルーがかなり強くなってしまうので、白目に使用したデッキタンと混ぜて少し落ち着いた青色にします。
瞳を筆で塗るのはちょっと技術が必要なので、爪楊枝を使用します。そのままだと少し太いので、デザインナイフなどで先端を細く削ります。削った先端に塗装を少し付けて、瞳の部分に軽く押し付けます。少しだけ瞳に青色が着くので、これを何度が繰り返して瞳の形を整えていきます。
筆のように一気に塗装できませんが、先端が固いのでコントロールはしやすいです。途中で爪楊枝の先端が丸くなってしまうので、こまめに先端を削りながら作業をします。作業が終了した状態が写真2になります。
🐥失敗が気になる人は、目の部分だけでもエナメル塗料を使用してみて下さい。溶剤で拭き取れるので、何度失敗してもやり直せます。
=🐣皮膚の塗装=
目の塗装が終了したら、皮膚の塗装になります。皮膚の色合いは好みによって違うので、自分の好きな色合いになるように肌色を調合します。
肌の塗装は明るい色、暗い色共に2~3段階程度に変化させて塗装すると明暗がしっかりした感じになります。今回は3段階で塗装します。
今回は製作した色に番号をつけて説明します。下記に番号一覧を載せておくので参考にして下さい。
肌色①ー基本色
肌色②ー少しだけ暗い肌色
肌色③ー少しだけ明るい肌色
肌色④ー暗い肌色
肌色⑤ー最も暗い肌色
肌色⑥ー最も明るい肌色
まずは基本色の肌色①を使用して、写真3、4のように皮膚部分を塗装します。この時に目の形を整えながら塗装をします。
基本色の肌色①に極少量の茶色系の色を加えて、少しだけ暗い肌色②を製作して、影になりそうな部分に広めに塗装します。次に肌色①に極少量の薄いグレーや白などを加えて、少しだけ明るい肌色③を製作します。肌色③は顔の凸部分に軽く塗装します。
塗装が終了した状態が、写真5、6になります。
次に基本色の肌色①に赤系と茶色系の色を混ぜて、暗い肌色④を製作して影になる部分に塗装します。肌色②よりも狭い範囲で塗るようにします。影の部分に赤みを出したい場合は赤系の色を多め、赤みを抑えたい場合は茶色系を多めに加えて下さい。
🐥この後でもう1段階暗い色を製作するので、あまり濃くなり過ぎないように注意して下さい。
影になる部分以外にも、指の間やなどモールドを強調させたい箇所にも塗装します。唇と口の中は共に肌色④で塗装します。塗装が終了した状態が写真7、8になります。
肌色④に再び赤系と茶色系の色を加えて、最も暗い肌色⑤を製作します。
肌色⑤は皮膚と服の境目など、最も影を付けたい箇所に塗装します。塗る範囲は肌色④よりも狭い範囲で限られた部分にだけ塗装する事で、顔の凹凸がハッキリします。
口の中だけ肌色⑤で塗装すると、唇と口の中がハッキリ分かれて見えます。口を閉じた場合は、上下唇に境目に肌色⑤を塗るようにします。唇や口腔内は赤で塗装するよりは、影の色で塗装した方が自然な感じになるのでお勧めです。
肌色⑤での塗装が終了した状態が、写真9、10になります。
今回はここで終了です。次回は明部の塗装になります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。