前回は船体の工作の説明をしました。今回は船体の製作の続きになります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
アメリカ海軍ABSDー1大型浮ドックの製作(スノーマンモデル 1/700)~②船体の工作編その1~
=🐣係留策の接着=
甲板部分に3Dプリンター製のパーツを接着します。船体周囲に写真1の係留策パーツを1隻につき12個接着します。とても細かいパーツなので、ピンセットは必須です。大きさが解るように爪楊枝と一緒に撮影したので参考にして下さい。
ここで難しいのがパーツの切り離しです。根元をニッパーで切断してから、デザインナイフでゲートを切断するのが普通ですが、密集し過ぎてニッパーの刃が上手く入り難いです。パーツを繋げているゲートが細い時は、道具を使用しない方が上手く切り離せる場合があります。
パーツが小さいのでパーツを繋いでいるゲートもかなり細くなっています。そのためパーツの上を指で軽く押さえて、指を左右に軽く動かすとゲートとパーツの境目でバリバリと折れて、きれいにパーツとゲートが離れます。たまにゲートの一部がパーツに残りますが、残ったゲートはピンセットなどで摘まんで簡単に折る事ができます。
🐥パーツの形状がしっかりしていて、ゲート部分が細いパーツは少し左右に力を入れるだけでゲートからきれいに外れる場合があります。パーツの形が複雑だと、パーツが破損してしまうので、パーツの形状とゲートの細さで判断して下さい。
パーツを切り離したら、写真2のように船体周囲に取り付けて下さい。予備のパーツもそれなりの数が用意されているので、多少紛失しても気にしないで作業をして下さい。
写真3の大きい係留策のパーツは前後に2個ずつ接着します。このパーツも指で押さえてゲートから外した方が上手くいきます。
接着には接着時間に少し余裕かあるゼリー状の瞬間接着剤をお勧めします。プラ板や厚紙に瞬間接着剤を出して、ピンセットで摘まんだパーツの接着面に直接付けても良いですし、針や爪楊枝の先端に接着剤を付けて接着するポイントに塗ってから接着しても良いです。自分が作業しやすいやり方で接着して下さい。
🐦️今回使用している瞬間接着剤を下記に載せておきます。参考にして下さい。
コニシ ボンド アロンアルフア #05273 EXTRAゼリー状スリム 4g
=🐣台座の接着=
艦船を修理する際に、艦船を載せる台座部分のパーツを接着します。説明書では最後に接着するようになっていますが、ドックの壁面を製作してからだと、作業中に手が壁面に当たってパーツを破損してしまいそうなので先に接着してしまいます。
中央の8隻と両端の2隻は台座パーツの配置が異なるので注意して下さい。写真1のように1㎜のマスキングテープで接着ガイドを製作してから接着します。位置や数は説明書の図面を参考にして下さい。
先に中央の台座パーツを接着して、それを基準にして左右のパーツを接着すれば左右のズレは少なくなります。
中央は船体側面の突起、左右は係留策を目印にすると各船体のガイドのズレが少なくなります。船体を全て繋げて一気に接着してもいいのですが、左右にズレてしまった時は大きく目立ってしまうし、場所の確保も大変です。1隻ずつ作業をした方がズレが目立たなくなし、コンパクトに作業ができるのでお勧めです。
台座パーツも3Dプリンター製になっています。これもパーツの形状がしっかりしているので、指で押さえて左右にずらして外す事が可能です。しかし、ゲート部分が少し大きめなので写真4の丸で囲んだ部分のように、少しゲート部分がパーツに残ってしまいます。
この部分はデザインナイフなどで切断できるので、しっかり切断してから接着して下さい。
説明書には扱い方が書かれていませんが、写真5の金属製のガイドパーツが付属しています。左右の間隔はこれを使用せずに目印を中心に決めた方が間隔のバラツキが出ないと思うので、前後の間隔のチェックだけに使用した方がいいです。
正確な位置決めよりも、前後左右のズレを注意しながら作業をする事をお勧めします。
根気のいる作業ですが、焦らずにゆっくり製作して下さい。最初は面倒ですが、だんだん慣れてくるので次第に作業は早くなります。写真6のように10隻分製作したら終了です。
今回はここで終了です。次回は構造物の製作になります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。