前回は芝生の製作を説明しました。今回は水堀の製作になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】水のある情景の城模型製作方法(童友社 1/350 松本城)~④芝の製作編~
=🐣水堀について=
キットには写真1のような水堀の水面シールが入っています。
これを使用してもいいのですが、印刷されたシールなのでどうしてもおもちゃ感が強くなってしまいます。
今回は透明レジンを使用して水面を製作してみます。透明レジンは取り扱いが難しいと考えている人は多いと思いますが、ある程度のまとまった時間が必要になるけれども、作業自体は決して難しいものではないので是非挑戦してみて下さい。
=🐣透明レジンについて=
透明レジンは、2液を混合して製作します。1液タイプの物もあるのですが、今回のような広範囲で使用する場合は、厚めに流す事ができる2液混合タイプの方が製作しやすいです。
今回はKATOから発売されている写真2のディープウォーターを使用します。
🐦今回使用したディープウォーターと、タミヤから発売されてる2液タイプの透明レジンを下記に載せておくので参考にして下さい。使用方法はほぼ同じなので、入手しやすい物を使用して下さい。
KATO ウォーターシステムシリーズ ディープウォータークリア 24-346 鉄道模型用品
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.136 透明 エポキシ樹脂 (150g) 87136
透明レジンは乾燥すると透明になるので、水の表現に適しています。着色も可能ですが、色を着け過ぎると透明感がなくなってしまうので注意して下さい。
=🐣水底について=
透明感を出すには、水底を製作するのが一番です。写真3は以前製作したジオラマですが、川の部分を今回使用したディープウォーターを使用しています。
水底を製作してから透明レジンを流し込んだので、写真4、5のように川底が見えて水の透明感が表現できます。
松本城は水面が情景ベースに表現されているので、水底を作るのは難しいです。このような場合、通常は濃い青などを水底に塗って、青や緑で着色した透明レジンを流し込むのですが、それだとせっかくの透明感が半減してしまいます。
薄く流したレジンでも透明感がでるように、ハセガワから発売されている写真6のミラーフィニッシュを使用します。これは薄い鏡面状のシートで、裏の台紙を剥がすとそのまま貼り付ける事ができます。
ミラーシートなので、この上からレジンを流すと水面に天守閣が反射して写るのではないかと考え、さらに光を当てると水面がキラキラして映える景色の情景が製作できるのではと思ってミラーシートを使用する事にしました。
🐦下記に今回使用した物を載せておきます。参考にして下さい。
🐥堀は人工的に作られた物で、川や湧き水のある池と違って水の流れはないため、実際の水堀は透明感があるものではないです。リアルな感じにしたい場合は、透明レジンを使わずに水面部分を塗装して上からクリアーを吹き付けるだけでもいいと思います。
今回はここで終了です。次回はレジンを流し込む前の下処理になります。
🐔今回の記事一覧を載せておきます。目次代わりに使用して下さい。