合わせ目の処理や、表面を整えるために紙ヤスリを使用したいけど、どの番号を使用すればいいのか、いまいち解らないという人のために今回は紙ヤスリについて説明します。
=🐣紙ヤスリ(耐水ペーパー)について=
合わせ目の処理や、表面を磨くための道具として紙ヤスリがあります。ほとんどの紙ヤスリは耐水性があるので、水で濡らしながらの作業が可能です。
水で濡らさないと使用できない物ではないですが、水で濡らした方が削り粉が舞う事がないので作業が楽です。人によって使い方は違うと思いますが、私は塗料皿などに水を入れて、小まめにヤスリがけをする部分に指で水を付けながらヤスリがけ作業をしています。削りカスがペースト状になるので、こまめにティッシュなどで拭き取りながら作業をします。
=🐣番号について=
紙ヤスリの裏に番号が記載されています。この番号が大きい程ヤスリの目が細かくなります。今回は簡単に番号順に説明していきます。私の基準で説明するので、あくまでも参考程度にして下さい。
100~300番
模型では使用しません。木材を使用してジオラマのベースや、飾り台を製作した時などに使用しています。木工用として100~300番の間で1枚持っておけば大丈夫です。
400番
めったに使用しませんが、大きい段差部分など、削る箇所が大きい場合に使用します。それなりに大きなキズができるので、作業後に600~800番で表面を滑らかにする必要があります。
600番
一番使用頻度が高いです。合わせ目の処理をする時は、通常600番から始めています。仕上がりはそれなりにキズが残りますが、つや消しで塗装する場合はあまり気になりません。あまり目立たない箇所は600番だけを使用しています。
800番
二番目に使用頻度が高いです。削る部分が少ない箇所は800番から使用しています。戦車の砲身や、燃料タンクなど600番の仕上げだと少しキズが気になる箇所に、表面を滑らかにするために800番を使用します。
🐥600と800番のヤスリは使用頻度が高いので、手持ちを切らさないようにいつも多めに購入しています。
1000~1200番
800番の仕上げでも面が粗いと思った時に1000番を使用します。光沢仕上げにしたい時は最後の磨きとして1200番を使用しています。
1500~2000番
クリアーパーツの磨きぐらいでしか使用しません。現用機のキャノピーにあるパーティングラインを消す作業には必須です。ツヤを出したいカーモデルの製作では、下地の磨きなどで必要になると思います。
🐔キャノピーの合わせ目処理の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】『1日1時間の作業』でF-14Dトムキャットを製作する(ハセガワ 1/72)~②キャノピー製作編~1日目
2000番以降
2000番以降になるとコンパウンドを使ってしまうので、紙ヤスリは使用した事がないです。バイクやカーモデルのような美しい光沢仕上げにする場合は必要になると思いますが、ツヤ消し塗装の模型ならば必要ないです。
🐦紙ヤスリのセットを下記に載せておきます。これさえあればほとんどの作業が可能になります。このようなセットを先に購入して、減りの早い番号をチェックするのもいいと思います。参考にして下さい。
タミヤフィニッシングペーパー ・細目tp010・仕上げtp024・2種セット
=🐣まとめ=
私の感覚ですが、戦車模型なら400~1000番、飛行機模型なら400~1000番(キャノピーの合わせ目を消す場合は400~2000番)、艦船模型は400~800番があれば問題なく製作できると思います。
カーモデルやバイク模型は仕上げ具合によっては、3000、4000番あたりまで使用するみたいなので、自分が仕上げたいイメージに合わせた番号を用意すればいいと思います。研ぎ出しをしないで、最後にクリアーを吹き付ける程度ならば、600~2000番ぐらいあれば大丈夫だと思います。
以上で今回の記事は終了です。どの番号のヤスリを使用したらいいか解らないという方はちょっと参考にしてみて下さい。
🐔模型製作に役立つ話の過去記事を、下記に載せておくので参考にして下さい。
ちょっとだけ模型製作に役立つ話その4~【初心者向け】キットの選び方~