【初心者向け】艦船模型用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 1/700 ワスプ)~ ③船首と船尾の製作編~

前回は船体の製作を説明しました。今回は船首と船尾の製作になります。

🐔前回の記事を載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】艦船模型用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 1/700 ワスプ)~ ②船体の組み立て編~

=🐣塗料の選択=

今回はタミヤエナメルカラーを使用していきます。記事中の塗料番号はタミヤエナメルカラーのものになります。

ワスプには迷彩塗装がされています。塗装図は説明書に載っていますが、塗料の指定がクレオスの塗料になっています。私は普段からタミヤカラーを使用しているので、タミヤカラーで代替します。

まずは箱絵や完成写真を参考にして、塗料の候補を選びます。とりあえず写真1の4色を用意してみました。塗装や修正作業が楽になるようになるべく混色は避けるようにして、可能なものは原色のまま使用していきます。

写真1

基本色の候補はXF53ニュートラルグレイとXF54ダークシーグレイ、迷彩塗装はXF18ミディアムブルー、XF23ライトブルーを選んでみました。

それぞれの色を完成後に見えなくなる部分に、写真2のように塗ります。飛行甲板用にXF50フィールドブルー(下の部分)、床部分用にXF24ダークグレイ(右端)を追加しています。

写真2

試し塗りした塗料、箱絵、完成品の写真から基本色をXF54ダークシーグレイ、迷彩塗装をXF18ミディアムブルーとXF23ライトブルー、飛行甲板をXF50フィールドブルー、床面をXF24ダークグレイに決めました。

指定の塗料が手持ちのメーカーと違う場合は、このように候補の塗料をいくつか用意して、実際に塗ってから選ぶといいです。

=🐣船首と船尾の塗装=

船首や船尾部分は上から飛行甲板を乗せるので、この時点で塗装しておきます。まずは平面部分に写真3、4のようにXF24ダークグレイを塗っていきます。

写真3
写真4

後で修正していくので、はみ出しやムラはあまり気にせずに塗装していきます。

側面部分に基本色のXF54を塗装します。ムラが出来ても汚れの流れのように見えるので、筆は上から下に動かして写真5のように塗装していきます。ムラがひどい箇所は塗料が乾いた時に、もう一度塗装します。

写真5

写真6のように一通り塗装が終了したら、エッチングパーツの接着になります。全体に塗装しても問題ないですが、とりあえずエッチングパーツを接着する部分のみ塗装しています。

写真6

=🐣エッチングパーツの接着=

エッチングパーツを使用する前に、800~1000番の紙ヤスリで表面と裏面を写真7のように軽く擦っておきます。力を入れすぎると、パーツに引っ掛かって曲がってしまうので注意して下さい。

写真7

🐥軽くキズを付けると塗料が乗りやすくなります。プライマーや、サーフェイサーを使用しない時はこの作業をする事をお勧めします。

エッチングパーツの説明書を見ながら、指定された部分に写真8、9のように手すりパーツを接着していきます。最初は艦尾など、短い部分でコツを掴んでいきます。

写真8
写真9

厚紙やプラ板の上に出した瞬間接着剤を、爪楊枝やまち針の先端でエッチングパーツの接着部分に瞬間接着剤を付けると上手く接着できます。液状だと早く乾燥してしまうので、やや乾燥時間の遅いゼリー状をお勧めします。

🐦お勧めの瞬間接着剤を下記に載せておきます。参考にして下さい。

コニシ ボンド アロンアルフア 05273 EXTRAゼリー状スリム 4g

この時にピンセットを使用しますが、保持力の高い物を用意した方がいいです。安いピンセットでも掴めますが、細かいパーツを掴むときに安定感がなく上手く接着できない場合があります。

🐦下記にお勧めのピンセットを載せておきます。このピンセットは保持力が高く、先端が直線のため、簡単なエッチングパーツを曲げる作業もできます。参考にして下さい。

タミヤ クラフトツールシリーズ No.48 精密ピンセット (ストレートタイプ) 74048No.48 ストレートタイプ74048-000

=🐣エッチングパーツの塗装=

エッチングパーツを基本色のXF54ダークシーグレイで塗装します。塗料を薄めすぎると塗料が上手く乗らないので、薄めすぎには注意して下さい。プライマーを塗らなくて大丈夫?と考える人もいると思いますが、強く触れたりしない限り塗装が剥がれてしまう事はないです。剥がれても最後に修正作業をするので気にしなくて大丈夫です。

🐥筆塗りだと一度の塗装では、多少金属地が出てしまいます。しかし乾燥後にもう一度塗ればしっかり塗装できます。

写真10

船尾と同様に船首部分の手すりの接着と塗装を写真11のように行います。

写真11

船首部分はやや曲線でなので、少しクセを付けてから接着すると作業がしやすいです。長めの手すりなので、接着剤を付ける時は付けすぎに注意して下さい。手すりの穴が接着剤で埋まってしまった場合は、乾く前にナイフの先端や針などで接着剤を取り除きます。

🐥長い手すり部分は、後の作業中に一部剥がれてしまう事があります。その時は慌てずに、爪楊枝や針の先端に付けた接着剤を、剥がれた部分に付けて接着し直せば簡単に修正出来ます。

今回はここで終了です。次回は船体側面の製作になります。

🐔今回の記事一覧を載せておきます。目次代わりに使用して下さい。

【初心者向け】艦船模型用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 1/700 ワスプ)~①準備編~         
【初心者向け】艦船模型用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 1/700 ワスプ)~②船体の組み立て編~           
【初心者向け】艦船模型用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 1/700 ワスプ)~④船体側面の製作編その1~         
【初心者向け】艦船模型用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 1/700 ワスプ)~⑤船体側面の製作編その2~         
【初心者向け】艦船模型用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 1/700 ワスプ)~⑥飛行甲板の接着編~            
【初心者向け】艦船模型用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 1/700 ワスプ)~⑦飛行甲板の塗装編~            
【初心者向け】艦船模型用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 1/700 ワスプ)~⑧艦橋の製作編その1~           
【初心者向け】艦船模型用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 1/700 ワスプ)~⑨艦橋の製作編その2~           
【初心者向け】艦船模型用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 1/700 ワスプ)~⑩迷彩塗装編~           
【初心者向け】艦船模型用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 1/700 ワスプ)~⑪細部の製作編~          
【初心者向け】艦船模型用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 1/700 ワスプ)~⑫スミ入れ編~           
【初心者向け】艦船模型用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 1/700 ワスプ)~⑬艦載機の塗装編~         
【初心者向け】艦船模型用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 1/700 ワスプ)~⑭仕上げ編~            
【初心者向け】艦船模型用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 1/700 ワスプ)~⑮ベースの製作編その1~          
【初心者向け】艦船模型用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 1/700 ワスプ)~⑯ベースの製作編その2~          
【初心者向け】艦船模型用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 1/700 ワスプ)~⑰まとめ編~            

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