制作中のナグマホンが塗装と乾燥で時間がかかるので、今回は初心者でも解りやすい艦船模型製作方法を書いてみました。
プラモデルを作りたいとなと思った時、最初に知りたい事は、道具や、塗料についてではないでしょうか。どの工具や塗料が必要なのか、どうやって塗装すればいいのかなど考えているうちに面倒になってしまい、結局作る気がなくなったという方も少なくはないと思います。
今回の〈初心者向け艦船模型製作方法①〉ではキットを指定して、必要な道具、塗料についての説明。製作方法は②以降で詳しく説明していく予定です。
まずは、缶スプレー、エアブラシなどを使用せず筆塗りだけで気軽に満足出来るキットを用意しました。
アオシマから、発売されている1/700スケール日本海軍駆逐艦 陽炎 (税抜き1000円)です。15年以上前に発売になったキットですが、比較的に模型売り場で見かける事多く、入手しやすく、手軽な値段、等の理由で決めました。
キットは決まったので次は、必要な道具です。
まずは組み立てに必要な物は4点です。接着剤、模型用ニッパー、クラフトナイフ、マスキングテープです。
【ニッパー】700円~2500円ぐらいの物が模型売り場では売られています。最初は安い物でもいいと思いますが、使い続けるようなら、2000円と少し高めの値段ですが、タミヤの薄刃ニッパーがお勧めです。
【クラフトナイフ】数種類ありますが、このナイフは刃先を変えていくタイプです。刃先の企画はメーカー問わず統一されているので、値段が安いものでも問題ないです。比較的模型メーカーから発売されているのは、値段が高めになっています。
【接着剤】プラモデル用を買いましょう。
【マスキングテープ】模型売り場でもいいですし、100円均一や文具売り場でも売っています。
次は塗装に必要な物15点です。溶剤2種類(エナメル、アクリル)筆3種類(塗装用2本、汚し用1本)、塗料6種類、調合スティック、塗料皿、パステル、金属製のヤスリになります。
【塗料】今回はエナメル塗料を使用します。X20タミヤエナメル塗料溶剤、タミヤエナメル塗料のXF1フラットブラック、XF7フラットレッド、XF53ニュートラルグレイ、XF55デッキタン、XF63ジャーマングレイ、XF64レッドブラウンです。
【筆】平筆と細めの面相筆を各1本ずつ用意します。今回作製する駆逐艦は15cmt程度の大きさなので小さめのほうが扱いやすいです。
3種類目の筆は汚し塗装で使用するので、使い古した細めの筆があったら便利です。新しい筆でもいいのですが、筆先が痛むためちょっともったいないです。汚し塗装は最後なので今回塗装に使用した筆を使用しても大丈夫です。
【調合スティック】これは、塗料を取ったり塗料瓶を撹拌するときに使用します。これも模型売り場で手に入ります。
【汚し塗装用のための溶剤】汚し塗装で使用するためのタミヤX20Aアクリル塗料の溶剤です。ちなみに、アクリル塗料は水性、エナメル塗料は有機溶媒性です。溶剤を間違えると、塗料が分離したり、固まったりするので間違えないようにしましょう。
【塗料皿】これも模型売り場で購入できます。1箱、10枚入りで150円ぐらいだったと思います。いろいろ使えるので便利です。
【パステル】汚し塗装用のパステルです。これはダイソーで買ったものです。パステルとクレヨンは似たもののように感じますが、クレヨンは顔料を油性成分で固めています。パステルは油性成分を含んでいないため削りやすく、粘りもなく汚し塗装に向いています。
【金属製のヤスリ】パステルを削るためにヤスリが必要です。紙ヤスリではなく金属製の目の粗いものを一つ用意して下さい。汚れるので安い物でいいです。下の写真のようなもので大丈夫です。
最後に、必ず必要ではないですが、用意しておいた方が便利な道具4点です。ピンセット、デザインナイフ、流し込みタイプの接着剤、保管用の箱になります。
【ピンセット】どんなものでもいいですが、先端がずれていると細かい部品をつかんだ時にはじいてしまうので、先端がしっかりしたものを選びましょう。
【デザインナイフ】クラフトナイフより刃先が小さいタイプです。これも、刃先の企画は統一されているので、安い物で問題ないでです。
【流し込み用の接着剤】流し込み用の接着剤は、サラサラした液体です。部品を付けた状態で接着したい場所に流し込むタイプの接着剤です。塗装後に接着したり、補修作業の時にあれば便利です。
【保管用の箱】製作中の模型を保管しておく、空き箱などがあれば作業がスムーズになります。
次回は組み立てと塗装になります。
今回の記事の目次になります。参考にして下さい。
初心者向け艦船模型製作方法 【アオシマ 陽炎】② ~作業準備編~
初心者向け艦船模型製作方法 【アオシマ 陽炎】③ ~組み立て 塗装編(船体上部)~
初心者向け艦船模型製作方法 【アオシマ 陽炎】④ ~組み立て 塗装編(船体前部)~
初心者向け艦船模型製作方法 【アオシマ 陽炎】⑤ ~組み立て 塗装編(船体中部)~
初心者向け艦船模型製作方法 【アオシマ 陽炎】⑥ ~組み立て 塗装編(船体後部)~
初心者向け艦船模型製作方法 【アオシマ 陽炎】⑦ ~仕上げ塗装編~
初心者向け艦船模型製作方法 【アオシマ 陽炎】⑧ ~汚し塗装編・完成~
🐔今回使用したキットとお勧めのニッパーを下記に載せておきます。参考にして下さい。
とても丁寧にわかりやすく書かれていて、為になりました。私も艦船模型に挑戦してみたくなりました。
コメントありがとうございます。
1/700ならば筆塗りでも問題なく完成させる事ができるので初めての方にもお勧めです。
コツは上から下に向かって筆を動かして塗る事です。そうすると筆ムラが汚れの流れのように見えるので、筆ムラをあまり気にしないで塗装する事ができます。
筆の種類によって筆ムラの形状が異なるので、いろいろな種類の筆で試してみるのも良いと思います。
もし、塗装に困るような時があったら参考にしてみて下さい。
艦船模型はサイズの小さい駆逐艦でも数隻並べると、戦車や飛行機モデルでは味わえない壮大感があるので是非挑戦してみて下さい。