道具の準備ができたので、今回から製作になります。1日1時間の作業時間で進めていきたいと思います。
🐥今回の記事の作業時間は常に45分~50分を目安に作業していくつもりです。初心者の方は、80分ぐらいを目安に作業をすると落ち着いてできると思います。
=🐣コクピットの製作①=
まずは説明書通りに、写真1のところまで組み立てます。
計器板のデカールを貼らなくてはいけないので、ここでエナメル塗料のXF20ミディアムグレイを、筆で塗っていきます。塗装後が写真2になります。
この後に、操縦桿の塗装と計器板のデカール貼りになります。塗料の乾燥を待つ間に他の作業をします。
=🐣キャノピーのパーティングラインを消す=
1.パーティングラインとは
金型でプラモデルを製造する際に、金型同士が合わさる部分にできる線のようなものです。通常はデザインナイフなどの刃を立てて、カンナのようにパーティングラインを削っていきます。キャノピーとは、操縦席の上にあるガラス状のカバーです。操縦者が周りを見渡せるように、透明にできています。
透明なキャノピーの部分にパーティングラインがある場合、デザインナイフでのカンナがけは無理なので、紙ヤスリと、コンパウンドで研いで消していきます。
やや、見にくいかもしれませんが、キャノピー中央に前から後ろに向かってパーティングラインが付いています。
2.キャノピーのヤスリがけ
パーティングラインが特に気にならない方は、この作業は行わなくても大丈夫です。
ヤスリは番号が大きいほど目が細かくなります。今回のように削るだけでなく、磨く作業もある場合はだんだん目を細かくして表面を滑らかにします。通常の削る作業なら、600番ぐらいで削って800~1000番ぐらいでもう一度ヤスリがけをするときれいになります。
ヤスリがけ時に他の場所にキズが付かないように、マスキングテープで保護します。
続いて1000番の紙ヤスリで、パーティングラインを削っていきます。白いキズがいっぱい付いて、透明部分が曇ってしまいますが、気にせずにヤスリがけを行います。
写真5のように、パーティングラインが消えてまんべんなくキズが付いている状態で終了します。
次に、1500番の紙ヤスリでもう一度上からヤスリがけを行います。キズが細かくなるように、丁寧に行います。
写真6が1500番でヤスリがけした状態です。
次に同じように2000番の紙ヤスリで、ヤスリがけを行います。
これで、ヤスリがけは終了です。
3.コンパウンドで磨く
今度は、コンパウンドで磨いてキャノピーを透明にします。
コンパウンドとは、目の細かい粒子が入ったクリーム状の物です。紙ヤスリよりも目が細かいので、貴金属を磨く時にも使用されたりします。
コンパウンドを、キメの細かい布に付けてヤスリがけした部分全体を磨いていきます。何度か、コンパウンドを付けて磨いていくとキャノピーが透明に戻って、パーティングラインが消えているのがわかるようになります。
3000番のコンパウンドで磨きましたが、もっとキャノピーをつるつるに仕上げたい方は、もっと細かい目のコンパウンドでもう一度磨くとさらに、滑らかな仕上がりになります。
🐥もし作業中にキズが付いたり、最後にキズが残っていた場合はもう一度紙ヤスリの時点から、やり直して下さい。
=🐣キャノピーのマスキング=
パーティングラインを消した、キャノピーにキズが付いてしまったら大変なので、ここで保護もかねてマスキングをしてしまいます。
軽く、水をつけてコンパウンドを拭き取ります。この時にキズをつけないように、気をつけて布などに軽く押しつけて水分をとります。
水気がなくなったらマスキングテープでマスキングします。マスキングテープを適当な大きさに切ったものを用意して、ちょっとずつ貼り付けていくと上手くマスキングできます。
パーティングラインのないキャノピーの前部部分も、ついでにマスキングしました。
ここまでの作業で、約1時間経ってしまったので今回は終了です。続きは次回になります。