前回は車両の塗装を行いました。今回はフィギュアの顔の塗装になります。
🐔前回の記事を載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】簡単!1/35フィギュアの改造と塗装法~⑦車両の塗装編~
=🐣フィギュア塗装を上手く見せるコツ=
簡単にできるフィギュア塗装が上手く見える方法を3つ挙げておきます。ただしフィギュア塗装は個人的な好みもあり、どれが一番というのは人によって異なるので、参考程度に読んでみて下さい。
1. 皮膚と布地はしっかりとツヤ消しにする。
2.皮膚はなるべく赤みをつける。
3.服の陰影はしっかりとつける。
以上の3点です。
1が一番重要です。皮膚や服が光沢状態だと、おもちゃっぽく見えてしまいます。フラットベースを使用してしっかりツヤ消しをします。
2.3はある程度の距離からみても、顔や服がハッキリ見えるようにするための工夫です。陰影がハッキリしていると、近づかなくてもよく見えるので、細部のアラが目立たなくなります。
=🐣塗装前に=
パテ盛り部分に段差ができている時は、ヤスリで削って段差をなくします。ヤスリがけをし難い箇所は、台所用のスチールウールを小さく丸めたものをピンセットで摘まみ、ヤスリがけをしたい箇所を擦っていくと段差が消えていきます。
🐥スチールウールの粉が結構でるので、下に新聞紙などの紙を敷いて作業する事をお勧めします。
=🐣顔の塗装=
1.目の塗装
まずは目の塗装から行います。塗装の順番は人それぞれなので、塗装法が決まっていない方は、自分が作業しやすい順番や方法を探してみて下さい。
まずは写真1のように白目部分を塗ります。目の部分は最後に塗装する人もいますが、目を先に塗装して肌の塗装の時に目の形を整えるやり方が一番やりやすいので私はこの工程にしています。
フラットホワイトだと、白目がかなり目立つのでXF55デッキタンで塗装しています。後で形を整えるのではみ出しても大丈夫です。目の位置がハッキリしないフィギュアもありますが、その場合は目の辺り全体をデッキタンで塗装してしまいます。
2.瞳の塗装
瞳の部分は小さくて、思った箇所に筆で塗ることはとても大変です。写真2のように爪楊枝の先端を削って細くした物を使用して、瞳を入れる作業をします。これだと、先端が硬くて細いので狙った箇所に瞳を描く事ができます。瞳の塗装が上手くいかなくて困っている人は是非一度試してみて下さい。
加工した爪楊枝の先端にXF8フラットブルーを軽く付けます。瞳を入れたい部分にスタンプを押すように、爪楊枝の先端を押し付けます。筆ではないので、ハッキリと塗料が付着しません。押し付ける作業を繰り返しする事によって、写真3のように瞳の大きさや形を整えます。
🐥溶剤で簡単にふき取れるエナメル塗料にすれば、失敗しても拭き取ってやり直す事ができます。慣れていない人は、目の部分だけエナメル塗料を使用する事をお勧めします。
3.基本塗装
最も明るい→明るい→基本色→暗い→最も暗い
このような感じで肌の色を塗っていきます。皮膚はアクリル塗料で塗装します。私は色合いが好みなのと、しっかりツヤが消えるので、AKインタラクティブの皮膚用の塗料を使用しています。
筆塗りが可能でツヤがしっかり消えるなら、何処のメーカーでも問題ないので使いやすい塗料や、自分の好みの色合いの塗料を使用して下さい。条件に当てはまるなら、ラッカー系でもエナメル系でも問題ないです。
🐥私は服をエナメル塗料で塗装するので、皮膚はアクリル塗料にしています。何故かというと、私は先に皮膚の塗装をしてから服を塗るようにしています。その際、服を塗っている時に、皮膚部分に服の塗料が付いてしまう事が多かったので、溶剤で拭き取っても問題ないように皮膚はアクリル、服はエナメルで塗装しています。
全体の流れをタミヤの塗料で説明します。上で述べたように調合して、5段階の色で明暗をつけていきますが、可能ならば一ヶ所だけ調合をせずに瓶から出した状態で使用します。全ての色を調合してしまうと、修正時や複数のフィギュアを塗装する時に、色合いが解らなくなってバラバラになる可能性があるので基準を決めておきます。
タミヤカラーXF15フラットフレッシュは、鮮やかな肌色なのでこれを明るい色に設定します。これに、XF64レッドブラウンを少量混ぜたものを基本色とします。基本色は好みなので、赤みを足したりしても問題ないです。この後に、やや暗いと最も暗い色を作るので、暗くなりすぎないようにします。
基本色を写真4~6のように皮膚の部分に塗ります。手などの面積の小さい箇所を先に塗って、発色や色合いの状態を確認する事をお勧めします。目の周りは一気に塗らずに、少しずつ目の形を整えるようにして塗装します。筆が大事なので、筆先がきちんとしている物を使用して下さい。
🐥小銃手は黒人の設定なので、XF64レッドブラウンを基本色とします。
この後明暗をつけていきます。この時点で基本色が気に入らない場合は塗り直しをします。ただし、この後いろいろ重ね塗りをするので、基本色がそのまま残る箇所はあまりありません。
長くなるので、今回はここで終了にします。次回は顔の塗装の続きになります。