前回は基本塗装の説明をしました。今回は迷彩塗装の説明になります。
🐔前回の記事を載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】簡単!迷彩塗装のコツ(ドラゴン 1/35 タイガーⅠ初期型)~③下地塗装編~
=🐣迷彩塗装の順番について=
今回はダークイエローの基本塗装の上に、グリーン系とブラウン系の迷彩塗装を加えて3色迷彩をします。
塗装の順番は色を隠す力が強い色を、後で塗ることによって境目がキレイになったり、後から塗る色が下地に邪魔されないようになります。ダークイエロー系→グリーン系→ブラウン系の順番になります。仮にダークイエローの面積が少ない迷彩塗装でも、この順番通りに塗装します。
=🐣迷彩塗装のコツ=
迷彩塗装は地上の敵や、上空の敵から発見されにくくするための塗装です。そのため、塗装が周囲からみて目立たないように、上から見ても、前後左右から見ても迷彩が自然に繋がっているように見えます。この事を考えながら塗装すると、比較的簡単に迷彩塗装ができるようになります。
=🐣砲塔の塗装=
前回は写真1の状態まで塗装しました。ここからの続きになります。
まずは砲塔から塗装をします。塗装図を参考にしてグリーン系の迷彩塗装をします。今回は、タミヤアクリルのXF58オリーブグリーンを使用しました。
塗装図が左右のどちらかしかない場合は、見えない面は想像で塗装するしかないです。迷彩パターンを気にするよりも、迷彩塗装の太さが同じになるように気をつけて塗装すると、それなりにうまくいきます。迷彩塗装の太さがバラバラにならないようにして写真2のように塗装します。
🐥迷彩のパターンは車体に寄って異なるので、自分の作りたい車体に合った迷彩塗装をします。
🐦下記に載せた塗装図などは迷彩塗装のパターンの参考になります。一冊持っておくと便利です。
ティーガー I 初期型 ミリタリー ディテール イラストレーション
=🐣車体の塗装=
ここからは、塗装図もある程度参考にしますが、砲塔に行った迷彩塗装を基準にして、塗装を進めていきます。
まずは砲塔を車体にのせ、写真3のように上から見て、砲搭上面のグリーンと車体上面が繋がる箇所に、軽くエアブラシなどで迷彩塗装と同じ太さのグリーンの印を付けていきます。
次に砲塔側面のグリーンと車体側面が繋がる箇所に、同じようにエアブラシで写真4のように印を付けていきます。
この作業を前後左右の側面部に行います。砲塔を外すと写真5のように軽く印が付いている状態になります。
この印を付けた部分にグリーン迷彩塗装がのっていれば、上や前後左右から見てもグリーンの迷彩塗装が、砲塔の迷彩塗装と繋がっているように見えます。
写真7の緑線のようにいろいろなパターンができるのでイメージに合った迷彩塗装をします。この後に、ブラウン系の迷彩塗装をするのでそのスペースもしっかりと空けておくようにします。加工前の写真6と写真7を参考にして、いろいろなパターンを考えてみて下さい。
反対側の写真も載せておきます。こちらも参考にしてみて下さい。
印の箇所にグリーンがくるように塗装すると、写真10、11のようになります。パターンが単調になっても、この後でブラウン系の塗装を単調ではないようにすれば大丈夫なので、まずは迷彩塗装の太さがバラバラにならないように気をつけて塗装します。
塗装が終了したら写真12のように砲塔を取り付けます。
前後左右、上面の迷彩塗装が、砲塔の迷彩塗装と自然に繋がっているかどうかを確認します。
大きく迷彩塗装がズレた時は、迷彩塗装を少しずらしたり、追加したりして調節します。キッチリと繋げる必要はないですが、バラバラだと、逆に発見されやすくなると思うので、自然な感じになるようにします。
🐥作業中の注意点が一つあります。小まめにエアブラシのカップ内の塗料は撹拌するようにして下さい。迷彩塗装はいろいろ考えながら塗装するので、通常の塗装よりは時間がかかります。時間が経過すると、塗料の顔料成分は下に沈んでしまい、上部分が薄くなってしまいます。
塗料瓶を開けた際、溶媒と顔料部分が分離している状態を想像すると、解りやすいと思います。
そのため、撹拌せずに長時間使用していると、急に塗料が薄くなってしまう場合があります。色の濃さだけでなく、粘度も変わってしまうため均一な迷彩塗装が出来なくなる可能性があるので、塗装中でも小まめに撹拌するようにして下さい。
今回はここで終了です。次回はブラウン系の迷彩塗装になります。