前回は塗り分け部分の塗装を行いました。今回はデカール貼りになります。
🐔前回の記事を下記に載せておくので、参考にして下さい。
【初心者向け】水性塗料で行う航空機のシルバー塗装法(タミヤ 1/72 P-47D サンダーボルト)~⑦塗り分け部分の塗装編~
=🐣細部塗装=
デカールを貼る前に細部塗装を行います。写真1、2のようにタイヤのゴム部分や、タイヤの格納部などの塗装をします。
塗装が終了したら、前脚と機体を接着して格納部カバーを接着します。主翼下のインベイジョン・ストライプスのデカールを貼る場合はデカールを貼った後に接着した方が作業が楽になります。
=🐣デカール貼り=
細部塗装が終了したらデカールを貼ります。このキットは組み立ては簡単で初心者の方でも簡単にできますが、デカール貼りがやや大変です。簡単なコツを説明するので参考にして下さい。
1.機首のマーキング
エンジンカウルに白黒チェックのマーキングがあり、この部分は3分割のデカールになっています。まずは一番小さいカウル上部のデカールから貼る事にします。
余白部分は邪魔になるので、余白部分はなるべく切り取るようにします。先端部分に合うようにデカールに切り込みを入れる箇所があるので注意して下さい。先にデカール軟化剤をカウル上部に塗ってから、写真3のようにデカールを貼り付けます。
ここの状態で1~2分放置してデカールが少し柔らかくなったら、切り込みを入れた先端部分を綿棒などで押し付けて密着させます。柔らかさが足りない場合は、デカールの上から軟化剤をぬるか、軟化剤を強い物に変更してみて下さい。
曲面部分にデカールを貼ると、どうしてもシワができて密着し難くい状態になってしまう箇所ができてしまいます。このシワをなんとかしようと四苦八苦しているうちに、デカールがボロボロになってしまう事が多くあります。
そのような時は、シワの部分を上から綿棒で強く押してデカールを少し強引に密着させてしまいます。デカール軟化剤によってデカールが柔らかくなっているため、シワが密着した際に段差になってしまいますが、デカール自体はカウルに密着します。デカールが少し乾いたら段差になってしまった部分をナイフで軽く削り取ります。作業終了した状態が写真4になります。
デカールの色が白と黒なので簡単に塗装で修正出来るので、デカールの破れなどは気にせずに決められた位置に貼ることに重点をおきます。先端の切れ込み部分にも隙間ができてしまいますが、後で修正するのであまり気にしなくていいです。
次に写真5の大きいデカールを貼ります。
小さめのデカールでも苦労したので、このまま貼ると密着できずにシワになってしまう箇所がいろいろ出てきそうです。そのため、写真6のように二つに分割して貼る事にします。
🐥デカール貼りが苦手な人は、写真6よりも細かく白黒2列ずつで切断すると貼りやすくなると思います。デカールを貼る回数は増えますが、1枚にかかる労力と失敗する確率は、確実に少なくなると思うので是非やってみて下さい。
分割するとデカール間の隙間ができやすくなりますが、最後に修正するので問題ないです。貼りにくいデカールは、細かく分割すればするほど貼りやすくなるので、貼るのが難しい時は分割して貼る事をお勧めします。
写真7のように分割したデカールを貼っていきます。
貼り終えたら状態が写真8になります。
隙間や削った箇所が目立ちますが、最後に塗装で修正するので大丈夫です。塗装だと見た目が少し異なるのではと思う人もいるでしょうが、最後にコーティング塗装でツヤを整えると結構目立たなくなります。今回のような原色のデカールだと色の調合も必要ないので、比較的簡単に修正が可能です。
こういった曲面に大判のデカールを貼る場合は、切れ込みなどを入れてもどうしてもシワになって密着できない箇所があります。そのような時は、デカールを少し強引に密着させてから塗装で修正処理をした方がうまく製作できます。修正する事を前提に考えて、シワや段差よりも貼る位置に注意して作業をしてみて下さい。
デカールの段差が修正しやすい場所に来るようにシワを調節すれば、複雑な模様のデカールでも比較的修正が楽になります。軟化剤が無いとデカールを密着させる事が難しいので、デカール軟化剤は必ず用意してから作業をして下さい。
🐦下記に今回使用したデカール軟化剤を載せておくので参考にし下さい。通常はノーマルタイプで、デカールが密着し難い箇所だけハードタイプを部分的に使用すれば問題ないです。
TAMIYA マークフィット ハードタイプ メイクアップ材シリーズ No.135【87135】
今回はここで終了です。次回はデカール貼りの続きになります。