【初心者向け】戦車模型の専用エッチングパーツ使用法(タミヤ 1/35 10式戦車)~⑦砲塔の製作編その1~

前回は車体の製作について説明をしました。今回は砲塔の製作になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】戦車模型の専用エッチングパーツ使用法(タミヤ 1/35 10式戦車)~⑥エッチングパーツの取り付け編その4~

🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

=🐣砲塔フックの取り付け=

砲塔もとくに問題なく組み上がります。写真1の丸で囲んだ部分に合わせ目が発生するので、気になる人はパテで処理をして下さい。他の合わせ目は角になるようになっているので、隙間なく接着すれば目立たないようになっています。

写真1

写真2の青丸がハッチのレバー、赤丸が擬装用フックのモールドになっています。

写真2

写真3のモールドはハッチの取っ手になっています。それぞれのモールドを、写真4のようにエッチングパーツに変更していきます。

写真3
写真4

砲塔のフックとレバーなどを取り付けた状態が写真5になります。車体と同様に数が多いので、焦らずに縦と横のラインがズレないように注意しながら取り付けて下さい。

写真5

写真6の丸で囲んだ部分には金型の関係で、フックのモールドがされていないです。箱絵には擬装用フックが描かれているので、箱絵や実車の写真などを参考にしながらフックを取り付けて下さい。

写真6

車体製作の時と同じように、上から見てフックと車体の間に隙間が空いているか確認して下さい。フックや取っ手は車体との隙間が見せ場になるので、接着剤などで埋まってしまった箇所がないかしっかり確認するようにしって下さい。

🐥数が多いパーツはどれだけ失敗しても問題ないのか、事前に解っておいた方が安心して作業ができると思うので、余裕があるならば事前に予備パーツの数を確認してみて下さい。

写真7

金属製の砲身を写真8のように取り付けます。金属製砲身は重さがあるので、飾っているうちに下に垂れてくる場合が多いです。砲身の可動に拘らないなら、接着剤で固定しておく事をお勧めします。

写真8

ペリスコープのガラス部分は、操縦手ハッチと同じようにプラ板を加工して製作します。ペリスコープ自体もエッチングパーツが用意されていますが、ここをエッチングに変更するのはかなり面倒な作業になりそうなので、キットのモールドをそのまま使用しています。

🐔ペリスコープの製作は下記の記事で説明しています。こちらを参考にして下さい。

~⑤エッチングパーツの取り付け編その3~

=🐣砲手用サイトの組み立て=

砲手用サイトのカバーは、写真9のようにエッチングパーツで再現可能になっています。この部分は写真10のように上部に屋根が付いて、奥まった感じになりサイトカバーは目立たなくなります。

ここはエッチングの効果が目立たない箇所になるので、今回はキットパーツを使用します。

写真9

サイトのレンズ部分は、切り取ったプラ板の裏にホログラム偏光シールを貼ってから写真11のように接着します。接着剤が乾いたら、サイトのガラス面に合わせてマスキングテープを貼り付けます。

写真11

砲手用サイト側面には写真12のようにフックのモールドがあるので、これを切り取ってエッチングの擬装用フックを取り付けます。

写真12の赤丸で囲んだ部分には少し長めの手すりモールドがあります。この部分のパーツはエッチングセットに封入されていませんでした。

写真12

長さを基準に考えると、写真13の丸で囲んだ部分と同じ手すりパーツを取り付ければ良いのですが、このパーツには予備がなく代用できるようなパーツも含まれていませんでした。

写真13

モールドのままだと、完成後に気になってしまいそうなので、真鍮線で手すり部分を自作する事にします。写真14のように手すりのモールドを削って、両端部分に0、5mmの穴を開けます。

写真14

この穴に合わせて0、5mmの真鍮線を写真15のように曲げていきます。幅が穴に合わなかった場合に、真鍮線を伸ばしてもう一度曲げ直すと曲げた跡が残ってしまいます。ちょっと面倒ですが、長さが合わなかった場合は、もう一度最初から作り直した方がきれいに仕上がると思うので何度も挑戦してみて下さい。

🐦️0、5mmだと手でも曲げられますが、きれいに曲げるにはプライヤーなどを使用する事をお勧めします。下記に載せておくので参考にして下さい。

写真15

穴に合わせた大きさの手すりができたら、写真16のように真鍮線を差し込んでいきます。手すりの幅が丁度良い長さになったところで、裏側から瞬間接着剤で固定させます。

自作となるとかなり面倒な作業と考えてしまいますが、手すりの自作は思っている以上に簡単です。穴を開ける位置にだけに注意して作業をすれば問題ないです。

真鍮線を上手く曲げるのにもコツが入りますが、真鍮線の長さが有る限り何度でもやり直しができるので問題ないです。数回失敗をすれば自然とコツが掴めてきます。数が多いと大変ですが、1、2箇所なら気楽にできる作業なので、気になる部分があったら挑戦してみて下さい。

写真15

手すりの取り付けが終了した状態が写真16になります。エッチングパーツよりもやや太いですが、周囲に同じような手すりパーツがないのでそれほど違和感はないです。

写真16

写真13のように周囲に同じパーツが複数ある場合は、そのうちの一つを真鍮線に変えてしまうと、相違感が発生してしまいます。しかし、写真16のように周囲に同じパーツがない場合はそれほど違和感は感じられません。

パーツの不足や紛失によって、複数あるパーツの一部を自作したり、モールドをそのまま使用する場合は、できるだけ相違感を感じないような箇所を選ぶようにして下さい。

今回はここで終了です。次回は砲塔製作の続きになります。