F14トムキャットの製作を行ったので、今回はF14を一気に有名にした映画『トップガン』の説明をします。古い映画ですが大ヒットしたので、観た人は多いと思います。まだ観たことのない方のために知っておくとさらに楽しめるポイントを説明します。
🐦下記に載せておくので参考にして下さい。
トップガン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
=🐣トップガン=
1986年に公開された映画です。主演のトム・クルーズを一躍有名にした映画です。アメリカ海軍が全面協力したので、全編ほぼすべて実際のF14で撮影を行っています。今の映画と違いCGなどは使ってなく、実機の雰囲気が伝わってくる映画です。
=🐣時代背景=
公開時は冷戦の真っ只中だったので、劇中でハッキリと相手国について述べていませんが当時のソビエト連邦(現ロシア連邦)が敵国になっています。敵の戦闘機が黒色に赤い星の国籍マークなので、北朝鮮とか中国を思い浮かべる方も多いと思いますが、当時の映画だとアメリカの相手は、ほとんどがソ連と決まっていました。
=🐣登場機体
1. F14トムキャット
当時のアメリカ海軍の主力戦闘機です。空母で運用する艦載機なので、空軍ではなく海軍所属になります。当時は最強の空対空戦闘機と言われていましたが、長年の運用のなかで爆弾を搭載して対地攻撃も行うようになりました。主力戦闘機では唯一の可変翼を持った機体で、現在は全て退役して博物館などでしか見ることができませんが今でも人気のある機体です。
2.F5タイガー
アメリカ空軍の戦闘機です。映画ではソ連のミグ28として登場しています。実際はミグ28という機体は配備されていませんし、存在も確認されていません。ナンバーが欠番ということはないので、試作機のナンバーだったのではと思います。
当時ソ連の最新戦闘機は秘密のベールに包まれていて、情報がほとんどありませんでした。新型機が東欧諸国の航空ショーで飛行するだけで、トップニュースになるぐらい存在が隠されていました。そのため、最新のミグ戦闘機と交戦経験のある主人公チームがミグについて質問されたり、仲間から羨ましがられるのも、そういった事情があるからです。
3.A4スカイホーク
アメリカ海軍の攻撃機です。教官が搭乗する仮想敵機として活躍しています。ちなみにAはアタッカーのAでFはファイターのFになります。頭の文字をみるだけで、どのような機体なのかを判別する事ができます。攻撃機は対地用、戦闘機は対空用とされています。
🐥ちなみにFA-18ホーネットは戦闘機と攻撃機の両方で運用されていることが頭の文字から解ります。
🐦下記に搭乗した機体を載せておきます。参考にして下さい。
ハセガワ 1/72 アメリカ海軍 艦上戦闘機 F-14A トムキャット 大西洋空母航空団 プラモデル E14
エアフィックス 1/72 トップガン A-4 スカイホーク ジェスター機 プラモデル X0501
エアフィックス 1/72 トップガン F5-E タイガー2 THE MiG プラモデル X0502
=🐣豆知識=
1.コールサイン
劇中で主人公がマーベリックと周りから呼ばれているのですが、たまにピートと呼ばれている場面があります。マーベリックはコールサイン(戦闘時のあだ名のような物)でピートが本名です。他のメンバーもアイスマン、ハリウッド、ウルフマンなどのコールサインで呼ばれています。
2.ジェット後流
ジェットエンジンはエアインテークから、大量の空気を取り込むようになっています。取り込んだ空気の中の酸素と燃料を使用して、エンジンを燃焼させていきます。そのため、航空機のエンジンノズルから出る排気ガスは酸素がほぼ含まれていない高温のガスになります。
機体の進行方向や、速度、気流などの条件が合った時に、先頭の機体の排気ガスが大量に後続機のエアインテークに吸い込まれてしまいます。後続機は、ほぼ酸素のない空気を取り込んだために、エンジンの燃焼ができずにエンジンが停止してしまう状態になります。この現象をジェット後流と言います。劇中で使われている言葉ので知っておくと少しだけ役に立ちます。
=🐣まとめ=
今の映画ではあまり見られない、はぼ全シーン実機を使用した映画です。来年続編が公開されます。予告等を見ていないので解らないですが、実機を使用した撮影だといいなと思っています。CGの方が映像に迫力がありますが、重量感は実物を撮影した方が優れていると思います。たとえば、機体を甲板に叩きつけながら空母に着艦する瞬間の映像は、CGよりも迫力があると思います。
古い映画ですが、もしこれからF14を作ってみようと考えてる方は是非観てもらいたい作品です。
🐔映画についての記事を下記に載せておきます。よかったら見て下さい。
映画の楽しみ方について
プラモデルに関係する映画紹介その1~ミッドウェイ~
プラモデルに関係する映画紹介その2~フューリー~
プラモデルに関係する映画紹介その3~遠すぎた橋~
プラモデルに関係する映画紹介その5~プラトーン~
プラモデルに関係する映画紹介その6~ダンケルク~
プラモデルに関係する映画紹介その7~ブラックホーク・ダウン~
プラモデルに関係する映画紹介その8~トラ・トラ・トラ~
プラモデルに関係する映画紹介その9~プライベート・ライアン~
プラモデルに関係する映画紹介その10~連合艦隊~
🐔F14の製作記事も載せておきます。よかったら見て下さい。
【初心者向け】『1日1時間の作業』でF-14Dトムキャットを製作する(ハセガワ 1/72)~①準備編~