【初心者向け】対戦車砲と榴弾砲の違いを比べながら製作!(タミヤ 1/35 ナースホルン フンメル)~⑬冬季迷彩塗装(ナースホルン)編~

前回はナースホルンの基本塗装について説明をしました。今回は冬季迷彩塗装になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】対戦車砲と榴弾砲の違いを比べながら製作!(タミヤ 1/35 ナースホルン フンメル)~⑫基本塗装(ナースホルン)編~

🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

=🐣戦闘室内部の仕上げ塗装=

冬季迷彩塗装の前に戦闘室内部を仕上げておきます。砲を取り付けてから車外の仕上げ塗装を行うので、それまでに戦闘室内部の塗装を終了させておきます。

戦闘室内部のコーティング塗装が終了したらスミ入れをします。別で塗装をした弾薬庫や、取り付け後のスミ入れが難しい砲尾部分にも忘れないようにスミ入れをして下さい。今回はタミヤスミ入れ用塗料のダークブラウンを使用しています。

🐦️タミヤスミ入れ用塗料のダークブラウンは、黒くなり過ぎないので、スミ入れには丁度良い色合いになっています。下記に載せておくので、参考にして下さい。

スミ入れが終了した状態が写真1、2になります。

写真1
写真2

弾薬庫に塗装した砲弾を写真3のように詰め込みます。車体に取り付けた状態だと詰め込みが難しいので、砲弾の詰め込みが終了してから車体に弾薬庫を取り付けます。

🐥金属製砲弾に代えるのも良いですが、車体全体の重さが増すので注意して下さい。奥側は目立たないので、手前側の砲弾を代えるだけで大丈夫だと思います。

写真3

🐦️下記にナースホルンで使用できる金属製砲弾を載せておきます。ナースホルンはタイガーⅠと同じ88ミリ砲なのですが、砲身の長さが違うので使用する砲弾の形状が異なります。金属製砲弾を使用する場合はキングタイガー用の砲弾を選択して下さい。

弾薬庫を取り付けた状態が写真4、5になります。

写真4
写真5

戦闘室内部にオイル汚れを加えます。最後に土色のピグメントをまぶして土ぼこりを付着させます。砲尾部分にもオイル汚れを加える事を忘れないようにして下さい。

戦闘室内部の仕上げ塗装が終了した状態が写真6、7になります。

写真6
写真7

🐔オイル汚れ表現ーについて詳しく説明した記事を下記に載せておきます、参考にして下さい。

【初心者向け】汎用パーツでディテールアップする方法(タミヤ 1/35 ドイツⅣ号戦車G型初期生産車)~⑯汚し塗装編その3~

=🐣スミ入れ=

外面は上から冬季迷彩を加えるのですが、少し下地が透ける感じにするので、スミ入れだけ行っておきます。タミヤスミ入れ用塗料のダークブラウンを使用して、車体全体にスミ入れをします。

車体全体のスミ入れを終了した状態が写真8~10になります。

写真8
写真9
写真10

=🐣冬季迷彩について=

冬季迷彩はきれいに全体を白く塗装したタイプと、刷毛で塗ったようなちょっと乱雑なタイプがあります。

今回は刷毛で塗ったような乱雑なタイプを再現してみます。きれいな白色の冬季迷彩はエアブラシで塗装をすれば再現可能です。

以前、冬季迷彩を行った時は白いパステル粉を使用したのですが、パステル粉よりも簡単な素材を見つけたので、今回はそれを使用して冬季迷彩を行います。

🐔パステル粉を使用した冬季迷彩の記事を下記に載せておきます。こちらも参考にして下さい。

【初心者向け】簡単!冬季迷彩の塗装方法(ドラゴン 1/35 タイガーⅠ初期型)~①準備編~

今回はタミヤウェザリングスティックのスノーを使用して冬季迷彩を行います。タミヤウェザリングスティックはフィギュアの汚し塗装でよく使用していますが、水で簡単に落とす事ができるのでとても扱いが簡単です。また、水溶性のため上からエナメル塗料での汚し塗装をしても、ウェザリングスティックの塗膜に影響がないので冬季迷彩にはお勧めの素材です。

🐦️下記に今回使用したウェザリングスティックを載せておきます。参考にして下さい。

=🐣冬季迷彩塗装=

ウェザリングスティックは名前の通りスティック状なので、写真11のように、塗料皿などにスティック部分を擦り付けます。

写真11

擦り付けたウェザリングスティックを水で溶かして車体に筆で塗っていきます。溶かす水を少なくすると荒々しい感じで濃い冬季迷彩になり、多めの水で溶かすと薄い感じで下地が透ける冬季迷彩になります。自分の好みに合わせて溶かす水の量を調節して下さい。

筆を上から下に動かして適度な筆ムラを付けながら、写真11、12のように塗っていきます。

写真11
写真12

失敗したした箇所は水を付けた筆で擦ってから、綿棒やティッシュできれいに拭き取る事が可能です。

ウェザリングスティックを塗ってから数日経過した状態が写真13で、そこから水を使用してフェンダー部分を拭き取った状態が写真14になります。

写真13

このように数日経過しても、水できれいに拭き取る事が可能です。自分好みの冬季迷彩になるまで何度でもやり直してみて下さい。

写真14

水で簡単に落ちるので塗膜が弱そうに感じますが、乾燥するとしっかりと固着するので手で触っても問題ないです。前述したようにエナメル塗料の重ね塗りでも塗膜には影響しないですが、水や水溶性のアクリル溶剤がかかってしまうと剥がれてしまうのでそれだけは注意して下さい。

冬季迷彩が終了した状態が写真15~20になります。

写真15

転輪ゴム部分はアクセントのため塗り残しています。自分の好みに合わせて、塗り残す部分などを決めてから塗装をしてみて下さい。

写真16

ポイントは刷毛で塗ったような筆ムラ感を出す事です。溶かす水の量を調節したり、色々な形状の筆を使用しながら試してみて下さい。

写真17
写真18
写真19

砲身の先端は黒いパステルで煤汚れを加えるので、ウェザリングスティックは塗ってないです。パステル粉やピグメントなどをアクリル溶剤で定着させる箇所は、溶けて混ざってしまうのでウェザリンスティックは付着させないようにして下さい。

写真20

今回はここで終了です。次回はフィギュアの白服塗装について説明をします。