プラモデルに関係する映画紹介その9~プライベート・ライアン~

この映画は1998年に公開された、ノルマンディ上陸作戦を題材にしたスピルバーグ監督の作品です。今回はプライベート・ライアンについて、映画が解りやすく観れるように説明していきます。

🐦今回説明する映画を下記に載せておきます。参考にして下さい。

プライベート・ライアン (字幕版)

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=🐣プライベート・ライアンについて=

原題はSaving private ryan (ライアン一等兵の救出)となっています。この題名のプライベートは個人的なという意味ではなく、一等兵(兵卒)という意味で使用されています。

世界的に有名なスピルバーグ監督の作品で、公開時は冒頭のオマハ海岸での戦闘が、映画史に残る激しい戦闘シーンだと話題になりました。ノルマンディ上陸作戦という実際にあった戦闘を題材にしていますが、物語自体はフィクションなのでドラマ性のある映画になっています。

=🐣オマハ海岸=

ノルマンディ上陸作戦は、ノルマンディの海岸を5つに分けてそれぞれの区画を、決められた部隊が上陸する作戦でした。劇中での詳しい説明はないですが、ミラー大尉の部隊はオマハと名付けられた海岸に上陸していきます。

🐥オマハとは上陸地点の地名ではなく、作戦区画に対する名称です。

オマハ海岸の地域を守備していたのは、ロシア戦線で戦い再編成と休養のためフランスに滞在していた実戦経験の豊富な部隊でした。そのため、他の4つの区画では比較的少ない被害で上陸できたのですが、オマハ海岸だけは甚大な被害がでてしまい、血のオマハと言われるようになりました。冒頭の戦闘シーンは血のオマハと言われた戦闘を映像化しています。

=🐣空挺部隊=

ライアン一等兵の救出のため、ミラー大尉一行はコタンタン半島内陸部に向かいます。コタンタン半島とは上陸作戦地点の西側にある小さい半島で、半島の北端にシェルブールという大きな港町があります。

このシェルブールを孤立させるために、上陸作戦前夜に空挺部隊による降下作戦が行われました。パラシュート降下や輸送用グライダーの着陸によりコタンタン半島内陸部に人員を送る予定でした。しかし、濃い霧と深夜の作戦という状況のため、当初の予定よりもかなり広範囲に空挺部隊が散らばってしまいました。

ミラー大尉の部隊がライアンを探している時に、いろいろな場所で空挺部隊の一行に出会うのはこういった状況だからです。

=🐣タイガー戦車=

この映画には様々な車両が登場します。特にバイクにキャタピラが付いたような、ケッテンクラートが実際に走りまわる映像を見れるのは貴重です。ケッテンクラートほ実車だったのに対して、タイガー戦車はソ連のT34を改造したレプリカでしたが、足回り以外はかなり忠実に再現されていて話題になりました。

その後、映画フューリーで実車のタイガー戦車が登場していますが、博物館所蔵品のため動きに制限があり縦横無尽に走りまわる事はできませんでした。この映画ではレプリカですが、縦横無尽に走行するタイガー戦車が観る事ができます。

🐦今回紹介した車両の模型を下記に載せておきます。参考にして下さい。

タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.377 ドイツ軍 Sd.Kfz.2 ケッテンクラート中期型 プラモデル 35377

タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.194 ドイツ陸軍 重戦車 タイガーI型 中期生産型 プラモデル 35194

写真1

=🐣ジャクソン二等兵=

ミラー大尉一行の中に、銃撃のたびに神に祈りを捧げる左利きの狙撃兵ジャクソン二等兵がいます。劇中では左利きについて触れていませんが、映像でしっかりと表現しています。

ジャクソン二等兵は、ボルトアクションタイプのライフルを使用しています。ボルトアクションとは、銃弾を撃つたびにボルトハンドルを操作して、薬莢の排出と次弾の装填を手動で行うタイプです。ほぼ全てのライフルは右利き用で製造されているので、ボルトハンドルは右側面に付いています。

右利き用のライフルを使用しているため、左利きのジャクソン二等兵は、ボルトハンドルの扱いがぎこちないです。このぎこちない動きが、劇中後半で連続して射撃する際、観ている側をハラハラさせてくれます。ぎこちない動きは、銃の扱いが不慣れだからではないので、その点を注目しながら観賞してみて下さい。

🐥傘などの長い物をライフルのように構えて、自分の利き手と逆側にハンドルがあると思って、ハンドル操作のまねごとをしてみて下さい。操作が大変なのが実感できます。

=🐣映画について=

3時間近い映画になるので、一気に最初から最後まで観賞したい人は時間に注意して下さい。撮影はオープンセットで行っているため、CGはほとんど使用せず、わざと色彩を落としたり、臨場感のある撮影方法などいろいろな工夫をこらして撮影された映画です。

ただ、リアルにこだわっているため、戦場の描写もきつく映像化されているので、そういった映像が苦手な人は注意して下さい。

🐔映画に関する記事一覧を載せておきます。目次代わりに使用して下さい。

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