前回は、伸ばしランナーの作り方の説明をしました。今回はどのような時に使用すればいいのか等を説明していきます。
🐔前回の記事を載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】簡単ディテールアップ法 ~伸ばしランナー編①~
=🐣伸ばしランナーの使い方=
1.アンテナ
伸ばしランナーは、戦車や軍用車両のアンテナとして使用できます。タミヤの戦車模型の説明書にも、伸ばしランナーでアンテナを作るようにと書かれています。伸ばしランナーを使用したい長さに切って接着します。アンテナを束ねる紐部分も伸ばしランナーで作製できます。その場合はアンテナよりも細い伸ばしランナーで作製すると、違和感がありません。
この時の注意点は、伸ばしランナーの太さです。前回説明したのですが、熱して伸ばすために中心が細くて両端にいくほど太くなっていきます。なるべく同じ太さの部分を使用して下さい。アンテナ上部が細くなる分には問題ないのですが、アンテナ上部の方が太くなってしまうと不自然になってしまいます。
2.コードやパイプ
飛行機の車輪部分についているブレーキパイプや、戦車のライトから伸びているライトコード等にも使用できます。小スケールなら、車のエンジンの配線や無線機のコードにも使用可能です。これらの箇所はたいがいキットでは省略されている事が多いので、この作業をするだけででも完成後の見栄えが変わってきます。
注意点としては、スケールにあった太さの伸ばしランナーを使用する事です。何種類か違う太さのものを用意して、ちょうどいい太さのものを使用して下さい。
🐥1/16以上のスケールだとどうしてもコード自体が太くなってしまうので、伸ばしランナーで製作するのは若干厳しくなります。この場合は金属線やビニールコードを使用する事をお勧めします。
3艦船模型の張り線
これも伸ばしランナーで製作可能です。熱したランナーを勢いよく伸ばして、髪の毛のような細いものを作って使用します。接着もプラスチック用接着剤で可能なので、簡単に接着ができ綺麗に仕上がります。
伸ばしランナーが細いので接着剤を大量に付けてしまうと溶けてしまうので注意して下さい。張り線同士を接着する場合は瞬間接着剤を使用する事をお勧めします。張り線を多用する場合は、なるべく太さが均一なものを使用するようにして下さい。
これ以外でもいろいろ使える箇所があります。少しのディテールアップでも、製作した方にとってはとても印象深い物になります。まずは試しにちょっと作業をしてみて下さい。
🐥メーカーによってプラスチックの質が異なるため、伸ばしランナーの性質も若干異なります。曲げやすいものや、固いものなどあるので、自分に合う伸ばしランナーのメーカーを探すのも面白いです。
今回はここで終了です。次回は伸ばしランナーのディテールアップ以外の使い方を説明します。