映画の楽しみ方について

映画を見たら映画に出てきた乗り物を作りたくなった。ある模型を作りたくなったので、参考にするために作りたい物が出ている映画を見るなど、模型と映画も不思議な縁で繋がっています。今回はちょっと模型から離れて映画の話をしたいと思います。

=🐣模型に関係した映画とは=

主に戦争映画とアクション映画になります。どちらも似たような映画と思う方もいるので簡単に説明しますが、戦争映画とは実際にあった紛争、戦争を元にした映画で、アクション映画は実際の国名がでる事もありますが、ストーリー自体は架空の話になっています。

今回は戦争映画(ノンフィクションの物語)について話をしたいとおもいます。

=🐣戦争映画について=

戦争映画も大きく分けると2種類になります。

一つはある史実を再現したもので、実際の将軍などの実名や作戦名が出ている作品になります。例をあげると、史上最大の作戦、ブラックホークダウン、硫黄島からの手紙などちょっとドキュメンタリー的なストーリーを持っている感じの作品が多いです。

もう一つは実際の戦争を舞台にしているのですが、ストーリー自体は創作なものです。例をあげると、プラトーン、プライベートライアン、永遠の0などでドラマ性のある作品が多いです。

この2種類の映画の大きな違いは、前者は史実を知っていればストーリーや結末が想像できます。後者は原作を読まない限り、ストーリーや結末は想像つきません。そう書くとドキドキしながら観れるから後者の方がいいのではと思い方が多いかもしれませんが、前者にも史実を再現しているからこその醍醐味があります。このようなノンフィクション映画をより一層楽しむためのコツをこれから説明します。

=🐣予習をしましょう=

予習をしっかりしておく事が重要です。とくに時代背景や文化、人物像などはしっかり押さえておくといいと思います。史実を再現した映画に関しては、その部分について詳しく書いている書籍を一冊読んでおくのもいいです。創作のストーリー物でも時代背景や文化などは把握した方がいいです。

日本映画ならそこまでしなくてもいいですが、外国映画に関しては予習をすればするほど映画が面白く観ることができます。そこまでしなくてもと思う方も多いと思うので、ちょっと例えを使って説明します。

では『本能寺の変』という映画をもの凄い予算をかけて製作したとします。本能寺のセットを実物大で製作し、実際に焼け落ちていく中で撮影した本能寺の戦いが最大の見せ場だとすると、戦闘が開始してからエンディングまで、最低でも1時間ぐらいは必要になります。映画自体の長さを2時間半とすると、残りの1時間半でこれまでの経緯や登場人物についての話を盛り込まなくてはいけません。

そのため、大河ドラマのように個々の出来事を詳しく映像化するのは時間的に難しくなり、本編に直接関係しないエピソードは極力省略してしまったり、セリフで済ましてしまう事が多いです。予備知識がないとこのセリフは一体何の事を言っているのか解らないといった事になります。

幸い信長に関しては、鳴かぬなら殺してしまえホトトギスで知られるように激情型の性格というのが、いろいろな映画やドラマでほぼ統一されています。そのため信長は冒頭から暴れん坊でも、違和感なく観ることができるのですが、その他の人物に関しては印象が分かれるので映画にあった人物像を説明する必要があります。そこで脚本や監督のイメージに合ったエピソードなどをいれて人物像を完成させていきます。

本能寺の変を光秀の怨恨が原因とするか、秀吉の陰謀を原因とするかで、同じ登場人物でも印象は変化します。ノンフィクション映画で大きく評価が分かれるのも、そこが原因の一つだと思います。自分のイメージと違う内容や人物像なら、それだけでつまらない映画になるし、イメージがぴったりならそれは面白いと感じるでしょう。アニメや漫画が実写化された時に、配役のイメージで賛否が分かれるのと同じような感じです。

それなら、予備知識なしで観た方がいいのではと考えますが、それだと映画自体の面白さが半減します。例えば先程の本能寺の変が国内で大ヒットして全米で公開されたとします。アメリカの人が信長は天下統一を前に殺された日本の武将の話程度の知識だけで観た場合、ただ単に横暴な武将がクーデターによって排除された映画に思われる可能性があります。桶狭間や、長篠の戦い、若い頃からの秀吉や光秀との付き合いなどを知らなければ、信長はただのパワハラ上司に見えてしまいます。海外のノンフィクション映画は、このように知ってて当然という前提で製作している箇所が多いのでちょっと注意が必要です。

もう一つ例を挙げてみます。白虎隊の悲劇の結末を知っていて映画やドラマをみたとします。結末をしっているからこそ、白虎隊士の日常的な光景が切なくて儚く見えて感動してしまう事でしょうが、全く白虎隊の事を知らずに観ると、ただ楽しそうな場面としか感じられない場合もあります。結末をしっているからこそ感動したり、考えさせられるシーンがあるので予習をしておくとノンフィクション映画がより一層楽しめると思います。

がっつり予習して観ればより楽しいですが、よほど好きではない限り無理なので、何も知らない同行者にある程度の説明ができる知識を持ってから観るといいと思います。

🐥もちろんフィクションの映画でも、ある程度の時代背景やその国の事情を知っておくと、より一層楽しめると思います。

今回の記事はあくまでも私見なので、軽く参考にする程度に読んでいただければ幸いです。映画は娯楽なので、気楽に観る事が1番です。ちょっと詳しく観てみたくなったら、今回の記事を参考にしてください。

🐔映画に関する記事一覧を載せておきます。目次代わりに使用して下さい。

映画の楽しみ方について         
プラモデルに関係する映画紹介その1~ミッドウェイ~         
プラモデルに関係する映画紹介その2~フューリー~            
プラモデルに関係する映画紹介その3~遠すぎた橋~            
プラモデルに関係する映画紹介その4~トップガン~            
プラモデルに関係する映画紹介その5~プラトーン~            
プラモデルに関係する映画紹介その6~ダンケルク~            
プラモデルに関係する映画紹介その7~ブラックホーク・ダウン~          
プラモデルに関係する映画紹介その8~トラ・トラ・トラ~        
プラモデルに関係する映画紹介その9~プライベート・ライアン~          
プラモデルに関係する映画紹介その10~連合艦隊~            

プラモデルに関係する映画紹介その11~二百三高地~

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