前回は草の製作について説明をしました。今回は草の塗装になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】簡単!草地ジオラマの製作方法(モンモデル 1/35 ベルゲパンサー)~⑩草の製作編その2~
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
=🐣草の塗装=
草の塗装を行います。スタティックグラスはボンドで固着していますが、エアブラシなどで強い風を送ると飛び散るような状態なので、写真1のように空き箱などに入れて塗装する事をお勧めします。
ここで塗料を吹き付けると、固着できなかったスタティックグラスを飛ばす事ができて、さらに全体を固める事もできるので安定した草地を製作する事ができます。

草色を製作します。タミヤアクリル塗料X25クリアーグリーンにX28パークグリーンとXF71コクピット色を混ぜたものを使用しています。ツヤ有り塗料の方がスタティックグラスを固めやすい気がするので、ツヤ有り塗料を少し混ぜてみて下さい。
スタティックグラスそのままの色を変えたくない時は、X22クリアーやX35セミグロスクリアーなどを吹き付けてスタティックグラスを固めるように下さい。

製作した草色を写真3、4のように吹き付けます。緑は土色にはみ出しても目立たないので、はみ出しはあまり気にしないで草全体に吹き付けるようにします。はみ出した部分は後で修正します。


固着していないスタティックグラスが写真5のようにエアブラシの風圧で飛ばされるので、飛散対策はしっかり行って下さい。

このまま塗料が乾くまで放置します。塗料が乾くとスタティックグラスが固まって、強い風を当てても飛び散らなくなります。見た目は変わらないですが、指で触ってみると明らかに固まっている事が解ると思います。これでスタティックグラスが安定して固着されたので、風などで周囲に飛び散る心配をする必要がなくなります。
ツヤ消し塗料でもスタティックグラスは固まりますが、ツヤ有り塗料の方がしっかり固まるような気がします。色合いを変えたくない時は、クリアーやセミグロスクリアーなどを吹き付けてスタティックグラスを固めてみて下さい。
=🐣ツヤや色合いの整え=
色を落ち着かせるために砂色を全体に吹き付けます。草色を塗装すると緑が鮮やかになりますが、ちょっと緑具合が強すぎて不自然な感じがします。ここで軽く砂色を吹き付けると、落ち着いた感じの草色になります。
ちょっと緑が強いと思った時は、砂色を吹き付けて落ち着かせてみて下さい。今回はXF59デザートイエローを軽く吹き付けています。

緑がはみ出した箇所にも軽く砂色を吹き付けます。細かい修正は筆塗りで行うので、念入りに行う必要はないです。緑のはみ出しが強い部分に、ちょっと砂色がかかる感じで吹き付けて下さい。


最後に砂色を吹き付けると、思った以上に落ち着いた感じになります。多少吹き付けが強くてもしっかり緑色は残るので、その辺は心配する必要はないです。緑が強いと感じたり、ツヤが過ぎたと感じた時は、ちょっと砂色の塗料を上から吹き付けてみて下さい。
=🐣キャタピラ跡の塗装=
写真9は草の塗装を終えた状態です。そのままでも土の質感はあるのですが、キャタピラで掘り返された土なので、塗装で少し湿った感じを表現する事にします。乾いた地面なら湿り気を表現する必要はないですが、草地のように柔らかい地面は湿っている事が多いので、色やツヤを変えて湿り気を表現します。

まずは軽く濃い土色のパステル粉やピグメントを写真10のように付着させます。キャタピラに隠れる部分は必要ないので、キャタピラ跡や掘り返された土部分に付着させていきます。
パステル粉を付着させておけば、上から塗料を塗った際にパスレル粉が流れて土色に変化が出ます。ドロドロの泥濘状態を表現するなら必要ないですが、微妙に湿った感じの土にしたい場合は、色の変化をつけた方が土っぽく見えるようになります。

土に色を着けていきます。濃度の高い塗料で塗装してしまうと、ベタッとしてしまい周囲とのバランスが崩れてしまうので注意して下さい。すでに一度着色しているので、薄めた塗料を土に流し込んで色やツヤを加えた方が自然な感じになります。薄めた塗料を使うので、何度か作業を繰り返す必要がありますが、色の微妙な調節は楽になります。
今回はエナメル塗料を使用します。エナメル塗料は塗った塗料を溶剤で流したり薄めたりできるので、微妙な色の違いを表現しやすいです。
まずはタミヤスミ入れ用塗料のダークブラウンで写真11のように塗装をします。スミ入れ用塗料はエナメル系で適度に薄めてあるのでそのまま使用できます。手持ちのエナメル塗料を調合して使用する場合は、溶剤で多めに薄めて使用して下さい。少し湿った感じにするので、クリアーを少し混ぜて塗装をします。
土の表面を塗るというよりは、塗料を流し込む感じで全体を塗装していきます。塗料が濃く残ってしまった箇所は溶剤で周囲に流して下さい。薄めた塗料だと重ね塗りをしても凹部分に塗料が流れるので、立体感を崩さないで塗装をする事ができます。

塗料が乾いたらもう一度パステル粉を写真12のように付着させます。

パステル粉を付着させたらもう一度薄めたエナメル塗料を写真13のように流し込みます。今度はXF64レッドブラウンにX1ブラックとX22クリアーを混ぜた物を使用してみました。
薄めた塗料を使用しているので塗った瞬間はツヤがあっても、乾燥するとクリアーを混ぜていてもツヤが薄くなってしまいます。何度も繰り返してゆっくりツヤを出すようにして下さい。
ツヤが出すぎた時は軽く表面にパステル粉を付着させればツヤを抑える事もできます。いろいろと試しながら作業をしてみて下さい。

湿った土を一度の塗装で表現するのはかなりの技術が必要ですが、薄めた塗料を何度も重ねていけば特別な技術がなくても自然に深みのある地面の表現が可能です。手間はかかりますが、ツヤや色合いの微調整も比較的簡単にできます。地面の塗装で悩んでしまった時はちょっと参考にしてみて下さい。
これで草地の製作は終了です。ポイントはスタティックグラスを重ね撒きして厚みや立体感を出す事と、草色を吹き付ける事でスタティックグラスを固めて安定させる事です。そうすれば立体感があって、風が吹いてもスタティックグラスが飛び散らない草地ジオラマを製作できます。興味のある方はちょっと試してみて下さい。
今回はここで終了です。次回は車両の塗装になります。
