前回は車両内部の製作と塗装について説明をしました。今回は車両の製作になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】簡単!草地ジオラマの製作方法(モンモデル 1/35 ベルゲパンサー)~②車体内部の製作と塗装編~
🐔今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
1/35 ドイツ軍 戦車回収車 Sd.Kfz.179 ベルゲパンター A型
=🐣車両の状況について=
内部パーツの製作と塗装をしたので、できるだけ内部を見せるようにしたいと思います。車両回収中や修理中の情景にすれば、ウインチ部分の天板を外しても不自然ではないのですが、修理の対象となる車両もジオラマに入れないと何をしているか解りにくいジオラマになってしまいます。
そのため、今回は修理または回収中に敵襲を受けたという設定の情景にしてみたいと思います。そうすれば、天板を外したりクレーンを展開していても自然だし、戦闘中のフィギュアを入れればそれだけで情景が説明できるので、他の車両も必要なくスペースの節約にもなります。
=🐣フィギュアの製作=
情景のイメージが決まったので、先に車両に乗せるフィギュアを製作します。車載機銃を使用して応戦している兵士を製作してみます。
ミニアートの戦車兵フィギュアを使用してみました。まずは配置する場所と大まかなポーズを決めます。今回は写真1の場所に配置することにします。塗装のために取り外しが簡単にできるように位置やポーズを決めていきます。

ポーズ変更で大きな隙間が空いてしまった箇所は、写真2のようにエポキシパテで軽く埋めておきます。パテを詰めた方が強度がでるので後の作業がやりやすくなります。ここで隙間をピッタリ埋めてしまうと、シワやモールドを付ける作業がやり難くなるので、少し余裕のある感じで隙間を埋めます。

機銃の位置が最重要なので、先に肩と機銃を接着して固定させておきます。写真3のように機銃の位置が決まったら、銃底と肩を接着して機銃の位置を固定します。

機銃の位置に合わせて、写真4のように手首や肩の位置を調節します。手首と腕は一体化したパーツになっていますが、切断した方が角度や向きが自由に変えられます。特定の部分に合わせる場合は、手首パーツは切断して角度などを変えた方が理想のポーズに近づけられます。

左手と頭部を接着した状態が写真5になります。隙間は後で埋めればよいので、頭部は自然な向きになるように接着面を削って角度や向きを変えて下さい。

車体に取り付けた状態が写真6になります。取り外しがスムーズにいくか確認をします。引っ掛かる部分があったら、干渉する箇所を削るなどして調節をします。見えない部分なら大きく削ったり、ポーズが不自然でも問題ないので、見える部分だけを重視して調節を行います。

中央構造物を写真7のように仮組みして、フィギュアに干渉しないか確認をします。完成後に周囲パーツと干渉してしまったという事は結構あるので、事前に周囲のパーツを仮組みして確認する事を忘れないようにして下さい。

フィギュアのパテ盛り作業は、製作の合間などにコツコツ行っていきます。
🐔下記に車体に合わせたフィギュア改造の記事を載せておきます。パテ盛りや塗装について詳しく説明しているので、細かいところはこちらを参考にして下さい。
【初心者向け】車体に合わせた戦車兵フィギュアの改造方法(ドラゴン 1/35 ヘッツァー コマンドバージョン)~①準備編~
【初心者向け】簡単!車両に合わせた歩兵フィギュア改造方法(ドラゴン 1/35 キングタイガー)~①準備編~
=🐣キャタピラの接着=
キャタピラは一コマずつ接着するタイプになっています。このタイプは最後の一コマをピッタリ合わせる必要があります。
誘導輪のシャフトがクランク状になっているタイプの車両は、シャフトを可動式にすれば簡単に最後の一コマをピッタリ接着できるようになります。可動式にするといっても固定用の接着ガイドを削るだけなのでとても簡単です。

固定用のガイドを削ると誘導輪が左右にスイングできるようになります。巻き付けたキャタピラに合わせて誘導輪をスイングさせて、ピッタリの位置で誘導輪を固定すれば問題なくキャタピラを巻き付ける事ができます。こうすればキャタピラの弛みなどで無理矢理調節する必要もないので、理想の状態でキャタピラを巻き付ける事が可能になります。
キャタピラの接着を終えた状態が写真9になります。

地面の凹凸に合わせて車輪やキャタピラが上下に動いている状態を表現したい場合は、この時点で転輪やキャタピラの形を付けて接着してみて下さい。製作した地面に合わせてキャタピラや転輪を動かすよりも、形付けたキャタピラに合わせて地面を作った方が違和感のない地面を作りやすいです。ちょっとサスペンションに変化を加えてみたい人は参考にしてみて下さい。
キャタピラはセンターガイドが別パーツになっているので、写真10のように中央部に合わせ目が発生します。

この合わせ目は車体に巻き付けると目立たないので問題ないですが、車体側面に取り付ける予備キャタピラはちょっと合わせ目が目立ってしまいます。予備キャタピラ用の8個だけ写真11のようにパテを盛って合わせ目の処理をしています。

=🐣選択式パーツの選択=
選択パーツが多いので情景に合わせてパーツの選択をします。運転席の天幕は展開または収納状態の選択になりますが、フィギュアを配置するので写真12のように収納状態にします。中央構造物側面の板は展開状態を選択しています。

車体後部の大きな鋤はベルゲパンサーの大きな特徴の一つです。この鋤は斜面や泥濘にはまって動けない車両をウインチで引き上げる際に、後ろに引きずられないようにするためのものです。通常の牽引はエンジンハッチ上部に収納されている2本のバーで行うので、牽引する状態を製作する場合は状況に合わせて鋤の状態を選んで下さい。
今回は写真13のように収納状態にします。モンモデルのキットはこの鋤を収納状態で組み立てるようになっていますが、車体後部に接着するストッパーを外した状態にすれば、簡単に展開状態も再現する事ができます。情景に合わせて選択してみて下さい。

車体後部のクレーンも選択式になっています。ちょっと高さを出した方がジオラマ的に見映えがよい気がしたので、写真14のように展開状態にすることにしました。

クレーンのアームと支柱に取り付けるチェーンがキットに付属されています。このチェーンで写真15、16のようにアームの角度を調節するので、自分のイメージに合った角度になるように支柱とチェーンの取り付け位置を決めて下さい。

このチェーンは弛まずにピンと張った状態になるので、取り付け位置が決まったら瞬間接着剤などでピンと張った感じに固定して下さい。

滑車部分のチェーンは付属のエッチングで再現するのですが、ボリュームと長さが物足りない感じがしたので、アクセサリー用のチェーンに変更しました。100円ショップのアクセサリー売場などで売っているので、興味のある人は店に立ち寄った際に探してみて下さい。
チェーンを取り付けた状態が写真17になります。正確な取り付け位置は解らなかったので、適当にそれらしく見える感じでチェーンを取り付けています。左側の細いチェーンは付属のエッチングパーツを使用したものです。

車体前方の機関砲を取り付けたら完成です。この機関砲は使い勝手が悪かったらしく、極初期のタイプにした取り付けられてないようですが、もともと機関砲を付けたベルゲパンサーを製作したいためにこのキットを購入したので、しっかり取り付けた状態で製作することにします。
車両の製作を終えた状態が写真18、19になります。


作業用の車両は結構選択パーツが多いのでついつい迷ってしまいます。自分の製作したい状況をしっかりイメージして、それに合わせてパーツを選択するようにして下さい。
🐦️ベルゲパンサーは比較的マイナーな車両のためあまり資料がないのですが、下記に載せた書籍にはかなりのページを割いて紹介されています。現在は絶版ですがこれ一冊でかなりの資料になるので、資料等で困っている方は古本屋などでちょっと探してみて下さい。
パンター戦車(1) (ウォーマシンレポートWAR MACHINE REPORT No.112)
今回はここで終了です。次回はフィギュアの製作になります。
