前回は組み立て前の加工について説明をしました。今回から船体の組み立てと塗装になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】フルハルモデルを使用した洋上ジオラマ製作方法(ドラゴン 1/700 アリゾナ)~⑤船体の加工編~
🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。エッチングパーツも一緒に載せておくので、こちらも参考にして下さい。
プラッツ ドラゴン 1/700 WW2 1941年12月8日 真珠湾攻撃 アメリカ 戦艦 アリゾナBB-39 & 日本 九七式艦上攻撃機 2機 付属
トムスモデル 1/700 艦船用エッチング 米海軍 戦艦 アリゾナ用
プラッツ/フライホーク 1/700 WW.II アメリカ海軍艦船用 手すり エッチングパーツ
=🐣甲板の塗装=
塗装はタミヤエナメル塗料の筆塗りになります。エナメル塗料で塗装する理由は、単純に自分が筆塗りしやすい塗料を選んでいるだけなので、筆塗りをする際は一番扱いやすい塗料を選んでみて下さい。
木甲板部分をタミヤエナメル塗料XF59デザートイエローで写真1のように塗装します。塗り残しのないように木甲板部分全体を塗装します。はみ出した箇所は後で修正できるので、気楽に塗装をして下さい。

木目に沿って筆を動かせば筆ムラはそれほど目立たないです。筆を前後に動かしながら塗装をしてみて下さい。
=🐣アンカーチェーンの製作=
今回使用したキットには、アンカーチェーンのモールドが無く、付属のチェーンで再現するようになっています。チェーンを甲板にそのまま接着するようになっていますが、ピンバイスで穴を開けてそこにチェーンを通せばよりリアルな感じになります。
写真2は付属のチェーンですが、ちょっとオーバースケールな感じがするので、もう少し小さい物に変更してみます。

写真3のパッションモデルから発売されている極細チェーンが手元にあったので 、今回はこれを使用する事にします。

🐦️下記に今回使用したチェーンを載せておくので、参考にして下さい。戦車模型用に取っておいた物ですが、汎用性が高いのでいろいろなジャンルの模型に使用できます。
パッションモデルズ 1/35 極細チェーンセット 1インチ/42リンク (長さ:30cm) プラモデル用パーツ
丁度良い長さに切断したチェーンを写真4のように取り付けます。

今回は、停泊中のため錨を下ろした状態で製作します。そのため、船体側面にもチェーンを通す穴を開けておきます。作業の邪魔になるので船体外側のチェーンは最後に取り付けますが、穴開けは破損防止のため組み立て前に行っておきます。
=🐣1層目の製作と塗装=
下層から順番に製作と塗装をしていきます。階層ごとに塗装をするので、ちょっと面倒ですがやってみると実際に造船している感じになれるので楽しく作業ができます。
1層目の塗装をします。船体色はタミヤエナメル塗料XF53ニュートラルグレイとXF19スカイグレイを1:1で混合した物を使用しています。
副砲など2層目のパーツに隠れてしまう部分を写真5、6のように塗装します。

船体の塗装はできるだけ筆を上から下に動かして塗装をして下さい。 筆塗りは汚れの流れと同じ方向に筆を動かすと、筆ムラが汚れの流れ様に見えます。筆ムラ無しで塗るのは難しいので、できるだけ筆ムラが自然に見えるように塗装をします。

=🐣2層目の製作=
2層目パーツを接着します。2層目の甲板部分も木製なので、写真7のようにデザートイエローで塗装しています。

高角砲を接着して船体色で塗装します。2層目甲板上のブルワークや内火艇の取り付け台座なども、写真8のように船体色で塗装します。

2層目の甲板にエッチングパーツの手すりを取り付けていきます。付属のエッチングパーツは写真9のように直線状になっていて、取り付ける場所に合わせて切断するタイプになります。

こういったパーツの場合、およその長さを知る事が必要になるので、写真10のようなノギスやデバイダーがあると便利です。

直線上の手すりパーツは端から使用していくので、写真11のように切れ端部分は支柱がない状態になってしまいます。

端がまとまっていないと作業しにくいので、写真12のように端の部分は切断してから取り付け作業を行います。

柵状の手すりパーツだと下面全体が接着面になりますが、今回使用しているエッチングパーツのように、支柱部分のみで接着するタイプもあります。
このタイプは接着面が写真13の赤い点だけになります。瞬間接着剤を使用するのである程度の強度はありますが、点付けなのでちょっと不安が残ります。
そのため、手すりパーツの青線部分を利用して強度を保つようにします。できるだけ壁面パーツに側面の青線部分が密着するように調節をします。側面は支柱部分よりも接着面が広いので、手すりの安定感が増します。

🐦️手すりのエッチングパーツの取り付けには、扱いやすいゼリー状の瞬間接着剤をお勧めします。液状よりも少しだけ乾燥時間が長い気がするので位置決めもしやすいです。楊枝や針を使用すれば、細かい部分にも塗る事ができます。下記に載せておくので参考にして下さい。
長さを合わせた手すりパーツを写真14のように接着します。長さが合わない箇所は半分にして使用していますが、できるだけ壁面に手すりの側面部分を接着できるよう、長さを合わせるようにします。

やや長めの曲面部分は、写真15のように少し余裕をもった長さで手すりを切断します。

切断した手すりを曲面に合わせて曲げていき、余った手すりを切断してから船体に接着します。
写真16の手すりは右側部分が壁面に接着できなかったので、左側面がブルワークに接するように調節します。1~2mm程度の長さなら曲げ具合で調節する事が可能です。強度を保てるように側面部分を上手く活用してみて下さい。

船体右側の手すりを付け終えた状態が写真17になります。手すりの側面部分を上手く利用して強度を確保して下さい。

2層目の手すり取り付けを終えた状態が写真18になります。船体外側の手すりは、作業中に破損してしまう可能性が高いので最後に取り付ける事にします。

🐔下記にエッチングパーツを使用した艦船模型の製作方法を説明した記事を載せておきます。こちらも参考にして下さい。
【初心者向け】艦船模型用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 1/700 ワスプ)~①準備編~
【初心者向け】エッチングパーツ同封艦船キットの製作(アイラブキット 1/700 ノースカロナイナ)~①準備編~
【初心者向け】日本海軍艦船用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 速吸)~①準備編~
【初心者向け】フルハルモデルを筆塗りで仕上げる(フジミ 1/700 高雄 エッチングパーツ付き)~①準備編~
今回はここで終了です。次回は3層目の製作になります。