【初心者向け】簡単!草木のあるジオラマ製作法~⑧地面製作のコツ~

前回で地面の製作が終了したので、今回は簡単な地面製作のコツを説明します。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】簡単!草木のあるジオラマ製作法~⑦地面の製作編その4~

=🐣素材選びのコツ=

地面の素材はいろいろな物が発売されています。どういった物を選べば良いのか解らない人もいると思うので、初心者向けの選び方を説明します。

1.扱いやすい

2.乾燥時間が早い

3.盛り付けが可能

以上の3点を基準に選んでみて下さい。ちょっと簡単に説明していきます。

1.扱いやすい

これは主に準備段階での話になります。例えば石膏などは水で溶いて混ぜたりするので、作業を開始するまでに石膏を調節する時間がかかります。その点今回使用したテクスチャーペイントは瓶から出すだけで良いので準備時間が必要ないです。さらに水で溶くなどの作業がないので、作業毎に粘度が異なってしまう事もないです。

地面の素材はテクスチャーペイントのようなペースト状の物もあれば、粘土状で固形の物もあります。気になった素材は使用してみて、自分に合った素材を選んでみて下さい。

写真1

2.乾燥時間が早い

ここまでの製作記事を見て感付いた人もいると思いますが、地面製作で重要な作業は全て半乾きの時に行います。盛り付け直後は流動性が高く、形を作ってもしばらく時間が経つと元に戻ってしまいます。そのため、形を付けやすい半乾きの状態まで待ってから作業を行います。

乾燥時間が長い素材だと、半乾きになる時間も長いので気軽に作業ができなくなります。タミヤテクスチャーペイントだと、30分~1時間で半乾きになるので、ちょっとした時間で作業ができます。

盛り付け自体は5~10分で終わるので、トータルで1時間半程度の時間で済みます。半乾きになるまでの間に、風呂に入ったり食事をする事も可能なので、結構気軽に製作する事ができます。

3.盛り付けが可能

土手のようなものはスチレンボードなどで芯を作りますが、車両、フィギュアと地面との隙間は土の素材で埋めていきます。それなりの厚さで盛り付けられる素材でないと、ちょっとした隙間を埋めたり、簡単な凹凸を表現する事が難しくなります。

同じ製品でも種類によっては盛り付け度合いが異なるので注意して下さい。タミヤテクスチャーペイントだと、土タイプは盛厚く盛る事は可能ですが、砂や路面タイプは厚めに盛るのは少し難しいです。

以上3点を基準にして地面の素材を選んでみて下さい。使用具合などは、実際に使用してみないと解らないので、気になる素材があったら使用してみる事をお勧めします。

写真2

🐦️下記に今回使用しているタミヤテクスチャーペイント(土 ダークアース)を載せておきます。水性で扱いやすく地面の質感もリアルです。ある程度の盛り付けも可能で、激しい泥汚れとして車両にも使用できるのでお勧めです。

タミヤ メイクアップ材シリーズ No.121 情景テクスチャーペイント (土 ダークアース) 250ml 87121

=🐣地面製作のコツ=

慣れないうちはどうやって製作すればいいのか、解らない事が多いと思います。そういった時のために製作のコツを簡単に載せてみました。

1.地面の状態を事前に決めておく

2.分割して作業をする

3.加工しやすい状態の時に作業をする。

4.なるべく軽くなるようにする

少し簡単に説明していくので、製作方法がいまいち定まらない人は参考にしてみて下さい。

1.地面の状態を事前に決めておく

固い地面、雨などで柔らかくなった地面、タイヤやキャタピラ跡の有無などは地面を盛り付ける前に決めておく事をお勧めします。

盛り付けた地面が完全に乾いてしまうと、加工をするのが難しくなります。また、泥濘の地面だと車両やフィギュアを地面にめり込ませる必要があるので、乾いた地面よりも厚く盛り付ける必要があります。

事前に土の状態を決めておくと、盛り付けや半乾きの状態での加工がスムーズに進みます。念入りに準備する必要はないですが、ある程度の状態は決めておいた方がいいです。

2.分割して作業をする

慣れないうちは、車両やフィギュアごとに地面を分割して製作する事をお勧めします。特に接地面やキャタピラ跡部分は分割して製作した方がいいです。

写真3
写真4

実際作業をしてみると一気に全部製作したくなりますが、範囲が広ければ広いほど、地面が乱雑になったり小石などの配置やキャタピラ跡などの加工を、忘れがちになってしまいます。逆に範囲が狭いと集中できて細かい部分の造り込みがしやすく、製作時間を短時間で区切る事ができます。

写真5

適度に分割する事でちょっとした時間でジオラマ製作が可能になります。まとまった時間が取れないという人は細かく地面を分割して作業をしてみて下さい。

3.加工しやすい状態の時に作業をする。

ペースト状の素材は加工しやすい時間があります。盛り付けた直後はベタベタして加工しにくいですが、ある程度時間が経過して半乾きの状態になるとベタつきが少なくなって加工しやすくなります。

この状態での作業が完成度に大きく影響します。そのため半乾きになる時間帯に作業ができるかを確認してから、地面の盛り付けを行って下さい。待ち時間はテレビを観たりゲームをするなど好きな事をしても問題ないですが、盛り付けの厚さや気温、湿度によって乾燥時間が変化するので、慣れないうちはこまめに状態を確認するようにして下さい。

写真6

4.なるべく軽くなるようにする

地面製作の後に塗装作業や草木の取り付けなどいろいろな作業があります。そういった作業の時は、ベースを片手で持って作業をする事が多くなります。ベースが重くなり過ぎると持ち上げて作業をする時に、不安定になって落下したり手を痛めてしまう危険性があるので注意して下さい。

粘土などの素材を使用すると土手などの高低がある地形が製作しやすいですが、重くなり過ぎる危険があるので発泡スチロールやスチレンボードなどで芯を作ってから盛り付けるようにして下さい。

写真7

🐦️スチレンボードや発泡スチロールはカッターやハサミで簡単に切断できるので、ジオラマ制作にはお勧めの材料です。下記に載せておくので参考にして下さい。

タミヤ 楽しい工作シリーズ No.139 スチレンボード5mm厚 2枚入

タミヤ 楽しい工作シリーズ No.165 高密度発泡スチロール10mm

以上の4点が簡単な製作のコツになります。待ち時間などいろいろと面倒ですが、作業自体は簡単なので時間を上手く利用すればスムーズに作業が進みます。地面の製作方法がいまいち解らないという人は参考にしてみて下さい。

今回はここで終了です。次回は塗装作業になります。

コメントを残す