前回で製作は終了したので、今回は簡単なまとめになります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】エナメル塗料で行う油絵具もどき塗装(タミヤ 1/35 Ⅰ号戦車 Ⅱ号戦車)~⑦仕上げ作業編(Ⅱ号戦車)~
=🐣キットについて=
今回はジャーマングレイの単色塗装をしたかったので、タミヤのⅠ号、Ⅱ号戦車を製作しました。


どちらも軽戦車の部類に入るので、手のひらサイズの大きさになります。製作自体はサクサク進むのですが、車体自体が小型のためパーツも通常の大きさの戦車よりは小型の物が多くなります。ピンセットなど細かいパーツを保持する道具は、用意しておいた方が良いと思います。
キャタピラが部分連結式なので、塗装時に困ってしまうかも知れないですが下地で黒塗装しておけば結構楽になります。車体色がジャーマングレイやオリーブドラブなどの濃い色の場合は、キャタピラにはみ出してもあまり目立たないし、ダークイエローなど車体色が土色の場合は、キャタピラにはみ出した部分が砂埃のように見えます。はみ出しが気になる部分には、薄めにしたキャタピラ色を筆で何度か重ね塗りをすれば修正可能です。

最大の難点はデカール貼りだと思います。ハッチが砲塔側面にあるので、デカールがどうしても凹凸に重なってしまいます。通常デカールは数種類用意されているので、凹凸にデカールが重なる箇所が少ない車両を選択するのも一つの手段なのですが、国籍マークや車体番号や国籍マークが大きく砲塔が小さいⅠ号戦車やⅡ号戦車の場合は、どの車両を選んでも凹凸にデカールが大きく重なってしまいます。

こればかりは避ける事が出来ないので、軟化剤を使用してモールドに密着させて下さい。軟化剤がないとちょっと厳しい作業なので、デカールをしっかり貼りたい人は軟化剤も用意しておいた方が良いです。
🐦️今回使用したキットを下記に載せておきます。2025年現在ポーランド戦線のⅡ号戦車はカタログ落ちしています。フランス戦線のⅡ号戦車は通常に流通しているのでそちらを載せておきます。興味のある方は参考にして下さい。
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.388 ドイツ I号戦車B型
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.292 ドイツ陸軍 II号戦車 A~C型 フランス戦線
=🐣塗装について=
今回は油絵具で行うような表面処理をしてみたかったので、エナメル塗料で代用できるか試してみました。油絵具を使用すれば手っ取り早いのですが、道具を揃えたり慣れない塗料で四苦八苦するよりは、使い慣れた塗料や道具で再現できるのでは?と考えてエナメル塗料で試してみました。

結果的には油絵具に及ばないかもしれないですが、イメージ通りの表面処理が出来たので、今度も単色塗装の際はエナメル塗料で表面処理をしていきたいと思います。

試行錯誤の段階なのでまだ色使いなどはよく解らないですが、暗い車体色だと赤や青、アフリカ戦線などで日焼けした車両などは白系の色を多めに加えると表面にいい感じの変化が出ると思います。製作車両の色や使用状況を考えて、色の選択をしてみて下さい。
=🐣まとめ=
模型雑誌の作例や展示会やコンテストの作品を見て、こんな感じに仕上げたいと思う作品に出会った人も多いと思います。
ここで、模型製作に慣れていないと、その作品を作っている人と同じ道具や塗料を使用したり、行程を真似しないと同じような作品が出来ないと考えてしまいます。それで新しい工具や塗料などを買い揃えた人も多いと思います。もちろん、その道具や塗料も使用しないと出来ない技法もありますが、手持ちの使い慣れた塗料や道具で理想とする仕上がり状態に近づける事が可能な場合もあります。

模型製作はこんな感じに仕上げたいというイメージを持って製作する事が大事です。そこに近づけるために新しい道具や塗料を試してみるのも大事ですが、使い慣れ塗料や道具を駆使して近づけていくというのも一つの手段になります。
理想の仕上がりに向かう方法は決して一つではないので、様々な手段や方法を使って理想の仕上がりになるように挑戦してみて下さい。

今回の記事はこれで終了になります。もし、上記に挙げた理由で新しい塗料や工具を買い揃えようかと悩んでいる人は、そこから新たな塗装法やテクニックを発見できる可能性もあるので、まずは手持ちの使い慣れた塗料や工具で似たような表現が出来るかどうかちょっと考えてみて下さい。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。
