前回は仕上げ作業について説明をしました。今回は小型艦船の製作になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】フルハルモデルを使用した洋上ジオラマ製作方法(ドラゴン 1/700 アリゾナ)~⑬船体の仕上げ作業編その2~
🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。エッチングパーツも一緒に載せておくので、こちらも参考にして下さい。
プラッツ ドラゴン 1/700 WW2 1941年12月8日 真珠湾攻撃 アメリカ 戦艦 アリゾナBB-39 & 日本 九七式艦上攻撃機 2機 付属
トムスモデル 1/700 艦船用エッチング 米海軍 戦艦 アリゾナ用
プラッツ/フライホーク 1/700 WW.II アメリカ海軍艦船用 手すり エッチングパーツ
=🐣タグボートの製作=
海面プレートは厚さがあるので、船体パーツと船底パーツの間に挟み込むと隙間が発生してしまいます。側面の隙間は塗装で誤魔化す事ができましたが、船首と船尾部分は写真1、2のように継ぎ目部分が目立ってしまいます。
この部分は塗装で誤魔化すのは難しいので、白波で隠す事にしますが、停泊中を表現しているためやたら白波を立てるのは不自然な感じがします。


そこで写真3のタグボートセットを使用して、タグボートの航行波で船首と船尾の継ぎ目を隠す事にします。
タグボートセットはタグボートだけではなく、湾内で作業する船舶が複数セットされているので停泊中のジオラマにピッタリのキットになります。ウォーターラインキットなので、そのまま海面プレートに配置するだけで湾内の情景が再現できます。
キットは日本海軍用仕様なのですが、作業船は国が異なっても大きな違いはないと思うので、そのまま使用する事にします。

🐦️今回使用したタグボートセットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
静岡模型教材協同組合 1/700 ウォーターライン タグボートセット
キットには大中小のタグボートがセットされていますが、今回は中と小タイプのタグボートを使用します。
キットの発売時期がかなり古いため、モールドなどが甘い部分が多いですが、小型船舶なのでそれほど気にならないです。唯一気になる箇所は、艦橋の窓が再現されていない事です。写真4のように窓部分が平坦になっています。

今回は写真5の余っていたエッチング製のはしごパーツを利用して窓枠を製作します。

長さを合わせて切断したエッチングパーツを、写真6のように窓枠部分に貼り付けるだけで窓枠が再現できます。

はしごのエッチングパーツはおまけ的なパーツとして、専用エッチングパーツセットに過剰に含まれている事が多いです。汎用的なパーツなので、余った梯子パーツは捨てないで取っておく事をお勧めします。
🐦️はしごのみ封入されているエッチングパーツもありますが、それほど大量に使用するものではないので、別途購入する場合は汎用性の高い手摺パーツなどもセットされているタイプがお勧めです。窓枠の形状にこだわる人は窓枠用のエッチングパーツも発売されているので、そちらを使用してみて下さい。下記に載せておくので参考にして下さい。
Jdeijfev フォトエッチングPE手すり&はしご 1/700模型船用 CYPE005ユニバーサルPE手すりはしごエスカレーター
=🐣内火艇の製作=
乗降用タラップがあるので、内火艇を横付けした状態にします。
タグボートセットには写真1の内火艇がセットされていますが、どう見ても日本海軍の内火艇に見えてしまいます。アリゾナのキットから内火艇を利用するのもひとつの手段なのですが、船底部分を削る必要があるのでやめておきます。

日本海軍っぽく見えなければ問題ないと判断したので、写真8、9のように船体後部にエポキシパテで幌を製作してみました。


=🐣小型艦船の塗装=
製作した艦船を船体色で写真10、11のように塗装します。内火艇は甲板をアリゾナの床面と同じ色で塗装したので、日本海軍っぽさが少しぬけたと思います。


塗装が終了したら、水性ウェザリングペイントで写真12、13のようにスミ入れをします。


スミ入れをするとモールドが引き締まるので、窓部分の塗装をしなくても窓部分がハッキリするようになります。
=🐣仮配置=
塗装が終了したらどこに艦船を配置するか決めていきます。いろんな箇所に配置してベストの位置を決めて下さい。タグボートは船首と船尾の継ぎ目を消す事が目的なので、発生する航行波も考えながら配置場所を決めていきます。


海面だけでなく水中にも小物を配置する事が可能です。今回、透明プラ板に魚群っぽい塗装をして、船底部分に取り付けてみようと思ったのですが、思った以上にプラ板の断面が目立ってしまったので断念しました。

海面プレートの裏に直接魚群を描いてみるのも面白いと思うし、台座の製作時に魚群を描いた透明プラ板を層になるように取り付ければ、深さの異なる魚群が表現できるので、海の深さを魚群で表現する事も可能になります。

クジラやイルカをパテで製作して真鍮線などで海底に取り付けてみるのも面白いと思いうので、いろいろな事を考えながら製作を楽しんでみて下さい。

今回はここで終了です。次回は設置作業になります。