【初心者向け】対戦車砲と榴弾砲の違いを比べながら製作!(タミヤ 1/35 ナースホルン フンメル)~⑪下地塗装編~

前回は車外部分の組み立てをしました。今回は下地塗装になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】対戦車砲と榴弾砲の違いを比べながら製作!(タミヤ 1/35 ナースホルン フンメル)~⑩車外部分の組み立て編~

🐦️今回使用するキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

=🐣下地塗装について=

下地塗装の際に黒と白を使用して明暗を付けておくと、普通に基本塗装をするだけで明暗のグラデーションを付ける事ができます。基本塗装の色を少しずつ変更する必要もなく、下地塗装の段階で明暗を付けるので失敗しても、簡単に修正する事が可能になります。グラデーション塗装に興味のある方は参考にして下さい。

また、下地塗装で黒を吹き付けておくと塗料の塗り残しや吹き付けの弱い箇所が影のようになって目立たなります。自走砲のように形状の複雑な部分がむき出しになっているキットにはお勧めの作業です。

=🐣黒塗装=

タミヤアクリル塗料XF1フラットブラックを使用して黒塗装を行います。

写真1のようにパーツを分割した状態で黒塗装をします。塗り残しの無いように足回りや奥まった部分にもしっかりと黒を吹き付けるようにして下さい。

ナースホルンの下地塗装が終了した状態が写真1~3になります。

写真1

黒塗装が終了したら、砲部分が上手く取り付けられるか確認をして下さい。防盾と前部装甲板が干渉して下地塗装が剥がれてしまうような箇所は、基本塗装の取り付け時にも剥がれてしまう可能性が高いです。大きく下地塗装が剥がれてしまう箇所があるなら、前部装甲板の干渉部分を削ったり、砲を取り付ける際に邪魔になる部分などを削って調節します。

写真2

小さく塗装が剥がれた部分は、上から濃いグレーなどを重ね塗りをして塗装剥がれとして誤魔化せる事ができるので、気にする必要はないです。大きく剥がれてしまう場所だけ注意するようにして下さい。

写真3

写真4~7はフンメルの黒塗装が終了した状態です。

写真4

フンメルは砲を取り付けてみたら、写真5、6のように大きく塗料が剥がれてしまいました。これは、取り付け時に防盾と装甲板が干渉するのが原因だったので、砲の取り付け用突起をより短く切断して取り付ける際の干渉を少なくして、より取り外しがしやすくなるようにしてみました。結果的に突起の長さが5mm程度になるまで切断して、取り付け時の干渉を抑える事にしました。

取り付け用突起が短いと砲が不安定になりそうですが、前部装甲板が支えてくれるので思っていた以上に安定します。何度か調節を繰り返して、砲をスムーズに取り付けられるように突起の長さを調節してみて下さい。

写真5

黒塗装が剥がれた部分は再度塗装すれば問題ないですが、面倒ならこの後に行う白塗装で目立たなくする事も可能です。再塗装した方が、より良い仕上がりになりまが防盾部分のグラデーションを諦めればそのまま白塗装をしても大丈夫です。

迷彩塗装を加えた箇所は下地塗装のグラデーションが反映されにくいので、迷彩塗装をするなら剥がれた部分はそのままでも問題ないです。今回は黒の再塗装なしで進めていきます。

写真6
写真7

=🐣白塗装=

タミヤアクリル塗料XF2フラットホワイトを、明るくしたい部分や強調したい箇所に吹き付けます。装備品の影になる部分は暗くしたいので、予備キャタピラやスペアホイールは取り付けた状態で白塗装をします。砲の影になる部分も暗くしたいので、砲も取り付けた状態で塗装します。

白塗装が終了した状態が写真8~13になります。

写真8
写真9
写真10

黒塗装が剥がれた部分に白塗装をした状態が写真11になります。少し剥がれた部分が目につきますが、このあと基本塗料を少し多めに吹き付ければはぼ目立たなくなります。明暗のグラデーションは消えてしまうので、グラデーションを残したい場合は黒で再塗装してから白塗装を行うようにして下さい。

写真11

砲弾庫など、仮組が難しい物は別で塗装しておきます。砲弾庫などを取り付ける箇所の回りは、少し暗くしたいので白の吹き付けを控えめにしておきます。

写真12

足回りは写真13のようになります。キャタピラに白がかかってしまいますが、後で修正塗装をするのであまり気にしないで白塗装をして下さい。

写真13

=🐣塗装剥がれ表現=

タミヤアクリル塗料XF1フラットブラックで塗装剥がれ表現を加えます。小さくちぎった台所用スポンジにフラットブラックを付着させて、叩くような感じで塗装剥がれが発生しやすいエッジ部分などを中心に黒を付着させていきます。

写真14

下地塗装で塗装剥がれを加えた場合、上から基本塗料を吹き付けるので、少し色褪せた古い感じの塗装剥がれ表現になります。基本塗装後にも塗装剥がれ表現を加えれば、それだけで新旧2種類の塗装剥がれ表現が可能です。

塗装剥がれ表現を多めに加える場合、1色だとしつこい感じになってしまいますが、下地塗装と基本塗装後の2段階で加えれば色の違いが出てしつこさを抑える事ができます。塗装剥がれ表現を多めにしたい方は参考にして下さい。

写真15

よく手が触れそうな砲尾部分や弾薬庫は少し多めに塗装剥がれを加えておきます。失敗した箇所は基本塗装を多めに吹き付ければ消えてしまうので、あまり失敗を気にしないで塗装剥がれを加えてみて下さい。

写真16

針などで表面の白塗装を薄く削ると引っ掻き傷ができます。力を入れすぎて地肌が現れても、周囲と色調が違うので基本塗料を吹き付ければ傷のように見えます。

写真17
写真18

周囲の下地塗装と異なる色なら、基本塗料を吹き付けた時に色合いの変化がでます。今回は黒を使用しましたが、多くの異なる色を使用すれば様々な色の変化を出すことが可能です。興味のある人はちょっと試してみて下さい。

今回はここで終了です。次回は基本塗装になります。

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