前回は仕上げ塗装について説明をしました。今回は汚し塗装になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】汎用パーツでディテールアップする方法(タミヤ 1/35 ドイツⅣ号戦車G型初期生産車)~⑬仕上げ塗装編~
ここからは汚し塗装になります。汚し塗装のコツは一度で終わらせるのではなく、付着と拭き取りを繰り返す事です。汚し塗装を繰り返して行うと、自然に汚れに深みが出てきます。手間はかかりますが、ひとつひとつの作業は簡単なので汚し塗装で悩んでいる人は参考にしてみて下さい。
=🐣ピグメントの付着=
まずは土色のピグメントまたはパステル粉を全体に付着させます。今回は砂漠の車両なので比較的明るめの土色にしています。車体だけでなく、装備品やアクセサリーパーツにも付着させるようにして下さい。
ピグメントの付着が終了した状態が写真1~4になります。
ピグメントの付着はコントロールが難しいですが、この後のスミ入れでほとんど流れてしまうので、付着加減はあまり気にしないで全体に付着させるようにして下さい。
=🐣スミ入れ=
ピグメントの付着が終了したら、タミヤスミ入れ用塗料でスミ入れをします。
🐦️今回使用したスミ入れ用塗料を下記に載せておきます。参考にして下さい。
TAMIYA パネルラインアクセントカラー 40ml ダークブラウン
付着させたピグメントの事は気にしないで、普通にスミ入れを行います。スミ入れの前に付着させたピグメントが、溶剤で拭き取る時に一緒に流れ出すので、ちょっと古めの砂埃っぽくなります。
溶剤が染み込んでピグメントがシミになる箇所もありますが、後でもう一度ピグメントを付着させるので、あまり気にしないで拭き取り作業をして下さい。
スミ入れが終了した状態が写真5~8になります。
🐥スミ入れをすると表面が一段階暗くなります。明るめに仕上げたい場合は、基本塗装を自分がイメージしたよりも明るめに設定してみて下さい。
=🐣排気管の汚し塗装=
写真9の排気管を焼けたような感じにします。
まずは黒のピグメントまたはパステル粉を排気管全体に塗ります。乾いた状態だと上手く付着しないので、アクリル溶剤でペースト状にしてから写真10のように塗っていきます。
黒のピグメントが乾燥したら茶色のピグメントを付着させていきます。溶剤は使用しないで、乾いた筆を使用して叩くような感じでピグメントを写真11のように付着させていきます。
再び黒のピグメントを付着させていきます。乾いた状態の物を写真12のようにムラっぽい感じになるように付着させます。
ピグメントならサビ用のものを、パステル粉ならは茶色に赤や黒を加えたものを使用して、焼けた感じの色を表現していきます。少し赤身が強い茶色になるようにすると焼けた様な感じになります。
写真13のようにムラができるように付着させていきます。
最後に排気口部分に黒のピグメントを、写真14のように付着させてスス汚れを表現します。
失敗したと思ったら、その時点でアクリル溶剤、またはエナメル溶剤で軽くピグメントを流してから、黒または茶色のピグメントを付着させるところからやり直して下さい。
表面がツヤ消しの場合は、ピグメントを完全に流すことは難しいですが、逆にピグメントが表面に残るので重ねて作業をやり直す事で最初よりも深みのある仕上がりになります。やり直した方がより良い仕上がりになりやすいので、失敗を気にしないで汚し塗装をしてみて下さい。
🐔排気管の汚しについて詳しく説明した記事を下記に載せておきます。こちらも参考にして下さい。
今回はここで終了です。次回は汚し塗装の続きになります。