タコム 1/72 赤城艦橋を製作してみる 艦載機編 ~その2~ (タミヤ 1/72 零式艦上戦闘機二一型)

前回は製作前の簡単な説明をしました。今回から艦載機の製作になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

タコム 1/72 赤城艦橋を製作してみる 艦載機編 (タミヤ 1/72 零式艦上戦闘機二一型)~その1~

=🐣コクピットの製作=

コクピット製作は特に問題なく進むのですが、1点だけ簡単な加工をします。

零戦などの艦載機は、発艦や着艦時に前方の視界が悪くなるのを防ぐために、座席を上に可動させる事で下方の視界を確保できるようにしていました。記録写真などを見ると頭の位置が、発艦時と航行時では異なるのが確認できます。

今回は発艦時の様子を再現したいので、座席を上げた状態で製作します。

写真1はコクピットを横から見た状態です。丸で囲んだパーツは座席を支える部分になります。説明書通りだと写真1のように下がっている状態になります。

写真1

このパーツを上下逆にして、写真2のように支柱パーツが上にあがるように接着をします。

写真2

そうする事で写真3のように、座席が発艦時の上がった位置にすることが可能になります。

この加工はパーツを上下逆にするだけで良いので、パイロットを乗せて発艦時を製作したい方はやってみて下さい。

写真3

座席の加工が終了したらパイロットの加工をします。今回使用するハセガワの搭乗員セットのフィギュアは、頭、両腕が別パーツになっているので、ポーズの変更は比較的楽にできます。今回は艦橋を向いて敬礼をしているポーズで製作していきます。写真4のように操縦桿や座席を組み立てた状態で、フィギュアを乗せてポーズの調節をします。

🐦️今回使用するフィギュアセットを、下記に載せておくので参考にして下さい。1/72の日本海軍機を製作する事が多い方にはお勧めの商品です。

ハセガワ 1/72 日本海軍 搭乗員セット プラモデル 

写真4

1/72フィギュアは2㎝程度の大きさなので、ポーズの変更が大変だと考える方も多いと思いますが、逆に小さ過ぎるため服のシワなどを考える必要がなく、1/35フィギュアのフィギュアよりはずっとポーズの変更が楽にできます。

曲げたり、伸ばしたりしたい部分の間接を切断して、製作したいポーズになるように接着をします。隙間が大きく空いても問題ないので、プラスチック用接着剤で接着します。隙間はパーツが固定されてから、エポキシパテで埋めていきます。固定前にパテ埋めをすると、ポーズが変わってしまう場合があるので注意して下さい。

写真5のように座席に座らせた状態で、ポーズ決めを行うようにして下さい。足の部分は外からが見えないので、無理にペダルに合わせる必要はないです。

写真5

ポーズ決めが終了した状態が写真6になります。パーツがしっかり固定されたら、首や肩や脇部分の大きな隙間はエポキシパテで埋めていきます。パテが乾く前にラッカー用溶剤を付けた筆で撫でると、表面が滑らかになるのでヤスリがけをする必要がなくなります。

シワなどはあまり意識しないで大丈夫です、隙間を埋めるだけで十分な仕上がりになります。

写真6

パテ埋めと塗装が終了した状態が写真7になります。今回は完成後に取り付けますが、完成後だとコクピットに入らない場合もあるので、事前に仮組みをしてパイロットの取り付け時期を判断して下さい。

🐦️今回使用したパテを下記に載せておきます。参考にして下さい。

タミヤ エポキシ造形パテ 速硬化タイプ

写真7

楽に塗装ができるように、写真8のように分割した状態で塗装をします。機体内部は小さいので、エアブラシよりも筆塗りの方が向いていると思います。

写真8

塗装とスミ入れが終了した状態が写真9になります。

写真9

🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

タミヤ 1/72 ウォーバードコレクション No.80 日本海軍 三菱 零式艦上戦闘機 21型 プラモデル

今回はここで終了です。次回は機体の接着になります。