前回はコーティング塗装の説明をしました。今回はスミ入れと仕上げになります。
🐔前回の記事を載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】ガンプラ(ザクⅠ)を戦車模型と同じ塗装法で塗ってみる(バンダイ 1/144)~⑥細部塗装とコーティング塗装編~
=🐣スミ入れ=
1.スミ入れについて
タミヤのスミ入れ用塗料を使用してスミ入れを行います。スミ入れ用塗料にはいろいろな色の種類があるので好みの色を使用して下さい。
🐥タミヤのスミ入れ用塗料は顔料が下に沈んでいるので、撹拌が必要です。F14トムキャットの製作で機首の重りとして使用した撹拌ボールがあると、左右に振るだけで充分に撹拌できるので蓋の部分を汚す事なく撹拌することが可能です。
🐦今回使用したスミ入れ用塗料と、撹拌ボールを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ スミ入れ塗料&溶剤【ダークブラウンtm140 】【エナメル溶剤X-20】セット
GSIクレオス Gツール Mr.攪拌用メタルボール 60個入 ホビー用塗装用具 GT73
スミ入れとはスジ彫り部分やモールドの凹凸部分に、薄めたエナメル塗料を流し込み溶剤で拭き取る事によって立体感を出す作業です。拭き取る際に全体を筆で撫でる事によって、全体の色のトーンを変える事もできます。
2.スミ入れ作業
写真1のようにモールド部分や、スジ彫り部分にスミ入れ用塗料を流し込みます。スミ入れ用塗料の蓋に筆が付いていますが、塗料皿に移してから普通の筆を使用すると作業がやりやすくなります。
スミ入れ塗料を塗ったら、すばやくエナメル溶剤を付けた筆で撫でていきます。ティッシュで筆の溶剤を拭き取り、その筆でパーツ表面のスミ入れ用塗料を拭き取ります。この作業を繰り返して表面の余分な塗料を拭き取ります。終了した状態が写真2になります。
拭き取り時の筆は汚れの流れと同じ方向に動かしていくと、拭き残しのスミ入れ用塗料が汚れの流れのようになって、いい感じに仕上がります。
🐥スミ入れ用塗料の拭き取りは好みによって調節します。汚れたような雰囲気が好みなら軽く拭き取る感じで、スミ入れだけで良いならスジ彫り以外の部分はきれいに拭き取ります。
スミ入れを行うと全体のトーンが変わるので、モールドやスジ彫りがないパーツにも軽くスミ入れ用塗料を塗り拭き取ります。
🐥パーツに圧力がかかっていると、この時点でパーツにひび割れが発生する場合があります。必ず組み立て編その1で説明したように接続部分の凸部分を切断してパーツにかかる圧力を減らすようにして組み立てるようにして下さい。
全体にスミ入れを行ったら完了です。
=🐣仕上げ作業=
XF86フラットクリアーでコーティングしたので、つや消し状態になっています。細部塗装時に光沢塗料を塗った箇所のツヤが消えてしまって、気になる場合はもう一度上から塗装します。
バーニア部分などにスス汚しを入れます。黒いパステルを削ったものをバーニア内部に写真4のように付着させます。
🐥バーニア部分以外にマシンガンや、バズーカの砲口にもスス汚れを付けるとリアルな感じになります。
最後に修正塗装を行います。スミ入れ時や塗装時に何度も手で触れたため、写真5の赤丸で囲んだ部分のように塗装が剥がれてしまっている部分がでてくる場合があります。
手で保持しやすいエッジ部分の塗装が剥がれる事が多いです、実際もエッジ部分の塗装は剥がれやすいと思うので、このような箇所は写真6のようにXF63ジャーマングレイで塗装して、塗装が剥がれた状態にしてしまいます。
関節を動かして出来た塗装剥がれなどもXF63ジャーマングレイで塗装します。修正塗装が終了したら完成です。
今回はここで終了です。次回は簡単なまとめになります。
🐔今回の記事一覧を載せておきます。目次代わりに使用して下さい。
【初心者向け】ガンプラ(ザクⅠ)を戦車模型と同じ塗装法で塗ってみる(バンダイ 1/144)~①準備編~
【初心者向け】ガンプラ(ザクⅠ)を戦車模型と同じ塗装法で塗ってみる(バンダイ 1/144)~②組み立て編 その1~
【初心者向け】ガンプラ(ザクⅠ)を戦車模型と同じ塗装法で塗ってみる(バンダイ 1/144)~③組み立て編 その2~
【初心者向け】ガンプラ(ザクⅠ)を戦車模型と同じ塗装法で塗ってみる(バンダイ 1/144)~④下地塗装編~
【初心者向け】ガンプラ(ザクⅠ)を戦車模型と同じ塗装法で塗ってみる(バンダイ 1/144)~⑤基本塗装編~
【初心者向け】ガンプラ(ザクⅠ)を戦車模型と同じ塗装法で塗ってみる(バンダイ 1/144)~⑥細部塗装とコーティング塗装編~
【初心者向け】ガンプラ(ザクⅠ)を戦車模型と同じ塗装法で塗ってみる(バンダイ 1/144)~⑧まとめ編~