前回は基礎工作の説明をしました。今回は船体中央部の製作になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】日本海軍艦船用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 速吸)~②基礎工作編~
=🐣船体の組み立てについて=
まず最初に下層になる部分の組み立てと塗装を行います。速吸は船体中央部に飛行甲板があります。飛行甲板を取り付ける前に、下層部分の組み立てと塗装作業が必要になります。このように上層と下層に分かれている部分は、上層部分を取り付ける前に下層部分の組み立て、エッチングパーツの接着、塗装を終わらせるようにして下さい。
=🐣船体中央下層部分の組み立て=
今回は、前部、中央、後部に分けて製作していきます。まずは船体中央の下層部分から製作していきます。
1.船体中央部の通路の組み立て
速吸は給油艦なので、船体の前部から後部にかけて給油用の通路があります。船体中央部は艦首や船尾よりも、低くなっているので橋のようになっています。
プラスチックパーツだと写真1の赤丸で囲んだ部分に船体との接着ガイドがあり、船体には写真2の赤丸で囲んだ部分に接着用の穴が空いています。船体には3つ穴が開いていますが、一つはエッチングパーツで隠れてしまいます。
この部分は写真3のようにエッチングパーツになりますが、エッチングパーツには接着ガイドがないので、接着すると船体のガイド穴は開いたままになってしまいます。
船体の穴を伸ばしランナーで埋めます。写真4のように伸ばしランナーを作ります。幅1㎜程度の伸ばしランナーを製作して、両端を写真4のように切り取ります。
🐔伸ばしランナーについての記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】簡単ディテールアップ法 ~伸ばしランナー基本編①~
【初心者向け】簡単ディテールアップ法 ~伸ばしランナー実用編②~
【初心者向け】簡単ディテールアップ法 ~伸ばしランナー応用編③~
船体の穴の部分に切り取った両端部分を、写真5のように差し込みます。穴が貫通していない場合は先にピンバイスで貫通させます。穴と伸ばしランナーに隙間ができないようにして接着します。
接着剤が乾いたらはみ出した伸ばしランナーを切断します。すると写真6のように穴が埋まった状態になります。
穴埋めした部分は通路の支柱部分で隠れるので、パテ埋めやヤスリがけなどする必要はないです。平のみなどで軽く平面にするだけで問題ないです。
🐥このようにエッチングパーツを取り付けると、プラスチックパーツ用のガイド穴が残ってしまう場合があります。パテで埋めてもいいのですが、パテの乾燥時間やヤスリがけの手間もあるので、目立たない箇所は伸ばしランナーを使用しても問題ないです。
次は通路の製作になりますが、仮組みをすると通路部分がやや長めのため、写真7のようになってしまいました。
長さが丁度良くなるように通路部分のパーツを切断します。切断が終了したら、エッチングパーツ部分も通路のパーツに合わせて長さを調節します。長さを調節したら写真8のようにエッチングパーツを接着します。
🐥エッチングパーツを組んだ後だと、修正作業がやり難い箇所もあるので必ず仮組みをするようにして下さい。
船体に写真9のように通路を取り付けます。丸で囲んだ箇所に通路パーツの接着ガイド穴があります。穴の両脇に突起があるので、伸ばしランナーで処理するのは難しいです。ここはパテを使用して穴埋めをします。
この部分は両脇に手すりを接着して、さらに飛行甲板が上に乗るのであまり目立つ箇所ではないです。軽くパテ盛りした部分を平ノミや紙ヤスリなどで整えるだけで充分です。
2.手すりや階段の接着
階段部分をエッチングパーツに置き換える場合は、階段のモールドを削る必要があります。慣れないうちは、先にエッチングパーツの階段部分を組み立てる事をお勧めします。
🐥エッチングパーツの加工に失敗したら、そのままキットのモールドを使用できるし、階段エッチングパーツ側面の手すりパーツだけ階段部分に接着しても結構雰囲気がでます。先にパーツを削ってしまうと、リカバリーできないので注意して下さい。
手すりや階段部分を写真10、11のように接着します。
手すり部分の接着はゼリー状の瞬間接着剤の方が使用しやすいと思います。液状タイプよりも塗りやすく、やや乾燥時間が遅いので接着した直後なら修正も可能です。
🐥厚紙やプラスチックの板の上に少量の瞬間接着剤を出して、爪楊枝などでパーツに接着剤を付けていくと上手くいきます。長い手すりのパーツは一気に接着せずに、先に半分程接着して、手すりが固定されたら残りの部分を接着すると、ズレもなく比較的きれいに接着できます。
🐦お勧めのゼリー状瞬間接着剤を下記に載せておきます。参考にして下さい。
コニシ ボンド アロンアルフア #05273 EXTRAゼリー状スリム 4g
今回はここで終了です。次回は船体中央の工作の続きになります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。